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世界がアニメ化した?光世を元にして?画面の中の俺、私 作者:家
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世界がアニメ化したが光世を元にして?

世界がアニメ化したが普通のアニメではなかった
「世界がアニメ化したら」
〈学校〉〈音楽〉頭(縦の関係)陸
 風が吹いている。下を見た。グランドがある。だがグランドを見る為には下が何通りとある必要があった。足を見るには右から左に進む俺。またト音記号となって5つの黒い線を見ながら左から右に進む俺。色々な大きさの枠があり下から落ちて右から左へと下がって進んでいく俺。それを合わせて俺、下を見たらグランドが見えて俺ができる。
通学路ライトノベルを読みながら歩く制服を着た女の子土屋光世。その光世から家二軒分離れた後にグランドピアノが置いてある。その前に立つのは俺、神長幸司だ。
光世は俺と同じ高校で同じクラス二年A組だ。光世は、いつも学校へ行く前はラノベを読んで歩いている。なので前を向いて歩いていない。今は前を向かなくていい。その為に俺がいるからだ。
 光世は車の前に出てしまった。その途端にオープニング曲が始まる。俺はピアノを立った状態で弾き始めた。するとピアノの曲に合わせて音符が大量に出てきたそれらが一つの車よりはるかに大きい音符にまとまって光世の前の車に触れ途端消えたかと思うと光世の後ろに現れそのまま走り去っていた。そのまま俺は光世の後を音もなく進むピアノと同時にピアノを弾きながら前に画面から見て左から右に歩いて行った。俺の伴奏に合わせて、アニメのタイトル「世界自身がアニメになった。光世を元に」の巨大な文字が空中に浮かんだと思ったら消えて歌声が聞こえてきた。『どんな事があれども世界がアニメ化になってしまえば辛くない。幸せに生きていられる。その為だったらロボットだって杖にだって神だって何でもなってやる。笑顔がそこにいてくれるのなら』歌と一緒に文字が空中に現れては消えそれを延々と繰り返した。文字は歌詞や、アニメ監督の名や音響監督の名だ。オープニング曲が終了すると同時に学校に着いた。
 ×   ×   ×
〈千種台高校〉〈音楽〉 胴体(縦の関係) 
  長話にならないように気をつけて話すけどいきなりだけど逆再生が始まる回想とも言う。アニメではまず世界観の説明から始まるとは限らないがこのままでは初めて視る視聴者に不適切なアニメになってしまうからだ。なのでみんなとは一旦お別れだ。ではまた会いにいくよ。光世とみんなが幸せになる為に。ストーカーみたいでキモイと思うけどそれでいい。キモイのも好きだ。それより、アニメだから視ただけでわかるのに説明ナレーションはうっとおしいと思う。ごめん。これ今の俺の本来の特性でセリフがないときはナレーションとかいれてないと何やってるか意味不明なってしまうからだ。でも俺一つ疑問に思っている事がある。俺ってなんだ?まあいいか。いいなら言うなって姉ちゃんのツッコミがはいりそうだがハリセンでどつかれるのも悪くない。
 × × ×
〈教室(昼)〈音楽〉
 4限目の授業の終了のチャイムがなった。千種台高校の校風『人間になれ』という習字が額に入れて飾ってある、教室で言う所の一番上にいる先生が教室出ていき、その右下の生徒同士が喋りだし、机同士をくっつけて昼食を食べる準備を始める。その左の俺も鞄から弁当箱を取り出す。それを見た友達の相澤慶吾が「なんだ。おまえ。なんかいつもにまして機嫌が良くないか?」
「うん今日は姉ちゃんが初めて俺に弁当作ってくれたんだ」
弁当箱をぱかっと開ける俺。
「何で弁当箱にコンビニで売っている袋入りパンが無理やり三袋はいってるんだ?」
「これ姉ちゃんが初めて作った弁当なんだ」
「いや改めて言われても作ってない事には変わらないぞ。それ思いっきり原型留めてないくらい潰れてるぞ」
その俺の席から右下のちょっと離れた席を見ると一人で座ってラノベを読んでいる光世がいる。
「よし!!光世とごはん食べにいくか!相澤!」
「誰が行くか!!」
光世の席に行く俺。
「光世ご飯食べよ」
光世はライトノベルを読みながら
「もう食べ終わった。腹すいた」
「俺のも食べるか?」
笑って弁当を差し出した。途端に文字通りパクパクと食べている絵文字が出てくる。
「食べ終わた」
弁当は空になった。それを見て後から来た相澤は
「早!!お前今の間でどうやって食べた?」と俺に向かって言う相澤。
「光世、相澤、サッカーやろ!!」
「いやお前と違って今の間で弁当食べる能力無いから無理だわ」
「そっか。なら光世とサッカーして待ってるよ。行こ光世!!」
「キモ長君、うちサッカーは大嫌いって言ってる!!(ライトノベルを指し)それにうちこれ読んでる!!」
「俺も一緒に読もうかな」
「一緒にってここから読むの?」
「うん」
 俺はいつも右から左に進んで行く。
光世は俺をちょっと見つめて「キモ長君本当に面白いラノベはね。途中から読んでも面白いんだよ。サッカーは自分がやるのは嫌いなだけでサッカー自体は嫌いじゃないよ。じゃあ。うち今日やるべき事があるから」
席を立って教室を出てこうとする光世。
「そうか。がんばってな」
そう言いながら光世が閉じたラノベから落ちたものを空中でキャッチする。
「光世落ちたよ」
と俺の声に振り返りながら光世は
「何言ってんの!!うちは落ちてない!!」
と俺が拾いあげたものを見てちょっと顔を赤くして止まっていて
「ピカチュウのフレームも可愛いけどそれ以上に光世が凄い可愛いくてピカチュウのフレームなくても光世単体で充分可愛いね」
と光世一人で写っているまだ撮ったばかりなのかポストカードサイズの長方形が46枚ぐらいの小さい長方形のシールに分かれていてまだ一枚も剥されていなかった。
「ちー!!それは落としたんじゃなくて神長君に挙げようとしたんだよ!!どうせいらないでしょ!!早く全部返して!!」
「え!?いいの!?やったあ。一枚頂戴」
するとまた暫く止まって光世はポッケからペンと思いきやステック状のハサミをキャップから外して俺からプリクラを受け取るとハサミでじょきじょきじょきと切って俺に渡してくれた。
一枚。ちらと光世の顔を見るとニヤニヤと得意そうな顔をしていてなんか可愛かったが俺は貰ったプリクラに目を戻してじっと暫く見つめてちょっとプリクラを手ではならかしてじっとプリクラを見つめてを繰り返しをしていたら
「・・・何やってんの?神長君?」
「え?光世が一枚頂戴って言って半分もくれたからこの23枚が全部で一枚の絵というかモザイクアートみたいに大きな光世が浮き出てくるのかと思って」
光世がそれを聞いて赤くなって俺をポカポカと手で叩きながら
「キー!!悪かったね!!浮き出て来なくて!!」
「ちょっと待って。もう少しで視えそうなんだ」
「嫌味長君!!いくら視ても視えないよ!!」
「そうなんだ。光世にとっての一枚はこうなんだ。また新たに光世の事が知れたぞ」
「キー!!五月蠅い!!黒長君!!うちの一枚はそうじゃないよ!!要らないなら返せ!!」
「要らなく無いよ。凄く嬉しいよ。光世の一枚」
「キー!!くどいよ!!じゃあね!!あぽ長!!」
と光世は教室を顔を赤くして走って飛び出していった。
「ありがとー!!光世」
その後ろ姿に大声で声をかけると
光世は一瞬ピタと止まってちらと俺の方を振り返るとまた凄い勢いで廊下を走っていった。
× × ×
〈学校のグランド〉〈音楽〉
俺はさっき貰ったプリクラを俺の好きな歌、やなせたかしの曲みたいに変わりに光世のプリクラを太陽に向けて掲げる様に透かしてみた。またなんか光世が見えてくると思ったからだ。視えてこないがなんか満足だった。俺は光世のプリクラをズボンのポッケにしまうと。
「相澤パース!!」
相澤とその他サッカー部のみんなとサッカーをしていた。
「えっ!!おい!!高く飛びすぎにも程があるだろ!!有り得ない!!」
俺の蹴ったボールが学校の屋上の方に飛んでいく。するとそこに光世がいてボールを手でキャッチした。
「光世ー!!有難うー!!サッカー上手いじゃん」
と光世の方に向かってぶんぶん大声で手を振る。
「おい!!今のサッカーなの!?というか奴なんであんな所に一人でいるんだ?」
光世はヘッドフォンマイクで校庭のグランドにも聞こえる声で
「普通になりたくてたまらん!!変なうち。同じ変なら楽しい世界がいい」
そう言ったかと思うと
「神長君!!最後の辛すぎる普通の世界でサッカーができてよかった~!!」
叫ぶ光世。
「だから今のがサッカーかよ!!最後の世界って何言ってんだ?」
「俺も光世とサッカーできて楽しい!!光世もそこからでもいいから一緒にサッカーしよ!!」
光世が叫んでいるので俺も叫ぶ。それに光世は
「それはできない。というか行かしてもらえない・・。だから今から世界をアニメにする!!」そう言って光世がフェンスを乗り越えようとする。
「光世!!飛び降りて早くこっちに来てサッカーしてくれようとするのは嬉しいが危ない!!ゆっくりでいいから階段で降りて来て!!いや寧ろ俺らがそっちに行くわ!!」
「俺らって俺行かねえぞ!!あくまでサッカー奴と一緒にやらせようとするか!!違うだろ!!あれ明らかに飛び降りようとしてるだろ!!世界のアニメ化?奴狂ったか?元々狂ってるが」
そうこうしてる間に光世が飛び降りた。
「光世ーーー!!」その瞬間にすごい光量で世界が白くなった。それと同時に世界ごと揺れた。
光が明けると、俺ら人間だけはいるが背景がないのだ。真っ白だ。まるで世界を支える台の役割をしていたのかその学校がズバっとダルマ落としみたいに抜け落ちて世界が白く何も無くなった様にそんな中とり残された俺ら。でも白の中にさらに光輝く光量―金色のアニメ文字だった。
「光世だ!!生きててくれたんだ!!光世こっちに来てサッカーしよ!!」
「あれが生きてるって言えるのか!!それにこの期に及んでサッカーしようとするな!!」
するとアニメ文字になった光世は答えてくれた。
「そっちには行けない」
「学校が嫌なら俺が学校になって光世が笑える学校にする!!それに寧ろ俺が光世と同じ文字になる!!」
俺は光世に向かって走りだした。
「おい!!行くな!!それに近ずくな!!お前まで変になるぞ!!それにおまえが学校になれば奴は笑うのか!!」
すると光世に触れた瞬間俺らまで消えた。いや正確には―
「よかった!!やっぱり光世だよ!!光世が生きてたよ!!相澤!!みんな!!」
「あれが生きてるって言えるかよ!!」と文字だけ現れてそれが相澤の声で発される。
そして相澤の姿が現れる。
「びびった!!一度消えたかと思った~!!お前が相澤って呼んだから戻れたんだ!!お前が喋るとなんにも無かった白だけの空間がさっきから、景色が動き始めるんだよ!!てか!!お前が俺も文字になってる!!って言ったからこんな感じなったし、お前が喋ると状況が動くんだ!!お前なにもんだ!?」
「俺は神長だよ」笑顔で言う俺。
「そ・・そうだな。お前は神長だな。さっきも言ったが変なのは元からか」と言って笑顔になる相澤。
すると光世が
「神長君私が屋上から落ちた時、世界を三つ以上に割った?」
「こいつ如きに世界割られてたまるか!!」
「ごめん俺じゃ力不足で確実に光世を受け止めるには、世界を三つに割って世界3つで受け止めればいいと思って」
「世界って3つ以上に割れるの?」
「本当にめんご。気ずいたら世界3つ以上に割っちゃってた。すぐ直すよ」
世界にセロハンテープを貼る俺。
「ねえ。世界ってセロハンテープでくっ付くの?」
「うん。なんかくっ付いた」
「・・・ねえ。神長君。うちらの会話おかしいよね?アニメで見えてるはずなのに見えてないみたいな・・まあ神長君自体ギャグみたいなもんだからギャグにしとく。うちボケてるとかおかしいって言われるけど神長君といるとうちの方がまともにみえるから安心する」
「よかった。光世が安心して」
「で?世界で受け止めるって世界に手とか足とか生えて3人で受け止めるって事?」
「うん!!」
「意味不明長君!!キモ長君がキモイ事しなくても私は世界のアニメの元になる存在だから神長君がいてもいなくてもいいの!!」
「そうかあ」
「なんでそこでへにゃって嬉しそうに笑うの?そういう趣味なの?」
「うん!!光世と喋れる事が嬉しいんだ」
「キモ長・・・」
「ねえ光世、世界のアニメの元になるって事は光世が主役だよね!?すごい!!ナンチャンでやるの?俺絶対見るよ」
「・・・長君ってすごいね。何にも疑わないんだね。うちと一緒にいれば見えるよ。ここでやるから」
「ここで?テレビ愛知か。アニメといえばテレビ愛知だよね。いつからやるの早くみたいなあ。俺、絶対ブルーレイに焼き付けて永久保存にするよ」
「もう始まってるよ」
「そうかあ。家帰って録画せな」
「見るというか見られるの方だけどね。うちらアニメ自身だからね。いや自分を自分で作っているんだから自分を視ながら創っているから両方か?よくわからないからまあいいや」
「光世がアニメになっちゃうなんて光世らしくてすごいよ!!アニメがすごい好きだとは知っていたけど!!」
「うちらしい?うちってそんなにアニメになりそうだった?」
「うん!!」
「何度も言うけど神長君もアニメ自身になってるの!!この世の中自体がアニメ自身になったの!!」
「え?まじで!!俺も?やったあ!!アニメって全部が「」で囲まれたり、文字と文だけだから音もなく静かだね。こういうのもおちつくな。白い中に文字の俺達がひたすら生きてる。文字な俺と文字な光世の話文字が、くっついている。なんか照れるな」
「キモ長君!!」
「ん?ちらほら少し文字だけじゃなくて白黒のイラストの体にもなってる!!新しい紙の匂いもする!!まだ初版だけどこれから再版されるのかなあ?楽しみだな」
「何んで長君だけ変な感じになってんの!!それアニメちゃう!!て!!本当にそういう感じになっちゃってるよ!!アニメのはずなのに!!長君ってなんか昔から周りを変な感じにしちゃう!!それよりも神長君のへんてこな思いこみのせいでこうなっちゃったの?やだ!!せっかく一緒のアニメなれたのに!!自分だけ違うみたいに!!神長君のバカ!!は!!今のは間違った事を言っちゃったけどとにかくなんとかして!!」
「ごめん。光世。なんとかする」
鍵かっこ付きのなんとかしてみたらと文字が浮かびあがると今まで止まっていたのが動きだして
「ん?空が光世に向かって落ちてくる!!」鍵かっこを思いっきり空に分投げる。
「ごめん。空君。光世が潰れちゃうと思ったからびっくりして。痛かった?」
しまった・・・空君にひどい事をした。俺は空に向かって手を差し出す俺。
SEバシ!!
