どうもこんにちは。よつぶです。今日は鼻の調子が悪く朝からグズグズしてます。
さて、今回は僕が大学生の頃受けていた心理学の授業で習った精神病の一つ抜毛症について紹介していきたいと思います。
大学時代は心理学を専攻していたのですが、色々な精神病について学んでいると、「そんな病気あったの!?」っていう病気がたくさんあったので、これからたまに紹介していければなって思っています。
抜毛症とは?
体毛を抜きたい衝動に駆られる精神的な疾患です。基本的には髪の毛が多いのですが、眉毛やすね毛から、陰毛に至るまで、人によっては抜く箇所はそれぞれです。
数本とか言うレベルじゃないくらい抜くので、普通に髪がなくなってしまう人も多いそうです。
意識的に抜いているよりも、無意識のうちに抜いている方が多く、体毛を抜く事が習慣となってしまうので、中々意識的に止めるのが難しいそうです。
体毛を抜くって普通に考えると、どこでもある程度の痛みがあると思いますが、脱毛症を発症した人ももちろん痛みは感じます。ただ、抜いた後にスッキリした気持ちになるらしく、その快感を求めて抜く人が多いそうです。
一般的には思春期の女子の間で発症しやすい病気ですが、性別問わず、何歳でも発症する可能性はあります。
抜毛症が悪化すると、食毛症という、抜いた毛を食べる精神疾患も併合する場合が多いそうです。放置していると、食べた毛がたまり、胃潰瘍や腸閉塞を引き起こす事もあります。
ちょっとグロいですが、毛がこんなに大きな塊になるんですね。
原因
明確な原因というのはまだ医学的に解明されていないんだそうです。
ただ、患者にはストレスや不安等がある事が多い事から、精神的負荷要素が大きく関係していると思われています。
それ以外にも、最近では脳や神経細胞も深く関わっているんじゃないかと推測されています。特に脳内のセロトニンと言う物質が一般人に比べて抜毛症の患者に少ない事から、セロトニン不足が原因なんじゃないかと推測されています。
治療法
一般的にはまず、カウンセリングから始める事が多いそうです。カウンセリングでストレスや不安を和らげたりする事が効果的だと言われています。
カウンセリング以外でも、精神安定剤等の薬物による治療も人によっては行われています。
それ以外では、毛を抜く行動を抑制する行動療法や、ストレスの原因(いじめ、受験etc)を解消したりする箏も効果的だと言われています。
まとめ
普段中々耳にする事のない抜毛症という精神疾患ですが、世界中で苦しんでいる人がいるのも事実です。認知度の低い病気なので、患者が友達や家族に病気の事を中々受け入れてもらえない箏がかなり問題視されていて、症状の悪化にも繋がっています。
日本では昔から「気合が足りん」や「精神力を鍛えればなんとかなる」的な精神論が強く、精神患者や精神病がまだまだ世間に受け入れられていない状況があります。
「精神病になる人は弱いから」といった考え方は早くなくなればいいなと思います。癌と同じで誰でも精神病になる可能性はあるのだから。