昨年8月6日の「原爆の日」以降に亡くなったり、すでに亡くなっていて遺族から申請があったりした被爆者の氏名や年齢を原爆死没者名簿に書き加える作業が3日、広島市役所で始まった。
市によると、記帳される死没者は2日時点で2840人。
記帳を担当したのは、いずれも被爆者で元市職員の池亀和子さん(74)と中本信子さん(73)の2人。厳かな雰囲気の中、名簿を前に手を合わせて黙とうした後、筆を執り書き始めた。
今年で27回目となる池亀さんは「この1年間を含めて、被爆して亡くなった多くの方々のご冥福を祈り、核がこの世からなくなることを願い、丁寧に書く」と語った。