姉ちゃんがハリセンで俺の頭を叩いた音だった。
「姉ちゃん!!」
「あんた。空君って言うと人間みたいになるだろが!!アニメになって動きだしたから、神が御嬢ちゃんを狙ってきたのよ。ここは無理矢理オープニングをいれて狙ってきたのを有耶無耶にしろ!!オープニング中は奴らは狙ってこれんわ!!私がオープニング曲を歌ってやるからあんたは曲を弾きな」
ピアノが現れる。
「おい!!その空がおって来たって説明できるもんならどういう事か説明してみろ!!」
と相澤が言う中
オープニング曲『空は空でも私の空は心が悲しみで重くなって浮かぶはずの空さえも落ちてくるよ。でそれさえも見えないはずの世界。今までみてきた世界も含めて今まで全部の世界と今までありえなかった友達になりたいよ。架空の世界、ないはずの世界さえも友達になりたい。それができたら私の今まで見てた世界とも友達になれるはず。そうすれば私の空は狭い空から広い空になる。そうすれば心が空になってまた浮かんでくるはず』
俺が目を瞑って弾き始めたその残像が消えたときオープニングが終わった。
「ねえ。神長君。なんで目瞑って弾いてたの?」
「オープニング曲一回も弾いたことがなかったから、見えないはずの曲が見えてくるかなと思って」
「かっこつけ長君、かっこよくないけど今からもっかいオープニング曲聞いてあげてもいいよ」
「ありがとう」また同じ曲を最初から弾き始めた。が途中で姉ちゃんのハリセンが俺の頭に炸裂した。
「おい!!この私がつっこんでやってるのにまだ弾くのをやめないつもりか!!立て続けに同じオープニング曲聞けるか!!でもそれも抜けてて嬢ちゃんらしくあっとるかもしれんがわたしゃ2回でも100回でも歌わんぞ」
「ごめん姉ちゃん」また違った曲に切り替えた。
 バシ!!また姉ちゃんのハリセンが炸裂した。
「おい!!あくまであんたのピアノを弾く手は止まらんのか!!違う曲でもまた立て続けてオープやってたまるかて。何度も言うがわたしゃ歌わんぞ。あんた一人でやっとけ!!て言うとやりそうだから私の見えない所で伴奏でもやっとけ!!」
バン!!姉ちゃんのハリセンが今度はピアノに炸裂した。俺のせいでピアノが叩かれるは可哀想なので思わず曲は止まっていた。
「地面をピアノにして足で弾いてもあかん!!」
「御免」
× × ×
教室 〈音楽〉
いつのまにか教室の中にいる俺。
クラスのみんなが騒めきだす。
俺は一目散に光世の座っている席の所に辿りついて
「光世!!」
「なに?キモ長君」
「今光世いるし。世界もいるし。みんなもいるし、普通に教室だし良かった」
「普通ってなあに?よく見て見て聞いてみてこれが普通?」
「光世!!髪ピンク色に染めたんだね。可愛いね」
「かっかっ可愛い?それを言うなら神長君も黄緑色だよ」そう言って光世は手鏡を俺に見えるように見せてくれる。
「あれ俺いつの間に染まっていたんだろ?俺にこの色はやばいな。早く黒に染まりなおさな」
「無理だよ。アニメだからその髪もキャラクターを見分けるのに重要になってくるからね。それにその色アニメの中では普通だよ。それにキモ長君キモイのに顔はいいから現実でその色でもやばいけどぎりぎりセーフだよ」
すると巨大な、人より大きいハリセンがバシと俺の上に落下し俺を下敷きにした。
「嬢ちゃん。顔がいいって誰の事?あたしの事ならよし!!」
ハリセンが元の普通のサイズになり、頭に簪のように挿し戻す姉ちゃん。踏み潰れて血まみれになりながらなんとか立つ俺。
「姉ちゃん。頭に付けてたの白いリボンじゃなくてハリセンだったんだ。なんで頭にハリセンつけてるの?かっこいい!!」
「お前が何で?」
すると光世が
「それに聴こえるでしょ。現実世界で聞こえるはずのない背景のBGMが」
「ああ。あれさっきのシーンの俺が弾いているんだ。シーンを変えれば弾いてる俺が見えなくなるからシーンを切り替えて別の空間にしたんだ。よかった。すっかり普通になって。まあ。普通じゃないのも好きだけど」
「無意識なの?普通じゃない事しといてあんまり自分がアニメになっているって自覚してない・・・」
光世の頭の上にガーンとでか文字がでる。
「文字・・まあ。いつもと一緒だな」
「おい!!こら誰がガーンという効果音が流れてたまるか!!それにしても問題なのは奴と同レベルになっちまったんだよ。世界が普通じゃなくなっちまったんだよ」
「なんか照れるな」
「お前の頭どうなってるんだ?」
「光世と生きられるなら何でもいいや。それに普通じゃないから面白いんだ。異常があるから普通が光輝くんだよね♪あ。先生くるぞ」
すると相澤は驚いて
「ちょっと待て何でそれがわかるんだ?て!!俺もそれが解るぞ。何それ?これも世界がアニメ化になったせいとでも言うつもりか!?」
「授業やるのはアニメのストーリーに必要がある場合の時があるよ。だってアニメって一時間まるまる授業風景やると普通アニメは1話30分だから授業の途中でアニメが終わちゃう事になっちゃうでしょ。それと同じでアニメのストーリーの進行状必要な場面だけが採用されてアニメになるよ」
先生が教室に入ってきた。
『二コマアニメ』
「みなさんおはようございます」
「あれさっきの先生と違くね・・・?というか場面が今入れ替わらなかったか?」
「うん先生トイレ行きたそうだったから二コマアニメで場面をめくってトイレに行ってもらったんだ」
「神長君・・・先生なんかうちらに黒板ぐらいはありそうなハサミ投げつけて
殺そうとしてたのをトイレって・・・」
「では、出席を取ります」
「神長幸司」
「はい」
「今日は、漫画家女さんは欠席ですね。でもおかしいですね。なんで46人このクラスにいたはずなのに家女さんを除いて46人います。どうしてでしょう?」
「うわ。これアナザーみたいだ」
「でも先生。生徒が増えててもどうでもいいんです。問題なのは、漫画家女がいる代わりに一人―」
「それにしても良かった。アニメになれて~」
「な訳ないが関わりたくないから黙っておこう」
「相澤って本当に面白いな」笑顔で言う俺。
「お前の方が面白いは!!と思うが関わりたくないから黙っておこう」
「おい!!お前ら先生が重要な話をしている時に話をお前らの方向に持ってこうとするのは止めろ!!」
「なら重要な話じゃなさそうだからこいつと話を続けるかとは言いたくないからすみません。続きをどうぞ」
「お前なんだよ!!この教室に余分な奴は!!」
画面に先生のすごい形相がアップになったかと思うと先生はすごい勢いで指を指した。
指があまりにも勢いが付き過ぎて一番後ろの調度真ん中まで指が伸びていった。その指の先には、黒髪の男の子がいた。でもそんな事があったにも関わらず無表情だ。
「お前だけなんだよ。この名簿に名前が載ってないのは!!間抜けだよな。犯人のくせに隠れようともしないなんてなあ。それとも家女一人消えても誰も気ずかないとでも思ったのか!!そんな訳あるか!!家女は俺の妹だ!!兄である俺が忘れるか!!それと同時にお前も知ってんだよ!!お前家女の描いた漫画の主人公だろ!!」
「何言ってんだ?この先生?確かに漫画は漫画家で漫画を描いているのが当たり前だがそのキャラがここにいる訳ないが関わりたくないから黙っておくが今の何でもありの①世の中(国の中シリーズ)じゃありうるか」
漫画家女の漫画は超人気で今アニメ化もされて同じアニメ同士ここにいるのもありうる。
「やったな。光世!!光世が一番大好きなアニメのキャラじゃん。本来なら直接会話できないけど同じアニメ同志になった今ならやれるぞ!!」
「うん!!やる!!」
でも照れてなかなか話せない光世。
「先生。景気付けに光世にいつもの一言お願いします!!」
「いつやるの?今・・て!!今漫画の兄って言ったよね!?明らかに林って名前じゃないよね!?まあ同じ愛知県出身だが!!それは置いておくとして!!なんでお前らは緊迫している空気を変な空気に持っていこうとする!!」
「あ!!置いておくとしてで思いだしたんだけど俺も置いといた事を思い出した!!お兄さんって先生じゃないよね?確かこの学校の三年生でいたような?あ!!でも家女が大好きだから、三年生やりながらここの先生もやってくれる事になったんだよね?」
「神長の大好きとかいう部分はほっとくとしてそうじゃねえかこいつそういえば先生でもなんでもねえじゃねえか何で今まで気ずかなかったんだ?これもアニメ化の影響だっていうのか?無理あるぞ!!オイ!!」
「アニメ化になった時いくら探しても家女がいないと気ずいた。それなら家女の教室に来てみればなにかわかると思った。それで調度先生の役割が空いてたみたいだから先生になりすました。それはどうでもいい!!お前家女を何処にやった!?」
すると今まで黙っていた魔王が口を開く。
「解らない」
「ならなぜお前はここにいる!?」魔王とは対照的ですごい形相で言う。
「解らない。いつの間にかここにいた」
「解らないなら死んでもわからないよな」
そう言ってナイフを魔王に向かって投げる。
魔王の首に当たりそうになる。
それでも魔王は無表情だった。
かわりに俺の首に刺さる。
『キャー!!』クラス全員の悲鳴が上がる。
「神長!!」
光世の顔が青白い顔になる。
「馬鹿!!お前さっきのアレ使ったならなんとかもっとできただろうが!!」
「ごめん・・まあ君の首はやばいと思ったからひとまず俺の首に刺しといた・・」
「てめ!!よく喋れんなあ!!喋るんじゃね!!」
「一回首に刺れてみたいと思って・・・」
「お前俺にぶっ殺されてえのか!!余裕だなあ!?普通なら死んでるとこだ!!ふざけているなら別に俺に殺されたっていいよな!?こんな時でもそういう事言い出すか?てめえは!!」
「御免なさい・・」
「謝っても許すか!!それより手前!!いきなり何しやがる!!こいつより先にまずお前を殺すぞ!!」
「アイツは元々アニメだしいない奴だからアイツを消せば家女が戻ってくると思ったんだ・・・」青白い顔をして力なく言うお兄さん。
「何で思う!?そうかってに思うんだったら神長の変な行動も予想しやがれ!!」
澤田が
「コイツを擁護するつもりはないがそれはさすがに無理あるだろ・・・」
「無理でもやれ!!」
「有難う・・哀澤でも俺大丈夫だから。幸三は優しいお兄さんなんだよ。家女の事を思うあまり不安で不安でたまらなかっただけなんだ。でもまあ君も、いきなり世界環境が変わって不安でたまらないんだ。だから今から家女を捜しに行こうと思う。だから、幸三。もう一人で不安がらなくていいんだよ。みんながついてるよ。まあ君もそれに同じだよ」
「なんでアンタにこういう事をやっといてそこまでしてくれるの?」
「え?何もやってないよ。でも言える事は、家女は同じクラスの友達で幸三は同じクラスの子のお兄さん。出会ってなくても元から友達なんだ」
哀澤がちょっと呆れたように
「幸三ってさっきからなんなん?まあ漫画兄の事だろうけどなして?本当に此奴って幸三って言うの?」
「イヤ、そう言ったら偶然当たるかもだしそれにそう言ったら名前教えてくれるかと思って」
「セコ!!普通に聞けや!!」
「それに自分に姉ちゃんはいるけど兄ちゃんも欲しくなったんで自分の名前に似せて自分の兄ちゃん気分を味わってました」
「キモ!!可愛く思われたいんだろうけど遅くも早くも最初からキモイし悪どいの決定だから!!」
「それになんで一人でかっこつけて家女探しに行くとか言ってみんな巻き込んでの?それにお前が刺された事でみんながどれだけ心配―」
「俺ちょっとの間だけ幸三でいていいかな?」
「うん!!」
嬉しそうに元気よく言う俺
「名前聞き出すセコイ作戦失敗だな!!」
悪戯ぽくにひひと言った感じで笑う相澤。
「うん!!でもなんか嬉しい」
「あ!!今セコイって事認めやがった」
すると今までそれらを静かに見ていたまあ君が
「俺の代わりに悪かった。礼を言う」
「イヤただこいつがかってに変な事やっただけだから」
「有難う相澤。代わりに言ってくれて。まったくその通りだよ。まあ君」
「俺になんかできる事はないか?」
「まあ君と友達になりたい」
「そんな事でいいのか?」
「それと幸三、今家女の事で不安なんだ。一人でも心強い味方がほしい。幸三と友達になってほしい」
「俺でいいなら」
「うあ。一つと見せかけといて後で厄介な欲求押しつけやがった。欲深!!」
すると幸三がまあ君に
「ひどい事をしてごめん」
「俺の方こそ悪い。それに最初からなんにも気にしていない。それに俺は何もされてない。さん。気にするな」
相澤が
「さん?どうでもいいが」
「あとまあ君にお願いの続きなんだけど―」と言いかけた所で相澤が
「お前!!多いぞ。いいかげんにしろ!!この欲深!!」
「えとね。このクラスのみんなもまあ君と友達になりなりたいから、友達になってほしい」
「ああ」
「それと―」
「おい!!」
「家女を捜しに行くのについて来てほしい」
「ああ。わかった」
「何個あるんだ!!」
「おい!いいかげんにしろよ!!哀澤!!神長そんなたいした事言ってないだろ」
「ええ!?俺が悪いの!?俺はただ保護者としてちゃんとこいつをしつける意味で―」
「え?友達から保護者になっとる。同い年やろ」
「みつよお。俺まあ君とみんなとデートの約束取り付けてきた。褒めて!!」
「恩着せがましい・・。ウザ。でもえらい。よくやった。なぜなぜ」
光世が背伸びして手を伸ばして俺の頭をなでなでする。
「えへえへへ」
世界のカルタ あ アイキャッチ い異世界  ま魔王 
画面中にアニメで言う所のアイキャッチが現れた。これはまあ君と出会ったらからか。その特典か、がアニメの世界ではアイキャッチだが、そう視えない世界ではただの「えへ」という俺の次に書いてあるただの文字だ。まるでアニメはカルタでいう所の絵札の世界でそうではない世界は読み札の世界 アニメではアイキャッチでもアニメ化高等学校と書かれた校門の文字の絵にまるで選挙のポスターみたいにアニメ化に一歩進みました。との文字も添えて 
「おい!!おまえ!!いいのか?あいつデートとか言って遊び気分だぞ」
「いいんだ。それに神長君、言ってるだけで本当にみんなの事考えてくれてるし」
「超有難迷惑だがまあな」
「さあ行こう!!」
と教室の扉に手をかけようとするとまだ手をかけてないのに扉が開く。
「あれ?自動ドアだっけ?」
「違うがもうこの際どうでもいいわ。ほっとこうぜ」
クラス全員廊下に出る。
<学校の廊下> ~神長~『背景に流れる曲』 バックヤード
「あれ?廊下って奥行こんなに広かった?」
「な訳ない」
「まあ。いいか。ほっといてどんどん行こう」
「ほっとけるか!!廊下の奥が見えてねえだろが!!しかもクラスって奥に200以上よりもっとあるように見えるのは気のせいか?」
光世が俺の耳を手で折り曲げて
「餃子」
「おい!!神長!!なに不思議な事されてにやけてんだ!!それ嬉しいの?て!!違うだろ!!②話の途中(国の中シリーズ)だろ」
「そうだね。でも特に大丈夫だよ。行ってみよう」
「そうだな。気味が悪いがどうせ見かけ倒しって事を証明してやる!!それにここまで異常にクラス多くなってきていると逆に面白いわ」
× × ×
〈音楽〉〈技術〉
「おい!!もう2時間以上歩いてんのにどうして隣のクラスに着かないんだ!?」
相澤の疑問に対し澤井も
「あそこに最初から見えてるのに、何で着かないんだ?」
「そうだな。ちょっと待ってな」
俺は制服のネクタイをほどくと隣のクラスの表札に向かってネクタイの端を持って投げる。
「おい!!んな。短いもんで届くかよ!!」
しゅるしゅる音を立てて伸びていく俺のネクタイ。
すると相澤がそれを見て
「おい!!明らかに最初より長すぎにもほどがあるだろ!!ふざけるなよ!!まだどんどん伸びとるしそれはまあいいとしてこんだけ長いのにあの隣のクラスの表札に引っかけられる気配ないぞ!!」
「まあアニメだからちょっと大袈裟な方がいいんだよ。あっ届いた」
「お前実はアニメ馬鹿にしとるだろ」と言うと相澤はそのネクタイの引っかかった本来なら2-Aなどクラス名が書かれている表札、普通だったら見えるはずが今はなぜかその表札に書かれているのがまったく見えない白だった。
それを見て相澤は「でこれでターザンみたいにあ~あって行くってか?それ一人事にやってたらどれだけかかんだよ。お前の二コマなんやらで・・・」
「あんまり出ないときもあるんだよな」
「なんでだ!!超必要な時に限って!!最初使った時が寧ろ使わなくて良かったんじゃね?」
すると光世が「大縄跳びやる」
「よし!!やるぞ!!」
「何でだ!!散々歩く必要のない所で歩いて疲れてるのに!?」
「まあ。みんなとこう廊下で大繩飛びする機会もあんまりないだろ。楽しもうぜ」
「お前は!!奴が言うと何でも言いなりだな!!糞!!でも奥に長い事はわかっても横には狭くないかやれるもんならやってやる!!」
× × ×
〈音楽〉
「横も広いのかよ!!それは言いとして・・」初めてから何時間後がたった相澤の一言に対し澤井が
「誰かさんが引っかかるから一回以上続きゃしねえよ!!」
それに対してクラスのみんなは
「誰かって土だろ(笑)」
それに対し相澤は
「いや長すぎるのが問題だろ。回せてるだけでもすごいというか一回続くだけ奇跡だろ」
「・・・」
光世は俺の方に近寄って
「うち持ち上げて」
「こうか?」
光世を重量上げみたいに両手で高々と持ちあげる。
光世は一瞬押し黙って
「ちゃう!!怪力アホ長君!!」と言うと光世は
「もっと姫的な感じで・・・」
赤面して言う光世。
「こうか?」
光世をお姫様抱っこする俺。
「このまま縄跳び飛んで!!」
その後お姫様だっこをしたまま飛び110回以上縄跳びは続いた。
「すげえ!!100回以上続いたぞ!!それにしてもすげえな神長、土屋抱きかかえたまま100回飛ぶなんて」
澤井が言うと相澤が
「ふざけんな!!神長!!そんな甘やかしの根性気に食わねえ!!自分でやらなきゃ意味ねえよ!!」
怒る相澤。
「御免」
「糞が!!こうなったらできるまで一生やるぞ!!三回だ!!三回続けるぞ」
「なんだアイツ?さっき一回続いてるだけですげえって言ってたのにただの遊びだったのにすごい事になってきやがった」
澤井はそう言った。
俺はそれを見て嬉しかった。
「よし!!行くぞ!!」と相澤の号令でまた始めるがやっぱり一回だけで引っかかる。
