FIFA元幹部3人に86億円以上の不正報酬か

FIFA元幹部3人に86億円以上の不正報酬か
FIFA=国際サッカー連盟は3日、ブラッター前会長など元幹部3人について、5年間で合わせて86億円以上の巨額の報酬を不正に受け取っていた疑いがあるとして、スイスの検察当局などに情報を提供したことを明らかにしました。
FIFAを巡っては去年、多額の賄賂の受け渡しがあったとして、当時の副会長や理事らが逮捕・起訴される不正事件を受けて、ブラッター前会長が辞任し、その後6年間の活動停止の処分を受けました。
FIFAでは新体制の下で元幹部らについて内部調査を進めていますが、3日、ブラッター前会長とナンバー2だったバルク前事務局長、それに前の事務局長代行の3人が共謀して、去年までの5年間で合わせて7900万スイスフラン(日本円にして86億円以上)の給与や、ワールドカップに絡むボーナスを受け取る契約をFIFAと交わしていたと発表しました。
FIFAはこれらの契約がスイスの法律に違反している可能性があるとして、去年からブラッター前会長を背任などの疑いで捜査している、スイスの検察当局に情報を提供するとともに、今後、アメリカの司法当局にも説明する方針を明らかにしました。