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 24時間周期で量が増減するたんぱく質を、理化学研究所生命システム研究センターの研究グループがマウスを使った実験で特定した。睡眠やホルモン分泌などの制御に関係する「体内時計」の、より正確な測定につながるという。

 米科学アカデミー紀要電子版に発表した。多くの生物には体内時計がある。遺伝子情報からたんぱく質を作るのに重要な役割を果たす「メッセンジャーRNA(mRNA)」の量による体内時計の測定は出来ていた。ただ、より正確に測るには、細胞内のたんぱく質の量の変化をつかむことが重要だとされてきた。

 理研の上田泰己グループディレクターらは、新開発したたんぱく質の定量法で、マウスの肝臓を使って質量を分析した。その結果24時間周期で増えたり減ったりしているたんぱく質が14種類あった。mRNAとたんぱく質の増減のタイミングは必ずしも一致しておらず、理研の清水義宏ユニットリーダーは「たんぱく質の測定で体内時刻をより正確に表せる」と話す。

 今回は質量分析のコストを従来の約50分の1に抑えられた。体内時計以外にも大規模なたんぱく質の定量をより手軽に出来るようになるという。(後藤一也)

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