「やっぱり一人引っかかるから無理だよ」
「土屋が下手くそだから・・・」と澤井とクラスのみんなが言う。だが本番はこれからだ。
その後2回出来る様になる。 
「やった!!二回飛べたぞ!!つかめた!!おーいBGMのシーンの俺!!このリズムのBGMやってくれ!!」
タア~ンタア~ンタア~ンとBGMが流れ始めた。
それを見て相澤は
「一人が飛べた時のリズムか!!一人!!自分のリズムに合わせろ!!みんなもこのリズムに合わせろ!!」
光世は力ずよくコクンと頷いた。
タア~ンタア~ンタア~ン
3回を超えていた。するといつの間にかBGMが消えた。
それでも何回も何回も続いていた。
『俺達はみんな一つになれる!!』
クラス全員の声が一つになった。
『ソーマートロープ!!』
スタート地点のクラスの廊下から隣のクラスの前の絵が合体した。
「あれ?着いている」隣のクラスの前に立っているクラス全員。
『やったあ!!できたぞ』
光世俯いて嬉しそうに微笑む。それを見ていた相澤が嬉しそうに微笑む。暫くはっとなって赤面する。それを見ていた神長も嬉しそうに微笑む。
「近くにいるのにすごく遠い一生辿りつけないように見えるけどいつかは辿りつける―まるで俺らの教室は俺らの関係みたいだ」と小さく呟いてる途中で
ガラガラガラと教室がまた自動的に開く。
中には金髪の子とか目が青い子とか白い肌の子とか黒い肌の子とか色々いる。
「あれ?隣のクラスって金髪の子やカラコンの子こんなにいたっけ?それにこの教室にいる外国の先生前からいたっけ?」
外国人に似た先生「これは失敬。下手糞のポエムとかを聞くと開くと言うアメリカンジョークを兼ねた仕込みにしていたんですが開きましたね」と明るい声で満面の笑みの先生。アメリカンジョーク・・・。光世がなにか言ってそれを聞き返すと「アメリカンジョークだよ」と言うのが光世の十八番だ。光世が大好きなものは俺も大好きだ。
「よくポエムが聞こえなかったから大きな声でもう一回言ってあげたら神長君」
「うん!!」嬉しそうに自信ありげな(*‘ω‘ *)で大きな声でさっきのポエムを言う神長。
扉が閉まる。恥ずかしそうに全員赤面してる神長のクラス。
隣のクラスの人。全員。大爆笑。
先生もまだ笑いが残ってるのか満面の笑みで「とてもユーモラスなすばらしい国だ。ようこそ我が国へ」
「はい。今のだったら何回でも自信を持って言えます。もう一回繰り返して言ってみても言いですか?」
「はい。是非ともよろしくお願いします」と感激した声で言う先生。
さっきのポエムを繰り返えそうと口を開きかけたら相澤が手で俺の口を押えて
「神長悪い!!漫画の事聞くんだろ!?」
「ああ。そうだな。漫画家女って言う女の子を知りませんか?」
「みなさん。知ってますか?」と先生は自分のうけもつクラスの子に確認をとってくれる。
皆首を振った。
「そうですか。有難う御座いました」
と元気よく言う神長。
「またなんか家女さんの事わかったらお知らせするよ。ぜひまた来てください。歓迎するよ」そう先生が見送ってくれると扉が自動的に閉まる。
「なあ。今の隣のクラス。明らかに日本じゃなかったよな?」と相澤が言っているとその時に目に留まったのはあの白かったはずの表札には
「なあ。アメリカって書いてあるぞ」
「うん。アメリカって書いてあるからにはアメリカってクラスなんだろうね」
一瞬無言で笑う相澤。
「な訳あるか---!!(同時巨大な3Dアニメ飛び出す)」
これは--
「みんな!!これはチャンスだね」
『おう!!』
俺の言葉にクラス全員も同意だった。
その3Dアニメ文字に飛び乗る。
その隣の隣のクラスで飛び降りるクラス一同。
「なんか自分で言っちまった言葉に飛び乗るの超恥いんですけど・・て・・またなんか台湾って書いてあるんですけど」
相澤はその隣の隣のクラスの例の上にある表札を見て言った。普通のクラスが2Cだから2Cと書いてあるようにこのクラスも台湾だから台湾と書いてあるのだろう。
「そんな訳ある―!!」
「相澤ごめんちょっと早い勿体無いからちと待って」
「驚きが勿体無い?止められた・・・」
トントン今度はノックをする神長。
ガラッと自動的に開く扉。
みんな驚いてコッチを見ている。するとその中の先生が俺達に聞いた。
「な訳あるか?って聞こえてきたけど大丈夫か?」
「(赤面して)はい大丈夫です。聞こえてたのか---恥ずかし---!!」
「いいじゃん。格好良かったよ。帰りもっかい言って見せてあげようよ」
「あげるって・・お前みたいな勇気残念じゃねえけどねえよ」
「光世~!!」
元気なちょっとやんちゃな感じの茶髪のかっこいい子が俺らのいる入口付近に近ずいてくる。
「チェオン君」
そう言って光世はすごい泣きそうな驚いた顔をした。
「久しぶりだな光世」と二カと笑うチャオン君。
光世はそれを見て顔を赤くしたかと思うとさっと目線を下に向けてそのまま固まった。
とそれをずっと頼もしそうにずっとニコニコ見ているチェオン君。
すると画面には回想が流れた。世界のアニメの特性、同じアニメ、同じ画面にいる事によってその回想もその本人のように解るのだ。
過去とアニメになった現在が同居しているこれが本当の世にも奇妙な物語だった。
お別れ会の時、チェオン君が保育園のみんなにタオルを配っていて私にも渡してくれようとして---
それ(過去)に今が答える。
いつの間にかチェオン君が猫をブランと両手で持っていてそれを光世に渡そうとしていてそれを光世が受取ろうと手を伸ばすがそれをチャオン君はその度に右によけまたそのよけた方向に光世が行こうとすると今度はニコニコ顔のまま左に猫を移動させるのだ。どうやらチェオン君は悪戯っ子のようだった。
光世はもうチェオン君を見ていなかった。いつの間にか猫をダラ~ンと両手で持ってヘラヘラと嬉しそうに笑っていた。
とそんな光世をチェオンは笑顔で幾らでも待つかのようにしていた。
「おい!!本当にどうでもいいが---」
「大丈夫だよ。哀澤。猫も会話に含まれているから」と俺が答える。
光世は猫に癒されて緊張してた心が解きほぐされているのだ。その後も俺らはまるで光世になった様になる。
「うちは別れる時はチャオン君とあまり話さなくなっててその時も口を開きたくても開けなくなってて!!それで最後まで何も言えなくて---!!」
それでもチャオン君はうちがタオルを受け取るの気長にずっと待っててくれてでもだいぶたった後保育園の別の部屋に移ってお別れ会のチャオン君の挨拶やるからその時初めてそっと私の横に置いてくれて。チャオン君はその部屋に行って。それから最後までチャオン君とは喋る事はなかった。
「でも本当は私寂して寂しくて堪らなかったの!!有難う!!チェオン君!!」その時光世の今まで失くしたはずのタオルが出て来て、そこにプリントされてるミッケーがさらに笑った気がした。
「またな!!」とチャオン君の明るい声が聞こえたかと思うとあの白い光が世界を覆って俺達は消え---
「ちょっと待った」
なかった。
チェオン君はさっきまでの優し気な笑みを消してすごく緊迫した表情で俺に向かって
「その首大丈夫か?」
その首にはさっきのナイフが刺さったままだった。
「じゃあチェオン君またね」
と次のクラスに行こうとしたらクラスの皆に怒られたけど大丈夫そうだし、俺のせいでみんなに迷惑かけたくなかったので更に次のクラスに目指したら
「それをほっといて行こうとする方が迷惑だ!!」と相澤にさらに怒られたので、一旦クラスに帰った俺達。俺の首に刺さったナイフを俺がいっきに引き抜こうとしたら相澤が
「おい!!やめい!!すごい血だしそれに下手に抜くと出血死するぞ!!てか!!なんでお前まだ生きてんの?何で俺もその存在忘れてるの?」
「あのさあ相澤」
「何だ痛いのか?」心配そうな顔で見つめる相澤。
「さっきのクラス達なんかいつもと違くないか?」
「達ってクラスが生きてるみたいだなっておい!!俺がさっき言った時には全然気にしなかったのにこんな時にいきなり気になるのな!?オイ!!後にしろ!!今はそのナイフを---」
世界のカルタ た 台湾の光世の保育園の頃にクラスメイトだったチェオン君 アニメ化へ一歩進んだ。
まただチェオン君に会った事への特典なのか、アイキャチまたはカルタっぽいものが
「ここまで来たらいつまでこうしていられるか試してみたいんだ。もうこのままでもいいかなって。それよりさっきの台湾ってもしかして、あのクラス自体が―」
「オイぶっ殺すぞてめえそうやってなんにもなかったのように他の話に移ろうとするからここまで来ちまったんだろうが!!怖い事言ってんじゃねえぞなんでいきなり試して見たくなったんだ。それ試してどうするんだ!!」
「俺科学の実験大好き」
「だからさあ怖いよ!!お前これは科学とかじゃねえし!!」
コンコンノックをする音がすると扉が開いた。あっれ?さっきも思ったが自動ドアだったっけ?いや違うまるでクラスが生きてるみたいだ。教室も素で生きてたんだ。なんか嬉しい。
扉が開いた先には、金髪、青い目のロングヘアーの女の子がそこにいた。
「こんにちは、私アメリカ代高のステファニーです」
「アメリカ代高?」相澤が言った。
「ほらこの日本の隣の」
「日本?日本の隣はアメリカじゃないぞ・・・?」
「あのさっき家女さんって言う子探してたでしょ?先生がさっきアメリカにはその子はいないって答えたでしょ」
「ああ!!隣のクラスの!!」
改めて見ても日本人には見えなかった。でも隣のクラスがアメリカ?と思っているとステファニーが
「男の子の首にナイフが刺さってたでしょ?それで気になって来て見たんだけど、さっきナイフに気ずいたのよ」
「気ずくの遅!!」と相澤が超驚いたが俺も気ずいたのはさっきだった。
「お前は刺されてるのになぜ?忘れていた俺らも十分おかしいが」
相澤前からすごいなと思っていたが俺の心の中の声に返答できるなんてさすが相澤だ。
「いや寧ろ早いもんだと思うよ」と光世が答えた。
「これがかよ!!」と相澤が言うが多分俺よりは早いのは明らかだった。
「何でだよ!!」と相澤が何やらツッコんでくれているが俺は気になっている事を聞いてみる事にした。
「来てくれてありがとう!!ステファニさっきアメリカから来てくれたけど、隣のクラス全員日本人じゃないように見えたけど俺達のクラスの隣は日本人だけだったんだけどそれに今俺らのクラス自動ドアじゃないけどクラスが急に生きたくなったみたいなんだ。それはいい事ですっごく嬉しくてワクワクしてて・・・ならいいか!!」
とスッキリしたので思わず笑顔になった。
「スッキリするか!!いちいち笑顔になったとか思わなくていいから!!お前大体笑ってるから!!おい隣のクラスの!!何か知ってるか?それと代高って何だ?」ステに向かって言う相澤。
「クラスは生きてるわよ」
「え?クラスが生きているってどういう事だ?それにアンタやけに日本語うまいな?」と不思議そうに言う相澤。
「あなた。知らないの?世界のアニメ化の事を?ああ時差があるから・・・あ?でも日本にはアニメ化の発信源の土屋光世がいるはずでしょ?日本が始めにアニメになったはずでしょ?因みに私は日本語じゃなくて今もずっと英語で話してるわ」
今も英語?
「確かに光世がアニメになって俺達もアニメになった事は知ってるよでも知ってるのはそれぐらいのものなんだ」
「ええ!?本当に何も知らないの?光世がいるのに!?まあいいわ。私で良ければ教えるわ。まず土屋光世がアニメ自身になった。次に日本がアニメ自身になった。次に全世界がアニメになったの。光世が中心になって世界がアニメになったの。まあ光世が中心源とい事はわかっているみたいね。それでね。日本にもわかりやすく言うとね、私達人間って当たり前だけど生きてた訳じゃない。私達がアニメになった事はね、アニメ自身が生きてるって事よ。日本でよく漫画とかアニメで擬人化って使われるでしょ。で、あなたがこのクラスだと思っているここは日本自身なのよ。日本自身も生きてるわよ」
そういえば教室の扉が自動ドアみたいになっていた。
「さっき扉が開いたのは、日本のアニメのあなた達が扉を開けたいと思ったから日本がそれに答えたのよ。勿論アメリカ自身も生きてるわ。でその隣が今はたまたまアメリカって訳。元の世界の世界地図とかもう無意味になっちゃった訳。クラスに見えるのは世界なのよ。一クラス一つの国って訳」
「え?一つのクラスが一つの国ってそんなに小さくなっちゃったの?それに日本にいるの俺達2年A組だけになっちゃったの?」
「縮小しているのよ。国ってさあ広いじゃない、私達アニメってのは画面に収まらなきゃ視られない訳じゃない。その為に国は縮小してて画面はこの学校って訳」
ステがそう言ったと同時に画面に③の中の国シリーズ画面の中の国々と言うテロップが流れた。
「それと同じで人も2年A組のみいる訳じゃないわ。本当は人が居たり場所があったりするのに代高のストーリーに関係あったりするものが、その時に存在して画面に映る訳。省略されてる訳」
そうかぱっと見でより多くの情報が伝わりやすいように省略しているのか。なら俺らがこうやって日本語なのにステと日本語でやりとりできるのも世界の言語をわかりやすくぱっと見でわかるように―アニメは絵だ。世界が絵に収まるように情報が1枚の絵にまとめられているのだ。それはアニメでゆう所の原画―と俺が思った途端。
中の国シリーズ④原画の中の国々のテロップが改めて流れる。
「それと言葉だけど英語喋ろうが日本語喋ろうが違う国だけど同じアニメ同志だから自分の知らない言語でも相手の喋っている言葉が自分の国の言葉に聞こえるのよ。それと代高の意味だけど、アニメってのは一人は主人公ってのがいるでしょ。だいたい主人公の周りの風景が画面に映る訳じゃない。世界のアニメ化の中心源の土屋光世は高校生でしょ」
ん?光世が高校生?勿論知っている。光世が可愛いすぎるので少し忘れていただけだ。
「おい!!お前が一番奴の事馬鹿にしてるだろ!!」
と相澤に久しぶりに褒められたがそれも想定内だった。
「どうでもいいが!!お前想定内って言いたいだけだろ!!」
「話を続けるけど、アニメってそうとは限らないけど主人公が高校生だった場合、家か学校かと言うと学校にいる事が大半じゃない。それからかはわからないけどなぜか画面は学校で国は一クラスなのよ」
の中の国シリーズ⑤クラスの中の国々が流れる。 
「だから自然と画面に殆ど映ってるのは高校生なのよ。だから世界がアニメ化になった今、国の代表を一人高校生で選ぼうって事になってそれを『代高』って呼ぶ事になったのよ」「高校生が代表でいいのかよ!!」と相澤が驚いて言った。
するとそんなやり取りを美しく微笑んで見ていたステが
「ねえ最後に一言言っておきたい事があるの」
「何でも言ってよ」
何だろワクワクするなあ。
「日本ってアニメの中心源のくせしてこんな事も知らないって間抜けよね」
相変わらずステは美しく言った。
それに照れたのか澤井が
「なんだと!!土屋光世の居る日本の身にもなりやがれ!!」
「うん。本当にラッキーだったね。日本は光世がいてくれて」
「おい…神長。照れてるとかラッキーとか今の話の流れ的に変なワードが出てきたけどちゃんとわかってんのか?」と澤井が心配そうに聞いてくるのでそれに安心してもらう為
「うん。ステも澤井も光世と日本が大好きだってことが」
「どう聞いてたらそういう意味になるの?」
「ステと澤井はツンデレだから言ってる反対の意味だよね」
「笑顔でだよねって言われてもな」
「それもツンデレだよな」
「何処がデレ?」
「あっははっ私は別にそれでもいいわ」
そう言ってステは美しい笑顔で笑ってくれた。
澤井のツンデレも嬉しいがその笑顔に嬉しくなって
「ステ。アメリカはすごいね。よく知ってるね」
「フフッフッ御免なさいね。アニメってね。すべてのキャラが同じじゃ面白くない訳じゃない?だからこれはキャラ付けなのよ。みんないい子ちゃん役選ぶ訳じゃないだから私は敢えて悪役選んで強烈なインパクトを与えてやるわ」
ステやアメリカの人達が悪役だなんてこれっぽっちも思わなかった。さっきも今も自分が悪くないのに謝ってくれていた。アメリカでは自分が悪くないのに謝ると、訴訟大国アメリカなので訴えらる可能性があるのであまり謝らないと聞く。でも謝らなくても解るのだ。もし隠したとしてもステもアメリカも良さがじわじわとにじみででいる。
「ステファニーって面白いな」
「フフフッアナタは変な子ね」
「うん。有難と。よく変って言われる」
なんか嬉しい。
「有難うってあっはっははっあ。本当変な子。まだナイフ首刺さってるし。まあ大丈夫そうだしあたし帰るわね。またね!!神長君、土屋光世」
「またな」手を振り返す俺。
「おい!!バカ女これの何処が大丈夫っていうんだ馬鹿女~!!」
とさっきまでステが居たはずの廊下に向かって叫ぶ相澤。
「もうステ居ないのに誰に向かって言ってるの?トロざわ」
とステの居た方に向かって手を振りながら言う光世。
「相澤って面白いな」笑顔で言う俺。
「うるせえ!!ボケコンビ!!ボケは一人にしろ!!どっちかツッコミにしろ!!クソ!!救急車は何処だ!!」
「相澤っていい奴だな」
「うるせえ!!しっかりしろ!!それともお前ナイフ刺された事恨んでいるのか?その見せしめとして刺したままでいるのか?」
「いやせっかくここまできたんだからこのままで―」
「うっせえ!!どっちにしたってお前が怖い上に死ぬぞ!!」
「怖い?俺アニメの配役的に悪役?魔王?なんか格好いいな」
「かっこよくねえよ!!キモイぞ!!」
「そうかあ。黒じゃあ。普通かあ。なら光世の好きなピンクのかっこに今からする」
「何言ってんのか解んねえけど。違えよ!!」
「ああ。そっちの意味か。よく言われる」
相澤に褒められると当たり前だが嬉しい。
世界のカルタ す ステファニー、高代の意味を教えてくれた美しい笑顔のステファニー
アニメ高等学校建設更に一歩進む
ステに会ったからかアイキャチカルタいやカルタすごろくかな。人生ゲームとか凄い好きだなんかワクワクするな。
「どうしよお?此奴をなんとかしてくれ~!!」
『』になる。
になる。
と背景が騒めきだしたのを気ずいた時に
「キモ長君決めていいよ竜になれ?」
光世が『』になれと言ったのが聞こえたのを最後に俺は―
『』になる?
