編集委員・石飛徳樹
2016年6月3日15時33分
文筆活動に重心を置いていたドキュメンタリー作家の森達也が、15年ぶりの単独監督作「FAKE」を完成させた。「A」でオウム真理教の内側へと突撃した森監督が今回は、音楽家の佐村河内(さむらごうち)守さんの自宅にカメラを持ち込んだ。
森監督の前作「A2」は2001年公開。以来、下山事件や東京電力、中森明菜や今上天皇といったテーマや人物のドキュメンタリーを企画製作しかけたが、どれも途中で断念した。
「心のどこかで撮らなくてもいいやと思ったんでしょうね」と森監督。「ドキュメンタリーを撮るという行為は加害性が強い。一本撮り終えると、必ずつらい思いをする。作品が評価されるほどつらい。そんな感情を抱えたまま、次の企画に入ってしまった」
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