なっていた?
俺は―
体が―
背が―
どんどん大きく高くなっていくような気がした。
光世が哀澤がどんどん遠く遠くなっていく。足場が見えないほどに頭が天井に届いて俺の頭が学校の天井を貫いていた。そうこうしている間に俺の巨大化?は止まらなかった。
やばいこのままじゃ学校を壊してしまう。画面が壊れてしまったらアニメが映らなくなる。映らなくなったアニメはどうなるんだ?アニメ(光世)はどうなるんだ?と思ったら怖くなったが俺の頭が天井を貫いた時点でそれってもう壊れちゃってる。俺アニメだけど大丈夫=光世大丈夫と思ったらなんか安心して、下手に焦ったりパニくらずに済んだ。なんで安心して自分をほっといたら
俺の右手が学校(画面)を貫いた。
俺の左手が画面を貫いた。
足も下の画面を貫いていた。
空が見える。
まるで学校が体で学校から頭。右手。左手が足がなぜだか生えてしまっている。
みんな生えたのは俺のものだがまあその事は置いとこうとしたら
の中の国シリーズ⑤学校の中の国々
バサバサと音が聞こえてきたので前を向いてみると―
それは白い羽の生えた巨大な白い人が居た。
あの羽なんだろう?何だと言えば俺も何だろうと考えていると
「考えてる所悪いんだけどそろそろこっち喋らせて貰っていいかな?」
声がしている方向を見て見ると白い人の前に元の俺と同じサイズの人が宙を浮かんでた。
あの人との距離は離れているのに何でこんなにはっきり声が聞こえるのかな?どうやった宙に浮かべるのかな?俺も浮かびたい。浮かび方を聞こうかと思ったら
「あの・・・。白い巨大な人より白い巨人の方がいいな。むしろ一応天使なんだよね」
「そうかあ。天使ってこんなにでかいんだね。俺も飛べるかな」
「飛ぶのはこっちが聞きたいぐらいでっていや寧ろ飛ばす!!だって一応我神だし。あ!!神で思い出したけど自己紹介を聞いてもらえてる途中だった」
やった。アニメの定番神様がやっと出てきたぞ。
「我は決断の神。最近土光世を中心に地球がアニメ化されただろ?我々神の仕事は下界に普通以外の事が起こらないかとか人間を静かに見守るのが我々の仕事。その明らかに普通じゃない事が起きた。それでアニメ化対策委員会の代表に神の中から選ばれた」
ケッ君は神の代高?
「神代表として我が地球を元の状態に戻しアニメ化を終わらせる為に来たって訳。それに貴殿は何者かって質問にかってに答えると。学校―ロボットだと思うよ。ガンダム的な」
俺は『ロボット』になっていた。
『アホ代表神』
と俺の中からスピーカーみたいに光世の声が聞こえてきた。
そうか俺ロボット兼学校だし全校放送で使われるスピーカー機能が付いてるのか。
「みっちゃ…土屋光世一秒でも早くアニメ化を終わらせろって!!みっちゃん。なにしてるの!?」
「うちのだから名前書いてる」
俺は光世に動かして貰っているのか自分の体に巨大なマジックで可愛らしく平仮名でつちやみつよと書いた。
「ダメ・・・!!みっちゃん!!校舎にそんな事したら・・!!まあ今はガンダムっぽいからいいけどそれにしても我よく知らないけどガンダムっぽいのってそんな風にして名前書くものなの・・・!?それよりみんなの学校でしょ!!みっちゃんのだけのものにしちゃダメ!!」
「アホ代表神終らせろって言って終わらせる訳ないだろ。それにしてもそれ天使?なんでそれそんなにキモイの?エヴァみたいにしたかったの?でも全然失敗しちゃってるよ。特にアニメ好きとかは天使と悪魔って人気でしょ。それをあんな風にしちゃったら・・・」
「あれ?違った?ゴジラみたいにでかくしたんだけど、みっちゃ土屋光世こんなん好きじゃなかった?我も人間みたいなサイズに合してんだけどなら我がでかくなって巨大化した方が良かった?」
『それだけは勘弁してください。アレでいいです。確かに小さい頃大好きで今も好きかと聞かれたら好きだけど、イケメンとか美少女がでてくるアニメとかのが好き。で?アンタ名前は?』
「我?決断の神。名前は無いよ。まあ、特に必要じゃないよね」
『その我ってウザいからやめて』
「え?我だって我なんて嫌だけどみんな同じじゃオレオレ詐欺みたいだし、誰が誰だかわからなくなるとアニメ的にもよく判らないし面白くないと思って・・俺何アニメ側に気を使っているんだ・・・」
『ならギリよし!!で、アンタ何しに来たの?』
「えとだからアニメ化を壊しに。とりあえずその画面壊せばアニメ映らなくなるから自然とアニメなかった事になるだろう」
そっか。俺を壊しに来たのか。
「うん。そんな事ぐらいわかってたよ。解ってたんだよ・・・」
「何で二回言ったの?」
「なんとなく」
「そっかあ」
「ケッ君大好きだよ」
「え?何言ってるのみっちゃん?」
でもなんか顔真っ赤だ。ケッ君。会ったばかりなのに光世の事好きなのかな?気持ちは解りすぎるぐらいわかる。でもさっきからみっちゃんて言いかけて土屋光世って言い直したり小さい頃ゴジラが好きって事知ってたし、前に会った事あるのかな?あ。そういえばさっき神様は人間を静かに見守るのが仕事って言ってた。
「ねえ?ロボットの俺が喋るのちょっと変かもしれないけど疑問に思った事があるんだけど聞いていいかな?」
『なら喋らんといて』
「コラコラ。いや別に喋ってもいいよ。今どき結構喋るロボットアニメとか多いし、て!!俺何で敵のフォローしているの?」
「俺頭どこやった?」
と言った瞬間ケツ君の天使に思いっきり俺の頭だけぶつかっていた。
『えっへん。パイロットの腕の見せ所だよ。神長君はうちが一番上手く操縦できるだ』
その瞬間テカッと俺の頭が爆発して、世界があの白い光に包みこまれていた。
「て!!何で俺気が付かなかったんだ~!!ナガッチも~!!」
のが最後に聞こえて来た後に気ずいたんだけど俺のナイフをなんとかしてくれようとしてロボットにしてくれたんだ。それとちゃんと神様が攻撃してくる事解っててそれに備えていたのか。さすが光世。
× × ×
〈音楽〉
あれ?さっきまでロボットになって学校になってたはずなのにいつのまにか人間の体に戻って教室(日本)にいた。でもなんかさっき楽しかった。光世とみんなで戦ってケッ君と言う友達ができてなんかゆるい戦いして、略して『ゆる戦』。
「ゆる長君」
光世から俺に話しかけてくれた。今日は光世記念日に・・・
「キモゆる君・・・」
あれ?名前が俺の原型留めていない?いやちゃんとキモが入っているか。光世に呼ばれるならなんでも嬉しい。
「オタク三すくみに行かない」
「行く行く何でも行く」
「本当に何でも?」光世の目が漫画のキャラのうさ美ちゃんみたいになっていた。
「うん」
「ならトイレ一緒に行って一緒に入る?」
「うん行こう」
「こわ長君・・・」
「じゃあ行こうか」
「うん」
光世がそう言った瞬間空が広がっていた。
さっきまで教室だったはずだが教室にあるはずのないものがあった。
「あれ?トイレ行くんじゃないの?」
「通報しなきゃ」とギャグのうさ美ちゃんの目になってラメピンクの可愛らしい携帯電話を取り出した。
「え?ポリス来るの?やったあ。かっこいいから大好き。手錠とかもかけて貰えるのかな?俺一度でいいからやって貰いたかったんだ」
「こわ長君。へこたれないどうすればいいの?」
と言って携帯を俺に向かって投げつける光世。
俺の頭に当たって下に携帯が落ちる前に俺がキャッチし、
「光世投げるの好きだな」
俺はなんか嬉しくて思わずにへらと光世を見る。
「でトイレの話に戻すけど、やっぱり光世は女の子だから俺は一緒に行けないからトイレは相澤よろしく頼む」
「おい!!せっかくもうゲー○ーズとかいう店の前にいるのに話をトイレまで戻すな!!それより俺はいいのか!!つかこっちだって男だわ!!」
お!!相澤すごい。さっきまで俺と光世しかいなかったのにいきなり相澤が来てくれた。やっぱり同じ日本だしアニメなのでいつでも来てくれるのだ。
『オイ!!オマエラ!!いつまで待たせるねん!!』 
それから俺と光世と相澤はゲー○ーズ(店)に一兆時間ぐらい怒られた。
「おい!!何で俺まで怒られなきゃならん!!それはどうでもいいがゲー○ーズかってに喋らしたら訴えられるぞ!!」
すると背景に実際のゲー○ーズとは関係ありませんとテロップが流れる。
「実際がアニメ化したんだろうが!!それに思ったがアニメが一兆時間もやるんか!!」
まあ俺はお阿保なので難しい事は後でちゃんと考えよう。店員さんが喋っているんじゃない。ゲー○ーズ自身が生きているのか。アニメって面白いな。
『早くわいの中にはいらんかい』
『『有難うゲーマーズ』』
と俺と光世と相澤はそう言ってゲーマーズに入ろうとした。
「いや言って入ろうとしといてくれるのは有難い?がツッコミに来ただけだから俺帰るわ」
「相澤も一緒に見ようよ」
と言った時にはもう相澤はフレームアウトしていて俺と光世はゲーマーズの中にいた。まあいっかまた一緒にこればいいし。
光世は漫画を取って
「これ買うそして帰る」
と言って俺に見せてくれた。
「ゲームとかは見なくていいのか?」
「長君うちはこの漫画一冊を買いに来たんだよ。普通の本屋に付かない特典が付いてるんだよ。ほらこの書下ろしのプロマイドがついてくる傾向があるから特典の素材的にはゲー○ーズが一番嬉しいかな」
「そっかあ」
光世の満足そうな顔に俺は満足だ。
そう言って店を後にしたがそういえば店には人っ子一人もいなかったし、物を買うのだから店員は一人は絶対いるはずなのだが一人もいなかった。いるはずの人がいない。そういえばアニメってだいたい30分ぐらいだからそういうものが省略されているのだろう。それで買った事になるのだから本当にアニメって
不思議だ。
通だ。
愉快だ。
と俺が考える可能性のある言葉が背景に散らばっていった。
そしてゲー○ーズの次はとら○あなだった。とら○あなも擬人化いやアニメ化されているはずだったが光世がさっきので「店の相手は疲れた」と言って省略になった。また後のアニメで会える機会もあるだろう。
「光世とら見よう!!」
「うん」
また漫画を一冊とっていた。
「その本ゲー○ーズにも置いてあった。欲しくなったの?」
「最初からこの漫画はとら○あなで買うつもりだったんだ。特典のイラストカードがゲー○ーズよりこっちの方が私の好きなキャラが描かれているんだ」
「そっかあ。でとらはどこにいるんだ?とらのケツを見るんじゃないのか?」
「なんで尻みるねん。でも言ってくると思ったけどね」
次はアニメー○に来た。今度は省略されないでアニメー○自身が喋った。
『最後かよ!!一番にこなかんわなあ。他の店と違って常にポイント値引きとかできるのはわいだけなのに・・・』
「うん。ポイント値引き嬉しい!!」
と光世が嬉しそうに言う。
「光世、メイト君ちょっと言わしてもらっていいかな」
「ええよ」と光世とメイト君はあるお笑い芸人みたいに言ってくれた。
「実際のアニメイ○もゲー○ーズもとら○あなもアニメ化したし喋る!!関係なくない!!実際の世界はここだ!!」
「おい!!さっきのはなんだったんだ!!」と相澤がツッコミに来てくれた。
「相澤!!やっぱりちゃんと言っとかなあかんなと思ってアンドこう言ったら相澤来てくれると思って」
「せこ」と言いながらなんとか相澤も一緒に入ってくれた。
「光世ここでも漫画買うのか?」
「ううん。今日は買わへん。アニメのブルーレイディスク予約しているからそれ買う」
「おお!!ちゃんと予約しているのかあ。光世の買うアニメのブルーレイ超人気なんだな」
「ううん。なくなっちゃうとかそういう事じゃなくて予約すると予約特典とか付いてくるの」
「そうかあ。光世は特典大好きだな」
「さっきから特典とか言ってるの見てたけどみんな紙切れに近いものじゃねえか」
「阿保ざわ!!紙きれでも付いていると付いてないんやったら付いとった方がいいのは人間の心理やろが!!」
と言って顔だけ大きくなって相澤に人間の心理を解く光世。
「へ?今俺人間の心理教わってたの?今人間じゃなくてアニメじゃなかったっけ?」
「アニメ人間じゃ!!」
とまたまた顔だけ大きくなって相澤に自分の正体を教える光世。
「へ?俺自分の正体とかあんの?」
「そういえば神長君はなんか買わないの?なんか欲しいのないの?うち探すよ」
「んと。光世と相澤と買い物来て見れただけでも楽しかったから特に思いつかないなあ。相澤なんかないの?」
「俺特にアニメとかあんまり見ねえし漫画も読まないから特にな・・・」
と相澤の視線のその先を辿ると『ヤンデレが鬼た』というDVDディスクだった。見つけた時ははっとした感じでその後悲しそうな顔になった気がした。
「相澤これ欲しいのか?確かにちょっとアニメのDVDとか高いもんな。大丈夫だよ。俺ここの子になってその分働くし」
「え?アニメイ○の養子になんの?有難てえけどいらねえよ。ただこの絵見かけた事あったからちょっと思わず見ちまっただけだよ」
「強がり言うな!!かえってキモイ!!欲しいならそう言え!!」
と言って光世はいきなり相澤の口を無理やり両手で押し広げ、DVDの入るサイズまでに広げてDVDをポイと口の中に掘り込んだ。
相澤はDVDを思わず呑み込んだ。
「よかったな相澤」
「え?これ有難い?なのか?悲しいのか訳解らん!!それによく呑み込めたなあ!!」
「光世は嬉しいんだよ。相澤がアニメに興味を持ったのが」
「え?そうなの?俺でも飲み込んじゃたけど視れねえけどありがとう?」
「大丈夫だよ。アニメを呑み込むのとアニメを視るのは同じ用なもんだよ。それに呑みこんだんだからもう相澤そのアニメもう視たんだよ」
「え?そうなの?」
「神長君も本当に何も無いの?」
「サザエさんの本物が欲しい」
「無理だ!!」光世と相澤の声がはもる。
「実際のアニメイ○では今サザエさんサブレは置いてないんだけど、特別にアニメ化した今セントレアに行って来ましたバージョンのサザエさんサブレあげるよ」
とサザエさんのイラストが描かれたサブレを渡してくれる。
「現実のアニメイ○ではそこで食べちゃいけないけどアニメ化したアニメイ○では特別に許す!!」
「有難う光世」
パク
「サザエの味さんがする。ほら光世も相澤もサザエさん美味しいよ」
と薦めたら
「サザエさんの味?」
と言って二人は光世は波平、相澤はカツオのサブレを取っていた。
「波平とカツオの味する?」
「しない」
「あ!!そういえばなんでもタダで手に入る都合のいいアニメ化の世界と思われたらいかんで神長君の実際にサザエさんサブレを買ってる所映そう。覚悟はいい!!神長君」
「ああ!!望む所だ」
「おい。サザエさんサブレ買うのに覚悟がいるのか?」
と相澤に聞かれたので
「うん。サザエさんを買うんだから中途半端な気持ちいや波平に失礼かなと思って」
「おい!!サザエさんはお金じゃ買えねえんだぞ!!お金で買おうとする方が失礼だろ!!あくまでもサブレな」
「うん!!」
そう言った途端いきなりレジカウンターが現れた。俺の手にはキャッシュカードが現れた。
「これでお願いします」
「おい。サブレごときでクレジットカードで払うのか」
「一括払いですか?分割払いですか?」と店員さんが言う。
「分割払いでお願いします」
「おい!!サブレいくらだ?」
「約700円」 
「一括でいいだろ!!なんで分割なんだ!?」
「分割払い一回やって見たかったんだ」
「そうかよ。ならなぜサブレを買った今なんだ」
「せっかくクレジットカードがあるんだからここアニメでは不可能はないよ。せっかくだからもっと大きな買い物して見たら」
とせっかく光世が言ってくれているので
「なら光―」
と言いかけたがお金じゃ買えないので
「じゃあサザエさんの世界全部」
「このおバカ!!」
これ以上相澤を困らせる訳にはいかないので
「今まで放映されたサザエさんとこれからのサザエさんのブルーレイ」
「お金の覚悟はいい!!神長君」
「ああ!!望む所!!」
店員さんが一括ですか?分割ですか?の質問に
「一括で!!」
「何でだよ!!さっきと反対だろ!!無理だろ!!」
その様子をじっと見ていた光世が
「本当に買うんだ。本当に買うかどうか見たかったから普段は省略している買い物のシーンをあえて出したんだけど」
「うん。俺サザエさんに命かけてるから」
「命・・・」
光世が俺をじっと見つめる。それが嬉しくて笑顔で返すと
「うん。私も命をかけてもアニメが大好き!!」
「俺も大好きだ」
そしたらなぜか顔を真っ赤にして光世は俯いた。
俯いた光世も可愛らしいな。
「何学校にこんなん持って来てるんだよ」
とクラスメイトの野末がブルーレイのアニメディスクの可愛い女の子のアニメのパッケージを見せてこっちに言ってくる。
「アニメ好き?キモイ存在そのものがキモイ」〈イタリア〉
と今度はクラスメイトの杉浦が言った。
「野末?杉浦?」
俺は教室の前に立っていた。
「あれ?俺は何でこんな所に立っているんだろう?」
まあ。いっかと思って教室に入ったら電気がついていなかった。薄明りで見えるのはセミロングの銀髪の女の子が椅子に座っている。その前にあるのは青く染まったひたすら青い学校の模型みたいなものだった。
「てへ。教室間違えちゃったみたいだ」
またやっちゃったと後ろを向いて教室を出て行こうとするとバシ!!と頭に重い衝撃が来た。
「ん?なんか頭に刺さってる」
抜いて見ると白いのがちょっと赤く染まったハリセンだった。
「てへってなんだ。可愛くねえぞお阿保。またってあんた元の世界でも教室間違えた事があるんかい」
「そこですか?そのまま帰ろうとした事をツッコむのではなくて・・・神長さん頭から血がすごく垂れているのですが」
「私は血なんか垂れてないわよ」
「あの申し訳ありません。幸司さんの方なのですが・・」
「あ。本当だ。さっきハリセンに付いてたの俺の血だったんだ」
「今気ずいたんか!!」
「あの青い学校の模型って何?」
「あの神長さ・・・じゃなくて幸司さん頭の血の事スルーですか?手当をしなくては・・」
「これは今ここにある学校よ」
「直里さんまでスルーを!!」
「何で学校の模型がここにあるの?ここの教室は何?」
「ここは世界のアニメ制作の世界です」
と銀髪の女の子が答えてくれる。
「申し遅れました。わたくしアニメ監督の水野健太郎と申します」
「女の子なのに健太郎ってなにかかっこいいな」
「ありがとうございます。アニメなどでよくある女の子に男の子の名前を付けると面白味がでるまさにそれです」
「そうかあ」
そういえば光世の好きな漫画のフルバの主人公もそういう女の子なのに男の子みたいな名前だったことを思いだしていた。
バシ!!
「名前じゃなくてアニメ監督って方に突っ込め!!このおボケ!!話が進まないだろが」
「はい。説明させてもらいますとこのアニメ化された世界ではアニメ監督っていうのはこの世界のアニメを作っているものです。また見守る責任者です。ああ私一人ではアニメを作るのは無理なので私がアニメを作っている全体の指揮をとっているものです」
「ミズケンは誰が作っているの?」
「わたくしはわたくしです。皆さんも大体自分は自分で作っているのです。皆さんはアニメとして自立しているのです」
「自分を創るってどうやって創るの?」
「そうですねえ。創るといっても人間と同じですね。皆さんアニメ自身としてAIと申しましょうか人格を持っています。普通に生きて喋ったりすることも創ると言います」
自分は自分で創るか確かにその通りだ。
「皆さんはこの世界のご自身などのアニメのストーリーを創っているのです。そういえば神長さんがオープニング曲を弾いたりまた縄跳びの時リズムのBGМを過去のアニメつまり自分に頼みました。相澤さんも驚いた時「な訳あるか」と大きなアニメ文字を創ってみせました」
相澤のさっきのもそうなのか。無意識に俺達はアニメを創っていたのか。生きることがアニメを創るか。
「このアニメにあるBGMは誰か弾いていたりまた自分自身がアニメとしてその時の気分のBGМを自分から自然と発しています。画面に選ばれたものだけが反映されます。なので私監督といっても実際は皆さんと同じ事をやっているだけなのですがこの学校の模型で今どこに何があるかとただこの監督室ですべてを把握して聞かれた時に教えるなどそういう事だけです」
「そうこいつはいわば説キャラね」
「説キャラって・・。まあ確かにこれからもこのアニメを放映するにあたって世界観の説明を視聴者さんにする必要があります」
「そうなんだ。今までのアニメを相澤とかステとかその場にいないのに視聴者として視てた訳じゃん。でも俺らアニメは学校、画面の中にいる訳じゃん。画面の中にいるのにどうやって画面を視るんだ」
「そうですね。画面に映るのはごく一部の画面の中の人なんですけどそれ以外の人は脳の片隅の視界としてあたり前の様に隣りに居て”視える”のです。普通の人間ならそうやって視るのも視えるのも鬱陶しいと思われるかもしれないですがアニメの私達はそれが当たり前でまったく苦にならない体質になっています」
「そういえば画面の外にも俺らを視ている人もいるのかな?いやいないのか全世界がアニメになったんだから。今も視てくれてるんだよね。視られている気がしないよ。それに視ている気がしないよ」
「いいえいます」俺の後ろを指指した。振りかえるがどうしても俺には人が視えなかった。
いきなりミズケンの目がカッと大きく見開いて
ドンドンドン心臓を直接叩くような音がする。
「そこにいます。いるのです。元の世界でアニメを視ている時アニメの住人達は私達が見えているならその私達視ている側の話の話題もあがるはずです。それと同じで神長さんなどアニメ達には視聴者が見えていません。よくアニメを視ているとコッチを視てないでしょ。カメラ目線じゃなくてちょっと目線がずれています」
確かにアニメとかを視ていると視ている場合もあるが確かにまっすぐこっちを視ていない。ちょっと目線がずれている。
視ている。
視られている。
こんなアホな俺を見ててくれているそれってある意味俺に関心を持ってくれていると考えるとよりにやける。
「ミズケンって面白い子だな。なんか大好きだな」
「神長さんってちょっとかわっていますね。そうきますか。鬱ホラー的に視聴者さんにも神長さんにも怖いヤンデレみたいに思ってもらおうかと。脅かしがいがありません」
「ミズケン全然怖くない。可愛いい」
「あの・・その・・神長さんってなんかアニメみたいな人ですね。実際にアニメ自身になったんですけど」
俺達は言葉ではそう言うが果たしてなったのかぱっと視で見た感じではわからなかった。
パリリーン
まただ。
ビューンとすごい速さでそれが俺の体に突き刺さると―
あ。この制服確か中学校の制服だ。その制服を着た男の子が
「お前怖いよ」
「神長さん大丈夫ですか?」
「今のは?」
今のは不思議だが俺はそれよりも気になる事があった。
「なんで青いの?」
「今のお前が青いは!!」
と姉ちゃんが言う。
「最初から今の今ままでずっとその『みに学校』視てたんだけど俺にはどうしても見えないんだ」
「まだ見とったんかい。それにみにってなんや」
「あの・・神長さんが努力されている所悪いのですがこの学校の状況は私のみにしか見えません。ちなみにこの青いのは地球の青さです」
「地球?そういえば地球の人以外に光世の好きなアニメの主人公にも会ったんだけど」
「それはですね。この世界がアニメになったと同時に元からアニメだったアニメとも共存できるようになったのです。当然このアニメ学校は地球だけではなく元のアニメの世界のクラス、神クラス、異世界のクラス、宇宙のクラスなどその他諸々ありますよ」
世界のアニメカルタ ち 地球以外のクラスもあるアニメがかよう学園、アニメの学校
まだアニメに出て来てないクラスがまだ沢山あるんだな。俺もいつかまだ見ぬクラスを観測してみたい。
「でも青いのは、光世が実際に住んで触れて体験した世界は地球のみなのでその影響で青が色濃く表わされているのだと思います」
「ミズケンはこの学校の事ずっと見てるんだよね?」
「はい」
「漫画家女っていう子見なかった?同じクラスの友達なんだけど」
「アンタは皆友達か?相手は友達とは思っとらん」 
「そうだな。でも俺が知っている子はみんな友達なんだ」 
いやこれから知るから知らない子もみんな友達か。
「コワ」
「ヤッタア新たにできたコワキャラ!!最先端だあ」
「コワ!!最先端ではなく一番何もかも遅れとるわ!!そりゃミズケンに友達じゃないとかコワって言われるわな」
「あの・・・。直里さん。うまい事コワを私が言った事のように言ってますが、私は因みに言ってないのですが・・・。しかも新たに友達じゃないという追加要素までも加わってますし!!」
「心で思ってる事を代弁しといてあげたわ」
「あり・・いえ断じて思ってません。ハ!!直里さんクラスから話を戻させていただきますと家女さんはこの学校にはいません」
「直里クラスってアンタついにコイツみたいになってきたわね」
と姉ちゃんのツッコミとガガーンとどっからともなくBGМが鳴ったのは同時だった。
でも俺は必ずみつけるのでなにもショックではなかった。
「姉ちゃん大丈夫?」
「おい。それやと私がガーンとなったみたいやろが!!お前のショックを私に押し付けんな!!お前が大丈夫?」
「ありがと姉ちゃん。そうかあ。じゃあ今から学校を出て家女探しに行って来ないと」
「アニメになった今、この学校をでる事はできません。世界もアニメになったのですからさっきゆる戦の時は神長さんは頭や手足と後、神が外に出てたように見えましたがあれは近くに画面がある以上画面を通して映し出された外であって本当は中なのです」
中も最高だがやっぱり外も大好きだ。
世界カルタ お 男の子じゃない面白くて可愛いアニメ監督の女の子、水野健太郎
アニメ化高等学校の方へ一台増える。  
「俺この世界をアニメじゃない世界にしてくるよ」
とミズケンと姉ちゃんに言ってこのアニメ製作所のクラスを去ろうとして
バシ!!と姉ちゃんのハリセンが入る。
「お阿保アンタどうやってアニメじゃなくすんだ!!何でもできると思うな。ちょっとはへこめ!!」
と姉ちゃんが教えてくれる。
「そういえばそうだな。でもなんか適当に歩いていたらなんか戻るかもしれないから俺行くわ」
「適当に歩くな!!せめて走れ。バシ!!」
姉ちゃんはそう言ってハリセンではなく言葉のハリセンが飛んできた。言葉のハリセンなんか嬉しい。
「いえある意味あっています」
「あっとるんかい!!」
「元の世界の一部を集めるんです」
「じゃあ集めてくる」
バシ!!
「だからどうやってや!!」
「幸司さん。アナタはもう世界の一部を持っています」
「え。俺いつの間に買ってたんだろ?」
さっきオタク三すくみに行った時省略されてたけど買ってたんだろうか。
「買えるもんなのかい!!夢ねえな!!そして黒!!」
「あの一応買えるもんではないんですけどこのアニメの傾向を見てると光世を喜ばせる基幸せな気持ちにしていると世界の一部を手に入れた時に知るこのミンシシシシバキはアニメの世界が壊れたと言う事でしょう。光世にちょっとでも元の世界で生きてもいいと思わせた事でアニメの世界がちょっと壊れ一部飛び散ったのでしょう」
「やったあ。俺何にもしてないけど光世がちと幸せな気持ちになった!!」
「でそれがどうしてコイツが適当にフラフラ歩いてたら一部ができてくるのよ?」
「光世にはもっと色々国を知って世界は狭くない広いと実際に生きてみせることによって世界も満更でもないと思うやも知れません」
やもってなんか可愛いな。
「あ。そういえばさっきケッ君がアニメ化を失くすって言ってたから全部神様にサクッとアニメ化を解除して貰ったら―」
「サクっとって幸司さんちょっと世界は広いのでサクって訳には・・・」
「それより光世はアンタを使ってぶっ倒してたじゃん。って事は光世は元の世界に戻したくないんじゃないの?」
「あ。そういえば・・・ならやめた光世が嫌な事はしない」
「そう。二兎を得ようとするものは一兎を得ずによるとなら家女の事諦めるのね」
「姉ちゃん。俺よくどれもやりたいからテレビ視ながらゲームしてゲームやりながら勉強を三つ同時にやってるんだ。だから俺どうしても三兎以上得たいんだ」
バシ!!
「お阿保なんか一兎増えとるし!!」
「神長さんどっか選ばないとどちらも生きることすらできませんよ。どっちさあどっち!!」
ミズケンの目がカッと見開いたような気がした。
「俺もどっちも選びたい。みんなが笑っている所がずっと見ていたい。一人も欠けたくない。ミズケンも」
「え!?でもダメなんです。どっちかを選ばないと・・・」
BGMがポロポロ流れる。
「ミズケンは優しい子だね。どっちの子の不安も自分で抱えてる。だから俺光世も家女も選んでミズケンも選ぶよ」
その途端ミズケンの涙が流れた。BGMのポロポロはミズケンの心の涙―
俺はアニメ化になるまでハンカチを持っていたはずだが、今は持っていなかったので手で涙を拭った途端BGMの涙も止まっていた。
バシ!!
「手前の汚い手でこの子に触れるなや!!」
「ミズケンごめん」
ミズケンの笑顔も大切だがミズケンの涙も大切だった。泣きたい時にいつでも泣いて欲しかった。
「いえ私もアニメになった途端BGМも泣くのを我慢していてこれでスッキリしました。でも神長さん何か策がおありですか?」
「俺はアニメになった世界も元の世界も半々でいいと思う」
「え?半々ですか」
「うん。同じくらい重ねればいいと思う」
「そうですか半々にするんですかガンバです」
「うん頑張るじゃあ俺行くね」
「じゃあです」
俺はそれを聞くと製作室を後にした。俺が去った後のフレームの中でミズケンは言った。
「あの重ねる同時進行するってどうやってやるんですか?直里さん?」
「まあ。あいつの言う事をいちいち考えたってしょうがないわ。ほっとき」
「あの?もし同時になったとしても問題は何とかなるんでしょうか?」
「まあ。なんとかあった時は私がアイツをぶっ倒してやるわよ」
そしていつもの様に姉ちゃんは顔色を変えずサラッと
「まあ。アイツはいつもカッコつけて意味ない事言ってるわ。半々ってそれじゃあ。結局嫌なもの同士別れるって事?まあどうでもいいけど」
それを視て読んで俺は思った。別れないで同時に共存していける方法はないか見つけてみよう。でも別れるもなにも世界は元から一つだ。別れる必要がない。みんな一緒だ。
まず学校を二つに割ってみる事にしようと思っていると画面基フレームに
第二話「まず今から学校が二つに割った」
「てっなんか浮かび上がってきたけどそうなの?神長君」
とアニメのサブタイトルが浮かび挙がって来たのを見ながら光世が聞いて来てくれたので
「え?俺はただ光世に会いに」
「え?俺はサッカーお喋りをしようと」
「え?なんか「」が二つでてきたんだけどどっち?」
「え?そうだよ」
「あの神長君そうだよって言っているのにまだ?付いてるし「」二つは何だったの?」
と光世が不思議そうに言っているとどこからともなく
「サッカーお喋りってなんだ?ってツッコンでほしいんだろうけど」ツッコミが現れた。
「え?そうだよ」
「あの神長君そうだよって言っているのにまだ?ついてるし「」二つは何だったの?」
「光世好きだよ。それはそうと今二話なんだな」
「え!?キモ。それはそうと特に決まってないけど二つに分ける事にちなんでもう2話にしとこうかと」
「なんか適当だな」
相澤の突っ込みを聞きながら光世にお願いをする事にした。
「学校を2つに割ろうと思うから俺ロボットにして」
「うん。わかった。なんかわからんけど」
「おい!!誰かツッコめよ!!コイツになんかわからないのに殺されるぞ!!」
ギギギッ
俺は学校を2つに引き裂こうとした。
「おい!!ロボットになったらなったって言えよ!!俺って言うと神長が人間のまま学校を引きさこうとしてるみたいだろ!!それある意味こええ!!あれ?これはアニメだからいいのか?」
「俺ってもうロボットになったの?早!?引き裂くってコワ!!」
「おい!!本当の魔王止めろよ!!魔王じゃない奴の方が本物より魔王らしい事しとるぞ!!」
するとまあ君がいつの間にか相澤の所にいて
「一人でツッコミ大変そうだな」
「ならアンタもたまにはツッコミやってくれよ!!」
「まあ意味があるならいつかやるかな」
「ツッコミに意味なんてあるかい!!て!!それ一生やらないってこと!?」
「それに学校が真っ二つになるなら見てみたいかもなできたら」
「できたらって!!アイツは言ったら言った通りやらかしちまいそうな奴なんだよ!!」
「できた」
「ほらな!!て!!それにしてもはやすぎんだろ!!あれ?今縦に学校割れてたよな?なんか横にも二つに割れてないか?」
「それはさっき実はもう学校はさっき割れてたんだよ」
「どういう事?」
するとまあ君が
「そういえばさっき神長とやらのセリフが二つ分裂してたな」
「うん、俺二つに裂けかかってたから」
と俺が言うとまあ君言葉を聞いていた光世が
「そういえばさっき不自然な時に『え?そうだよ』って神長君に言われた」
「うん。その時に完全に学校が二つに割れたんだ」
すると相澤が思い出したかのように
「そういえば変なのと言えば第二話のサブタイトル変なタイトル付いてたな。『まず今から学校が二つに割った』ってちゃんとした日本語になってねえし、なんか割ったって過去形になってるし」
「このタイトルから学校を裂くのが始まってそしてその後に土とやらがそのタイトルを見てそうなのと質問をした。するとその答えじゃない分裂したセリフが二つかえってきた。なぜならまだ裂けかかっていただけで完全に割れた訳ではない。タイトルの答えの割れたの答えをするのには、まだ早かった。それでその後に神長とやらが『え?そうだよ』と言った時に完全に割れたから答えたと言う事か」
「うん」
まあ君の答えがあってたからそう答えた。
「お前が人間のまま学校二つに裂いたみたいに言っちまったが本当にその前にお前自身が学校を横に二つに裂いとったんかい!!」
「うん」
「こええ!!つかおかしいだろ俺らとそこで普通に喋ってただけじゃねえか!!どういう事だよ!!人間のままで学校裂いてる気配なかったぞ!!」
「そうだね。それに綺麗に四等分に切れているのに切れ目から一ミリ離れているのにそのまま宙に浮いてる感じだよ」
そう言って学校にロボットのままちょんと触ってみた。なんか名古屋名物ういろみたいな感触だった。
「なんかういろみたいだよ。ちょうど4つあるから試しに食べてみる?光世ういろ好きだろ?」
「食べる!!」
と光世は嬉しそうに言う。
「阿保か!!食うか!!つか食えねえよ!!4つ分けられてるからって今のお前ならまだしも人間の俺にその量が食い切れっか!!それに学校だったようなもん食いたくねえわ!!」
と相澤が言うので
「そうかそれなら光世あーん」
と光世に学校の四等分の中の一個を手に取って渡そうとすると光世も
「あーん」
と大きく口を開く
「やめなさい!!それにその量口に入るの物理的に無理だろ!!て!!はいっとる・・・一口で・・・どう言う事?」
「ういろの味がするういろ」
と光世が幸せそうな顔をする。
「青いういろ!!なんじゃそれ!?キショイ!!つか学校基世界ってういろの味がするのか?」
「じゃあ俺も―」
と言うと相澤が
「おい!!もうやめといてやれ!!」
「うんそうだな」
光世が嬉しそうだったのでこれでいい―
「あ。まあ君は食べない?」
「おい!!全然そうだなじゃねえだろ!!」
「なら一応食べておくか」
「コラ!!一応食うな!!」
「冗談だ」
「相澤。俺も冗談だよ」
「おい!!魔王に限っては冗談言わなさそうだし後の奴に限っては奴に食わせたのに冗談で済むか!!」
相澤はまあ君と俺にまとめツッコミをした。
「おおい家女~!!」
俺はロボットの声で呼びかけたとき哀澤も
「おおい何やらかしとんじゃい神長!!」
と呼びかけていた。
家女から返事がないようなので真っ二つにした学校をゆっくり反転させた。反転させたら今まで見えなかった隠れていた裏の世界が見えてくるかもと思ったのだ。
「家女が見つかるまでもう少しやらせてくれ。えいや!!」
さらに色々な方向にぐるぐる回して見た。
「お~い!!幸君もういいんだ。あの子はもう世界がアニメになった時もうこうなる運命なんだよ。もうこれ以上他の世界の人達に迷惑はかけられない!!それに俺・・君を刺したんだぞ!!もうあの子を探さなくていいんだ。もうあいつはこの世にはいな・・」
「いるよ信一」
「信一って誰じゃあ!!」
と相澤
「俺だ」
と幸三はびっくりした顔をしていた。
「え?何でアイツコイツの名前知ってんだ」
「なんか色々学校回したらわかった」
ほらもう名前もわかった事だし友達をも超えて家族だね。もう更に関係ある。
「オイお前更に図々しいな」
と相澤がツッコンでくれる。それに笑って信一に
「皆図々しくやってやればいいんだ」
さらに俺は続けた。
「迷惑なんて皆に世界を巻き込んでやればいいんだ。世界に無関係なんてないんだ。みんなで迷惑かけて巻き込んでそしたら友達になれるんだ。俺は迷惑なんて思ってないけど迷惑かけて貰えるのが嬉しいんだ」
「おい!!迷惑かけるのは神長だけにしろ!!」
と相澤が言う。俺にだけのだけってなんか嬉しい。
「それに俺なんて刺しとけばいいんだ。友達なんだから」
「オイ!!お前は全部変だがそれは最大に変だ!!殺人者を作るなて!!それ本当に最悪だぞ!!普通刺したら死ぬんだぞ!!死んだら終わりだろ!!命を何だと思ってる!?そんな誰にも解る事言わすなや!!て!!本当に何でアイツ生きてんの!?」
「相澤なんか感動した」
「五月蠅いよ!!」
「そうだ五月蠅いがいいんだ。よし皆で世界を騒がしくしよう!!さあ皆行くぞ。しゃあ」
と言った途端俺は人間の姿に戻って学校めがけて落ちていった。
「しゃあって○ろいずみ!?」
と相澤のツッコミが聞こえた。
「光世―!!」
と言った途端俺は人間の姿に戻ってそこにいる光世目がけて落ちて言った。
「え?神長君?行くって何処に?」
光世の手をとった。
「相澤~!!」
「え?何だ?」
「行くぞ!!」
「行くって?」
「さあ光世の手をとっていくぞ」
「え?手って奴と手をつなぐのか?」
さあ信一、まあ君も!!俺はひたすら廊下を歩いて歩いて
さあステ
さあチャオン君
姉ちゃん
ミズケン
みんな手で手をとりあった。
みんな訳が解らないままだ。
ただただ手を取りあった。
ドイツの 君
イタリアの 君
フランス
オーストラリア
アメリカ
異世界の人
宇宙人の人
神様


パンダ
大福
みんな手を繋いで列を作った。アニメになった。世界の輪。
「おいそれらしく大福ってもんが混じっているけど大福どうやって手を繋げるだ!!全然オモロねえぞ。て!!え!?ダイフクも手を繋いでる?」
「そうだみんなダイフクだって手を繋げるんだ!!」
みんな友達なんだ!!
「そうだフクよ」
ダイフクが喋りだしたら哀澤はとても驚いていた。
「え!?ダイフクが喋ったフクって?俺が食ってやろうか?」
「食べるがよい。さあ」
「すみません。なんか食べるつもりありませんでした。というか食べたくありません」
世界のアニメ達が一つにどんどん繋がっていくただみんな訳なく手を繋いでいるだけなのになんか楽しい。
そしたら前を行く俺の手に手だけが手を繋いだ。
「家女?」
『うん私漫画家女だよ。今は家女じゃないけど元の世界自身だけど。世界のアニメが一つになってアニメの世界も元の世界も半々になって世界の裏ができてその裏がひっくり返って世界の裏側になっている私(元の世界)がでて来れた。でもこれ以上はダメだよ」
「何でだ?家女もみんなとサッカ―やろう。そうだ信一もいるよ。後ろに。そうだ信一と代わるよ」
「ダメ!!手を放したら手ですら存在できなくなって話すらできなくなっちゃう・・・!!」
悲痛に叫ぶ家女の声に俺の後ろにいる信一が
「家女・・・!?なんで手だけなんだよ・・・!?お前死んだのか・・・!?」
「死んでないよ。でも前の私は死んだかも私は元の世界になったの・・・」
「元の世界ってなんだよっ!!早くこっちこいよ!!」
「無理なの。私みんなが世界がアニメ自身になった時私はその代わりに元あった前みんな暮らしてた世界自身になったの。だから今はね神長君が集めた欠片で私を望んでくれたからそれとみんなアニメが手を繋いで世界が一瞬アニメの世界が半分になって私がでて来れた(元の世界が)でもねそれもね手を放したらすぐ終わるの」
「なんならずっと一生手を繋いでこのままでいても・・・」
「オイ!!お前だけでこのまま世界の半分と手繋いどれ!!今すぐ分裂でもして!!」
「やってみる」
「すまん。俺が悪かった。お前なら本当にやりそうだ」
「相澤なんで謝ってるんだ?俺が分裂するのがまずいなら相澤が分裂させてくれても―」
「え・・?俺がお前を分裂させるの?」
「うん!!」
「そんな元気に返事されても」
今のを見ていた光世がなぜかちょっと嬉しそうで幸せだった。
すると信一が
「お前がこっちに戻って来れる方法はないのか?」
「うん。有るには有るんだけど」
「何だそれは?」
「神長君みたいに(元の世界)私の世界の原画を全部集めてそれを使って元の世界に戻りますように強く願ってくれたら・・・でもそれは無理だと思う」
「無理に思う事は無理なんだ」
「何言ってる神長?」
「でも無理なの?だって私が戻る事は世界がアニメじゃなくなるって事今のアニメは土屋さん自身の心、アニメじゃなくなるって事は土さんが居なくなるって事だから私をとるか土屋さんを取るかって事なの。神長君土さん大切でしょだから無理なの。だから私はいいやじゃあね。神長君、お兄ちゃん・・」
と俺の手を放す家女。
「無理に思う事は無理なんだ。家女俺の半分食べてくれ―」
と消えそうな家女にまた俺の手が繋がれた。
『どういう事?私は神長君の手を放したんだよ!?ほら今だってちゃんと離しているそのはずなのに・・!?』
手だけになった家女が言う。
「相澤パース!!」
「そういえば神長とやらが最初学校から二回降りて来た気がした。それは世界が割れてもとい分裂し二つになったから―今家女とやらが手を繋いでいるのがそのうちの一人だと言う事か」
すると家女と手を繋いでいる俺が一瞬消えたかと思うと家女の手に青いういろとして収まった。
家女の手は一瞬それをじっと見つめている様な気がしたがそれを顔があったら口のある高さに持ち上げてそれを食べたような気がした時―
「アレ・・・?私まだこのアニメだらけの世界で存在できてる。手だけじゃないすべてある」
そこに立っていたのは手と足と顔がある家女だった。でもそこにいたのはピンクの髪をツインテールにした女の子だった。
「可愛い・・・」
ピンク好きの光世はそれを見て堪らないと言った感じで呟いた。
「有難う土さん。私ずっと土さんと友達になって色々喋りたかったの」
と家女は光世を見て手を光世の方に差し出した。
光世はその手だけをじっと見つめて顔を赤め、恐る恐る家女の手を握った。
いつの間にかみんな手を放していた。そんな中澤井が
「よかったじゃん漫画戻れて、そのピンクの髪コスプレか?」
「この姿はね、アバターって奴だよ。私がアニメだったらこういう姿がいいって思い浮かべた存在立体映像みたいなものかな。だからアニメでも無く、本物の私でも無い謂わば漫画家女(仮)かな。今はなんとか土さんと手を繋いでいるけどときどき映像が煤けて触れる人と触れない人が出てくると思う。今はね。神長君の半分を貰ったからアニメが半分になって半分存在できてるみたい」
と光世と手を繋ぎながら宙を浮かぶ家女。
「まあ。謂わば私の今の存在は幽霊みたいなものかな」
その宙を浮かぶ足元を見ながら俺は思った。
なら家女が完全な姿になるにはその世界の原画を集めなかんって事か?それ何枚あるんだ?世界って言うからには超あるんだろうな。コンプリートせな。
「でも手だけだったんだから幽霊もどきの方がまだましか。神長が学校をひっくり返してたりしたのにも意味もあったという事か。よくんなこと解ったな。神長」
「世界の原画らしき物が俺の中に入って来た時、壊れた音みたいなもしかして今世界はアニメだけど裏根っこには元の世界があるんじゃないかってだから半分色々ひっくり返したら元の世界がでてくるんじゃないかって思ったけど。0.5秒ぐらいで家女に帰って来て欲しかったから」
それを聞いた澤井が
「どっからその数字出てきた?細かいし早!!それ無理だろ超欲ばりというかせっかち!!」
「ないなら描いたらどうだ」
「アナタはまさか!?」
と家女がまあ君を見て驚いた顔をした。
「ああ。俺は『まさか!?』だ」
「絶対違うよね!?」
相澤がツッコミを入れる。
そうだ。すっかり忘れてた。このまあ君は光世のアニメ大好きキャラ一位にしてそれ以前に―
「何でアナタが・・・!?アナタは私が作った私が描いたマンガのキャラのはずだよね!?」
するとまあ君が
「俺は漫画とやらなんかじゃ無い。寧ろ自分は自分で描いている。寧ろアンタを描いているのは俺か?」
そう言ってまあ君は手で上から下に線をシュと長い線を弾いたかと思うとまあ君の背丈より大きな定規が出てきたかと思うとそれを手に取りそれでシュッと上下させて線を描いたかと思うと家女の足は地についていた。
「そうか!!それいいね!!無いなら書けばだよ。それだよ。みんなで地球を元の世界を創ろう」
と俺は嬉しくて姉ちゃん流に言うと変な事を言い始めた。
× × × 『世界の間違い探し』~同じ世界の中の複数ある世界の違いを無限に探してみよう~
〈音楽〉 〈技術〉
第三話 みんなで世界を創ろうとサブタイトルが画面いっぱいに流れた時、俺達、みんな全世界(全クラス)はあのアニメ監督ミズケンがいる。アニメ制作委員会の世界クラスに来ていた。
「さあ今こそ我らアニメが力を合わせる時だぎゃあ」
とどっかで聞いたセリフをアニメ名古屋バージョンに変えてみんなに言っていた。
「前の世界―みんなの知ってる世界を教えて。題して『世界の間違い探し』同じ世界でも色々違いがある。世界の個性を探そ」
間違い探し大好きだ。同じ絵なのにどっかが違うという不思議が大好きだ。
「はい」
ステが手を挙げてくれた。
「まず当たり前だけど地球があるわよね」
「地球がある」
と俺はホワイトボードにマジックで文字を書いた。
「それホワイトボードに書く事かよ。マジックが勿体ねえよ」
と相澤が言ってくれた。
「それもそうだな」
「なんで自分の顔に書く!?なんで黒板じゃなくていつの間にかホワイトボードでマジックはこれがやりたかったんかよ!!」
するとまあ君が無言で手を挙げていた。
「はいまあ君」
「地球は丸くなかったか?」
「それ手挙げて言うの無駄じゃね?」
相澤のツッコミ。
「そして白い」
「へ?」
驚く相澤。
更に続けるまー君
「もちもち柔く中に黒い物が入っている」
「それ。饅頭だろ!!なんで饅頭と一緒に生きてた事忘れたいのになんで饅頭側の味方してくんの!!それにお前地球に明らかに住んどらんだろ。異世界。しかも漫画の」
「そうだな。俺が住んでいる世界は丸くて緑でもちもちしていてそして中は黒かったか?」
「だからなんで更に饅頭の仲間も作ってやるんだろ?それにもちもちってあんた触った事あんのかよ!!」
俺はそれに
「まあ。触ろうと思えば地球にも異世界餅にも触れるよ」
「あ!!お前地球を餅―」
「「それに地球食べれる方がいいんじゃないか?」」
俺とまあ君の声が重なった。
「・・・」
相澤は感心してくれたのか無言になったので俺は調子をこいて更に
「よくある話だろ。大福が喋ったり地球が食べれるのは」
「まあ漫画とかではよくある話?かもしれないがこれは現実を創ろうとしてるんだろ!!それに現実を創るって事自体超おかしい事だろ!!創るもんじゃないが関わりたくないから黙っとこう」
と言った。本当に相澤は面白い奴だ。
「お前が面白いわ!!」
今更だが心の声で言ったつもりが相澤が答えてくれた。相澤ってすごい。アニメってすごい。それにまあ君ってすごい。白くて中に黒いのが入っている。確かに読む世界ではそうだからだ。
地球の土台の話をちょっとしたので次は人の話をしてみる事にした。
「えとまず登場人物だけどここにいるみんなだよね。また色々探せば新世界が出て来てまた色々な子に出会えると思うけどその時の楽しみにして置くとして」
ひとまずみんなの名前をホワボーに全部書こうとしたら
「おい!!全部って一体どんだけ時間かかんだよ!!それにそれを書く事に何の意味がある!?まあそれはどうでもいいが魔王とか異世界とか得体の知らないものもあるだろ。それ含めて全部だぞ!!解ってんのか!!それにどうやって世界を創るんだよ!!俺達神様か!!無理言うな!!」
「そうだね。俺達ただのアニメだね。そのアニメの俺達が世界を創ったらどうなるんだろ」「どうもならねえよ!!」
「そうだホワイトボードに入り切らないんだった代高の知っている世界を30分にまとめたらどうだろう?」
「30分を1話としてひとまず全25話で」
「何ゆうとんの!?」
相澤がちょっと戸惑っていると光世が
「阿保ザワまだ人間だった時の癖が抜けないみたいだね。アニメだったらホワイトボードに全世界の名前を律儀に全部書かなくても1カットですんじゃうよ」
「普通ホワイトボード全部に書き切れないだろうが!!」
「阿保ザワ・・最初のステの話忘れたみたいだね。教室ごと世界は縮小されて全部入っている。このアニメ製作室に全世界入っているって事はホワイトボードだって縮小されている。いくらでも無限に書けるんだよ」
それを聞いていた俺が
「書くと言えばじゃあまず脚本でも作ろうか」
すると光世が
「私絵描けないから脚本担当で。文章も書けんけど」
「なら書くな!!」
「そうだななら光世脚本担当な」
「なんでだ!!」
「なら文章、話が得意な人は脚本担当で絵が得意な人は原画描いていく方向でいいかな?人物描くのが苦手な人は背景描く担当で絵が苦手な人は音響担当で、場面の時間をどれぐらい時間を使うか1カットにどれぐらいの時間を使うかを決める担当、それもダメだったらどの色を使っていくか色彩を決める担当、原画担当が作った絵をパソコンや学校に取りこんで動画として取り込む担当、背景、動画を合成するコンポジット担当とか色々あるけどそれでも駄目だったら自分が好きな事やろう!!みんなやってもいいし。どうかな?」
そしたらドイツの子が言った。
「なんかよく解らんが解らんのがいい」
光世が言った。
「好きな事をやればいいか・・・。こんなに世界って広かったんだね。私にもこんなに選べる可能性が広がっていたんだね」
ととても悲しそうな顔で言った光世―光世を幸せにしたい―
相澤が言った。
「創るというか―これ・・・アニメじゃねえか!!アニメがアニメ創ってどうする!!」
 皆が一つになった様な気がした。でもバラバラでも良った。皆が楽しければ何だってそして皆は作ろうとしたが―アニメになった世界があらゆる手段で世界を戻すのを邪魔をした。いや邪魔じゃなかった。ただ友達と遊んだ。だが忘れてはいなかったが元の世界が元に戻りたがっている。戻そう。世界のしたい様にしたいと思っていたが元の世界が元に戻りたがっている様にアニメに成った世界も元に戻りたくなかったんだ。お阿保な俺は解らなかった。家女を(元の世界)を取り戻そうとするのに必死でアニメに為った世界を知りもしないで俺は何をやっている。
知りもしないで―
知りもしないでのテーマソングが流れる。
「よっし!!俺世界がアニメに成った理由を探してくるねと出て行こうとしたら」
「世界がアニメに成った理由を知るには『アニメに成った私のゼロ点1話』を見る必要があります」
とミズケンが語った。すると相澤が
「ゼロ点1話何だそりゃ?なんで小数点付いてるだよ。ゼロ話でなくてか?」
「さっきミズケンが語ったって言ってたけど言ったでいいと思う!!「」つけ長君!!」
「0話は皆さん世界がアニメになった瞬間の話それはもう放映されています。それでまた放映されてないアニメになった理由の0・1話があります」
「何だ?それわざわざ0.1話とか小数点使ってやる必要があるんだよ。2話でも100話でも後の話数でやればいいじゃねえか」
「必要がないからやるんですよ」
とちょっと影を落としてミズケンは言った。
「アニメになった理由はアニメになった世界は光世さんの心が擬人化されて反映されたもの―本当は光世さんはアニメになった理由をアニメにしたくなかった知られたくなかった。だからアニメになるとしたら放映されるはずの本当は存在しないはずの話数0・1話で放映されるでしょう」
「光世が知られたくないなら0.1話は」
と思わず俺は口走っていたら
「いいえ。あなたはもう視ているはずですよ」
「え・・?俺が0・1話を・・・?」
「ちょっとですけど神長さんは手に入れてるはずです。世界の原画を」
もしかしてミシミシとした俺に突き刺さった時の
「俺がいきなり褒められまくったあの世にも奇妙な物語か!!」
「褒められまくった!?何の事おっしゃられているのですか?」
「いや俺がいきなりキモイって言われたんだ。今キモイが流行ってるからキモイって言われるなら今でしょ!!」
「あのう・・。キモイが流行ってたのっていつですか?」
「今でしょ!!」
姉ちゃんのハリセンが頭に突き刺さったような気がした。
「コイツはウケを狙う頭はないわ。コイツが受けを狙ったとこで面白くないだろうしね。コイツは天然のキモーだから本当の事しか言わないわ。関わらないときましょ」
「はあ・・・。あの原画を手に入れた時の体験アニメは光世の実際に会った体験なんですよ」
「オイスギウラ」
と俺が低い声を出した途端緊迫したかなりちょっと怖い音楽が流れ始めた。
「あんだ?」
今までここ(画面)にいなかった同じクラスの杉が出てきて返事をしてくれる。
「光世を好きで好きで堪らなくて褒めたかったんだよね。でも言葉がちょっと違うよ。正しくはキモイじゃなくて可愛い☆」
俺はドヤ顔でウインクした。
「うん・・そうだね…俺間違えた・・・キモイのはお前だわ」
「うん。そうだね。皆もそう思うよね」
『うん。そうだね。キモ一番』
世界の声が一つにまとまって聞こえる。みんな同意見の様だ。なんか袋ラーメンみたいでかなり嬉しい。俺も袋ラーメンになれたのかな。
「光世俺袋ラーメンになれ・・いやそれはひとまず置いといてな。光世皆言葉をただ使い間違えただけなんだ」
と言いながら俺は光世の頭の上に大福マウスを置いた。
「神長君大福じゃなくてパンダマウスでしょ」
「うん。そうだった」
するとミズケンが少し驚いた様な呆れた感じで
「神長さん世界の流れを変な方に自分の方に持ってちゃった」
「ただ上から目線の自分勝手な事がか?」
と相澤が正論を言うと
ミシシシミシシシリ
世界が壊れる音がまたした。いや世界は最初から壊れていて、それに今気ずいたのかもしれない。俺と一緒だ。ずっと共にいようね。
× × ×
〈音楽〉
教室に俺はいた。今掃除の時間らしく掃除をしていた。
「お前クズだから掃除しなくていいよ」
同じクラスの男子の杉が言う。
クラスの皆が一斉全員で自分の動作や口マネをしてくる。〈イタリア〉
またある時、先生にプリントが一枚ないので先生に
「プリント一枚ありません」
と言ったが先生が
「プリント一枚ありませーん」
と語尾を伸ばして言った。〈イタリア〉
俺は自然と語尾を伸ばしてしまっているらしかった。
クラスメイト「学校辞めないかな」〈イタリア〉
「やめろ!!光世の記憶をかってに視るな!!」
ミシミシとアニメになった世界が壊れて元の世界が出てきたが目の前にはもうアニメになった世界に戻っていた。そして目の前に光世がいて光世は泣いていた。
光世は泣いている自分を見られたくないのか走りだして教室を飛び出していった。
「光世・・・!!」
俺は光世の後を追った。
俺は光世の手を掴んでいた。
「光世の心を勝手に覗いて本当に御免!!光世の事を解らずにアニメの世界を壊そうとして元の世界に戻そうとして御免!!光世と前の世界でもう一度光世とサッカーしたかったんだ。光世と学校に生きたいんだ・・・!!」
身勝手だ。涙が溢れて止まろうとしなかった。光世が傷付いて泣いてるのに。
「あっち行って・・・!!」
「もう0.01秒も別れたくない」
最悪だ。でもそんな事構ってられなかった。かっこつけてられなかった。最初から俺はカッコなんてよくないんだ。だから俺はカッコを取る。それが俺だ。
「言ったな!!離れてやらないから―」
『死ぬまで!!』
と光世のアニメ文字が俺の腹に当たって俺と共にゴオオ―ッと音を立てて星の彼方にキラーんと消えて言った。
× × ×
〈音楽〉
俺は文字と共に星の彼方に消えた後いつの間にか図書館にいた。すると前には俺をここに連れて来てくれた。光世から貰った文字が浮いていた。
俺は一つの本を手に取っていた。アニメだからなのか本の背表紙の題名が書かれていない中一冊の本だけちゃんと題名が書いてあるのはこれはこれからの話に関わってくるものかもしれないと思いそれを手に取って題名を見てみた。
それは『「」の中の出来事』というちょっと不思議な本だった。
え?なにこれどういう事だろこれって・・・何で?もしかして―
遠くの方からオープニングが聞こえてきた。また次の話に進むみたいだな。俺は本の途中なので本の続きを読もうとすると
『オイキモナガ!!』
「あ」
アニメ文字が喋っていた。
「なあに?光世の声文字君?」
『行かなくてもいいのか?』
「うん。俺ちょっとここで本読んでく」
また本を捲ろうとすると
ゴン!!
頭に光世文字がタックルして来た。
『果たして本当にいいのかな?光世もいるぞ?』
「そうか光世主役だもんな。でも俺は主役じゃないし必ずしもいなくてもいいと思うからここでちょっと本読んでくよ」
本当はさっきの事もあって0.001秒でも早く行きたかったけど我慢した。
『ばきゃろ!!主役じゃないからっていなくていいってどういう神経してるんだ。そんなやる気のない事でどうするだ!!」
「うん。その通りだ。御免」
やっぱり光世からでた文字は根が真面目だ。
「アニメって二人か三人ぐらいでしか喋っている風景で出られないだろ。俺が画面に出ちゃたら誰かが光世と会えなくなるだろ」
「光世が他の奴と会うと他の奴が幸せになるって言いてえの?」
「え?だってそうだろ」
ゴン
『白々しいわ!!そういうのキモイんだよ!!サボりたいだけじゃねえか。早く俺の上に乗れ!!』
「え?いいの上に乗って?」
本も気になったけど光字の上に乗ってみたいという欲求の方が強かった。
上に乗ってみた。
『重いわ!!自分で歩いてあっち行けや!!』
「ごめん。そうするよ」
BGМの音がする方向へ近ずいていった。
教室の扉が開く。
光世が机に座ってある一点をじっと眺めていた。その周りにがやがやとクラスみんなが喋っている音声が流れた。
でも光世以外は机の隣同士で喋っているがよく見ると顔を横向いたまま口を開いて喋ってるように見えるがそのまま口を動かさない。ずっと同じ方向に向いてもう一人の友達の方向を向いたまま目線がピクリとも動かない。
みんな光世アニメの背景になっているようだった。
ガヤガヤと同じ音が繰り返し流されていく。同じ繰り返しの絵が再生されていた。
光世もアニメの背景になっているようにずっと動かなかった。
でも光世は他のみんなとは違って明らかに色が濃いように思えた。顔の作りなどもみんなと違ってくっきりとしっかり描かれていた。
でも光世が背景であろうとなかろうと光世は光世なので変わらない大好きな光世だった。それと同じで光世の周りのみんなは背景であろうとなかろうと大好きなみんなはみんなだった。
光世の視線の先を見るとちょっと離れた先の机にさっきみんなと言ってしまったが光世以外にも自立したアニメが椅子に座っていた。
それはまあ君だった。机の上で何やら紙を置いてボールペンを持って何やら真剣な様子だった。
それを真剣なまなざしで見つめる光世。全くぶれる事のない視線。同じ魔王にずっとずっと注がれる。同じ人をこう飽きもせず見つめられる集中力に関心しその視線に俺は心を奪われずっとずっと見つめていたいと思った。
それは10分20分と続いてもうすぐ30分・・・
「キモイわ!!ストーカー!!」
姉ちゃんのナレーションが流れた。
ミズケンが
「キモイは!!はナレーションなんでしょうか?あの神長さんアニメなので動きがほしいのですがずっと人を見つめたままだけで終わるアニメになっちゃいます。光世は主役ですがああいう口下手な性格なのでずっと喋りませんよ」
「喋らなくて悪くないと思うよ。ずっと同じ人をあれだけずっと見られる熱中できる。すばらしい事だと思う」
「何で見ているだけが素晴らしいねん。怖いわ。まあアンタ同類だかんね」
俺はふと疑問を口にした。
「姉ちゃんもミズケンも俺の頭の中にお引越ししたのか?」
「誰がお阿保の頭の中に引っ越さんとあかんねん」
「姉ちゃんもミズケンもこっち来て遊ぼうよ!!」
「うるせえわ!!学校は遊ぶ所じゃねえわ!!アンタ一人で遊んどれ!!」
「そうだね。ごめん姉ちゃんミズケン。うん!!わかった俺一人で漂ってるよ」
「あの神長さんできるなら漂よわないでストーリーを動かしてほしいのですが」
「うん。そうだね。視てるのもいいけどやっぱり光世と遊びたい。授業を楽しみたい」
俺は教室に入り話しかけた。
「おはよう」
返事はなかった。でも話しかけられたのがとても幸せで堪らなかった。
「神長さん?背景に話しかけておられるようですが背景に話しかけても意味の無い事です」
すると姉ちゃんが
「そうよ。どこのアニメに主役すっぽかして背景に話しかける阿保がいるねん。変態お阿保」
他のみんなにも一人一人全員おはようと挨拶した。
「澤井おはよう」
そして澤井の前に止まって話をした。
「今流れている曲名なんていう曲なんだろうね?」
「澤井と俺っていう曲名かな?」
「澤井とクラスのみんなと他おっれかな?」
「そうだ澤井も光世と遊ぼうよ」
「一緒に漂おう」
そうすると
「無駄ってのがわかんねえのか!!俺は今背景なんだよ!!喋りかけられても口が聞けないんだよ!!口を動かせないんだよ!!名前もねえ!!必要ないんだよ!!だって俺はアニメではもう主役の奴とは関わりにならないただの背景なんだからな。だからもう二度と澤井なんて呼ぶんじゃねえよ・・・」
と悲しそうな顔で言った。
「澤井は澤井。変わらない澤井だよ。今喋ってるよ」
「あれ?本当だ。俺なんで喋れてるんだ?同じ動作しかインプットされてないアニメ背景なのに」
「まあ君一人と光世が喋って友達になれるのも最高だけど光世ウィズみんなと喋るのも最高だ。さあそこの田口君も宮本もこっち来て光世と喋ろう」
名前も見た事の無い子もいる。でもここにいるから当たり前だがクラスの一員。
「みんなで一緒にアニメを創ろう」
すると色彩が薄かったみんなが色濃く色を取り戻していた。
でもみんなは喋られなかった。
一斉に静かに涙していた。
「ねえ。キモ長君うち主役なのに回り五月蠅くし過ぎ」
「光世!!アニメ創ろう。今度は楽しいアニメを(現実の世界を)」
でも前も今も楽しかった。光世やみんなと生きていられたからだ。
「何勝手な事言ってるの。無理してうちと喋ってほしくない!!私は一人でいいんだ!!」
「無理じゃないよ。一人でいいかは色々な世界、クラスをこれから見て決めよう。楽しいアニメを作って現実を追い越せばそれは本当の現実になる―」
そう言いながら俺は一つしかない現実が一番楽しいと気ずいた。なら今も楽しいし前も楽しい一体現実はどれなんだ?
光世と色々試したいそれが生きるって事だと思う。
「光世現実に会った自分の生活で楽しい事教えてくれないか?」
「スト長君・・・。楽しい事なんて前の世界にはなかった」
「何でもいいんだ。食べる事でも光世コレクションの事でも」
「みんなくだらない」
「いいんだくだらなくてもそういうのが現実には大切なんだから」
それに俺はくだらない事大好きだ。
「うちは食べる事が好き寿がきやラーメンが好きすぎる。寿がきやがあるから私ここの地方に住んでも食べてるだけで幸せ後漫画は1000万冊以上は持ってる」
「そうかあ。寿がきやもマンガもうまいもんなあ」
光世は可愛い。
「どう思うまあ君」
「ああ。寿がきやとやらはさぞかしいい味するのだろうな。漫画1000万冊とやらはそうそう集められるものではないなたいしたものだ。俺も本はそれぐらい持っている一緒だな。なにより光世のその話している顔がいい味を出している」
と普段無表情なまあ君がうっすら微笑んだ。それはまあ君大好きな光世にとって破壊力が強かったらしくすごく悲しい顔をして俯いた。
俺は知っている。光世は今多分凄く嬉しいのだ。その時
「ふざけるな現実は無理に創るものではない!!」
そこには神様のケッ君がいた。
「あ~。ケッ君!!ケッ君の友達の天使可愛くなったねえ~」
天使の羽にすごい巨大な猫(テレビ塔よりはるかに大きい)ガンダムみたいな大きさだった。でもくどくなってしまうがこの大きさが教室にさらっと入ってしまうなんて改めてこの教室は世界なんだなと思って関心した。
また天使の話に戻るが外見はゆるキャラだ。『巨神猫』とかってに名づけた。
「そうだろ?だろ!?前のちょっと失敗したみたいだから考えなおしたんだ。こういうのだったら好きだろ?」
「だめだ全然駄目だぜ」
光世がうみねこの主人公のセリフを言った。
「え?駄目だった?猫好きだろ?」
「好き。巨神猫の顔ゆる過ぎてどこにもありふれてそう。はっきりいって全然可愛く無い天使のデザイン他の人にやって貰ったら?」
やった!!光世が巨神猫って名前を採用してくれているこれはかなり嬉しかった。
光世ははっきり言うがこれはケッ君が嫌いだとかそう言うのでは無い。アニメは光世にとって唯一の生きる糧好き過ぎてアニメの事に嘘は付きたくないのだ。これはアニメ愛に溢れている所以なのだ。
『かっかっ可愛くない』
有名な擬音のざわざわみたいなかっかっのアニメ文字がケッ君に直撃した。
『可愛く無い』の文字は巨神猫に当たるかと思いきやあたらなかった。
むしゃむしゃと巨神猫は文字を食べていた。
「コラ!!そんな得体の知らない文字食べるんじゃありません」
とケッ君が言った後にはもう食べ終わっていた。
『ポンポン(お腹)痛い』
「ぎゃ~!!ほら!!言わんこっちゃない!!」
と白い大きなもちもちしてそうなお腹にケッ君の小さな手がふわっと触れるとムシャムシャと音をしてたわりにはそのままの文字が出て来た。
すると平気になったのか
「お腹減った」 
と大きな舌でケックンを舐めた。
でかいのでケッ君は体全体が唾液でべたべたになった。
「コ~ラー!!俺を食べようとしんといて~!!一応君の親やで!!」
ケックンはあまりにも驚いたのか一人称が我から素の俺に戻っていた。しかもなぜか関西弁になっていた。
俺はちょっとぶりにケックンに会って喋りたくてうずうずしていたので我慢できなくなって
「お~い!!ケックンもコッチ来て一緒にアニメ創ろうよ!!」
「え?俺もアニメ創るの?君らの敵やで?」
「いいじゃん一緒にアニメ創ったらもっと楽しいよ!!光世も喜ぶよ!!」
「え・・・?喜ぶ・・・みっちゃんも・・・?」
ケックン光世が絶対大好きだ。今も思わずみっちゃんと言っていた。
「でも俺上から言われてるんだ。世の中を元の世界に戻さんと」
「一緒にアニメ創って神様の好きな世界を創ったら?」
「ながっちっ何で敵を招きいれようとしてるの?それでいいの?」
「いいよ。きっと楽しいよ。それに俺は神様達の事敵と思ってないし。学校に関わっている時点で同じ学校の友達だよ。だって俺達だけ光世と喋って一人占めしてるなんてずるすぎる」
それに敵であろうとなかろうと一人でも多く光世と一緒にいてほしい。数ではないがより色々な人(ケックンは人じゃないけど)と一緒にいて触れ合ってほしい。もう俺達だけ一人占めはしてられない。せっかく世界はアニメ化したのだから。
「いや~。それも面白そうだが戦わないと上が・・・」
「なら戦った事にしとけば」
と(光世の声)光が煌めいて曲が流れたかと思うと―
光世がピンクのフリフリがたくさんついた服のとある魔法少女になっていた。
手に光世は俺を持っていた。
「魔法少女みつよん誕生!!」
と光世はお決まりのかけ声を言って俺を斜め前に掲げた。
「おい!!だから俺とか言うなて!!人間のお前が奴にそうされてるみたいでキモイだろうが!!」
と相澤に怒られたので説明すると俺は魔法少女光世の『魔法の杖』になっていた。
それにしてもどんな魔法を使うんだろとワクワク思っている自点で俺は―
投げられていた。
「また投げるのかよ!!投げるのかよシリーズと名付けちまうぞ!!やべ!!神長みたいな事言っちまった」
俺は巨神猫に突き刺さるとばあーンと凄い爆発音をだしていた。
でもそれからケッ君もアニメ創りに加わっていた。
「で俺はなにやればいい?」
「ケッ君のやりたい事をやればいいよ」
「なら俺キャラデザやるわ」
「それだけはだめ!!」と光世は即決で答える。
「えっえっえ~!!」
とマスオさんの驚いた声を出していた。
「ケッ君キャラデザいいんじゃないかな。ケックン神様だから人類の顔全部覚えてそうだしそれに人間とは違う神様の視点からでの要素をアニメにとりいれられるかもしれない。それに現実は写実的だからケッ君の覚えてるままの顔を描けばいいんじゃないかな?」
と言う前に   
ケツ君は早速キャラデザっていた。
顔は球体丸に髪の毛が生えていてそれに四角の胴体。四角の手足。レゴブロックみたいな感じだった。
「これナガっちっ」
と得意そうにケックンは言った。
「うんいいんじゃないかな」と俺は答えた。
光世も
「いいと思う」
と答えた。
「いい訳あるかい!!これゆるキャラにも達してないぞ!!レゴにも失礼だろ!!ただの下手糞というか俺らレゴブロックを超下手糞にして粉々に崩した感じになっちまうぞ!!奴もさっきまで文句つけとったのにもうどうでもいいんかい!!それに神長!!手前も顔だけはまともなのにこんなんに描かれて何とも思わねえのか!!」
「いや。寧ろこんなにかっこよく描いてもらえて嬉しいかなり美化されていると思う」
「右に同じ」
と光世がボソっと呟く。
「おい!!あくまでいい子ぶりやがって!!て・・・。違うか…お前の場合本当か・・・キモイも嬉しがるぐらいだから脳が腐ってるんだった」
と相澤は褒めてくれている。
キャラデザも決定したので後は・・・。
「おい!!もう決定した流れか!!毎度毎度もうツッコミたくねえけど今のどこが褒めてんだ!!」
「なら相澤やる?」
「やっぱり・・・コイツでって―やっぱしレゴ崩しやだ~!!」
「いいんじゃないかな?前の世界こんなんじゃったんじゃないかな?」
「え?レゴが?こんなんであって溜まるか!!つかこれをレゴって言っちゃ悪いなレゴは可愛いしな」
と相澤が言ってる所ポンと相澤の肩を俺は叩いて
「相澤も可愛いよ。みんなと共にレゴろう」
と俺が言うと相澤は
「うん。レゴる」
気のせいかもしれないが相澤は今の言葉でよく解らなくなったみたいだ。
前の時点の俺がピアノを弾いている。なんかスピーデイな曲なんか急いでいる?
すると
「ねえ今思ったんだけどキャラデザ家女にやって貰ったら漫画家だから絵上手いだろうし」
「もうケッ君キャラデザっちゃったし今更言うのは残酷だろう」
「今更って言うけどお前一枚しかまだ書いてねえから!!それにこのままレゴ崩しなる方が残酷だろうが!!」
「それに絵が上手過ぎるのはもうありきたりだろ。ああいう絵は今までのアニメにはないぞ」
「そらねえだろ!!残酷な下手さだから!!絶対上手い方がいいから!!」
ならある世界では上手いかもしれないから問題ないなと思っていると―
「糞!!なら俺にせめて作画監督をやらせろ!!ちょっとでもあの絵の残酷な運命を覆せるかも知れん」
「なんかかっこいいな」
「誰のせいじゃ!!」
と相澤がツッコミを入れると
「それでは公平ではありません」
ミズケン登場
「まあ。相澤さんと決断の神様はもう決めてしまったのでそれで良しとしましょう。でも一人の意見で勝手に決めてしまうのは公平ではありません。やっぱり皆で決めてその代表者を選びましょう。異世界も含めて全部世界の投票で決めるんです。」
「あほか。全世界の投票やってたらどれだけ時間がかかると思ってるんじゃ!!」
と前も同じ事があったが敢えて律儀に相澤は言う。
確かにいい考えだけど選挙だと少数派の意見の人が蔑ろになるのがなんか悲しいな。集団に常に押しつぶされた光世の事を思うと。
0.1話をみてしまって思ったのだ。
違うみんなが気にいらないだけで集団で虐められる光世の姿を。みんなが言ってるよと言うがそれがなんだ。
「その点は大丈夫ですよ」
と優しげな何かを思い出すような顔でミズケンは言った。
「全世界の人一人残らず全員がいいと思われる良い結末に導く人を選べばよいのです」
「神長さんだから決断の神様をアニメ制作に加えたんでしょう?」
「え?俺はケッ君も一緒にアニメを創ったら面白いかなって思って」
「なら何で敵である神を自分らのテリトリーに入れたんですか?」
「その敵を失くしたかった」
ミズケンの中のBGМがかかった。
「敵とか合ったとしても敵とでも楽しくみんなで生きてけるなんかをやりたい」
するとミズケンはまたなんか思い出したのかヤンデレモードを解除してとても悲しそうな顔になった。なのでミズケンに笑ってほしくて俺は
「でも確かに決断の神様だから何か決められない時に決めて欲しかったのもあるんだ。優柔不断なんだ俺」
「そうです。決断の神様なら世界の人が納得する人を選べる能力があるはずです」
「何言っているんだ・・・!?コイツは敵なんだぞ!!敵側の有利な方に嘘をついてくるかもしれないだろうが」
「大丈夫です。私は嘘を見破れる能力を持っているんです」
「え?お前何言ってるんだ?」
と相澤が怪しんで聞いて来る。
「嘘を付いてたその時」
「私が―」
カッといきなり
ミズケンが大きく目を見開いた。
シャンと怖いBGМが流れた。
相澤はその迫力に何も言えなくなった。
それで―
俺はなぜかケッ君に音響監督として選ばれていた。
世界のカルタ け ケツ君は決断の神様 神様の高代とっても絵が得意なキャラクターデザイン
そういえばオープニングが始まる前俺は光世をストーカーみたいにピアノを弾きながら追いかけていった―これはそういう事だったのか。その事を思い出してやっぱりあの時の俺キモイなと思っていると
「あの時じゃなくていつもキモイよ」
と姉ちゃんが現れた。
「ああ。確かにそうだよね」
と俺が笑うと
そうするといつの間にかピアノが置いてあった。それを見て俺は
「姉ちゃん。ピアノ」
「それがどないした」
「ミズケンピアノ」
「ピアノですね」
「じゃあ。光世も呼んでくる見せな」
バシ!!
「あれ?さっきまで無いピアノだったのに赤も混ざってるやっぱりアニメだからピアノも動きがあるなあ」
「何であの子にいちいち見せに行くねん」
「いや光世ピアノ好きだから」
「あの子ピアノぐらい見た事あるわい。アンタも見たの初めてかい」
「あの・・・ピアノ見せて貰ってる所悪いのですが神長さんの頭に刺さっているハリセンが気になって」
「あ!!御免ハリセン刺さっていた」
俺はハリセンを思いっきり―
ピアノに血が垂れた。
「あれ?俺の血だったのか赤いの」
「これで汚くてそのピアノアンタしか弾けなくなった所でアンタ弾きなさいな」
「あの直里さんそこツッこんであげないんですか?今頃、気ずいたんかいです!というか・・・神長さん死なないですよね?」
「ん?死んでほしいの?当たり前か」
「ち違いますよ!!その構えてるハリセンしまってください」
「やったあ。俺が最初に弾いていいの?」
と俺は思わず笑顔になる。
「いやくどいようだけどもうそのピアノアンタしか弾けないから」
「直里さん!!」
試しに日本昔話のオープニング曲を弾いてみた。
ん?なんかピアノが硬く感じた。
もしかして俺の血で錆びた?
光世が歌っていた曲だから弾いたけどもしかしてここはアニメだからあんまり既存の曲はダメだよって事で緊張しちゃったのかな?よしそれならピアノ君によるピアノ君の為の曲と自分でかってに題名を付けて勝手に曲を作ってひたすらピアノ君の為に弾いた。そうしたらどっかピアノから離れた正面の空間に立っていた。
あれ?俺はピアノ君を弾いていたはずなのになんでこんな所に立っているんだ。
俺はここで立ってるのにでも遠くの方で俺がピアノを弾いているのだ。
目の前に黒髪の女の子がいた。
ここから後ろ姿が見えた。
その前には色々な人種、世界の人々がピアノを弾いている。実際目の前にいるのに世界の人々はピアノを楽しそうに必死に弾いてて俺はいないかの様だった。
よっぽどピアノが好きなんだなと微えましく思っただけで特に気にならなかった。
視ているだけで幸せでよかったが、俺から話そうと思っても声が出ないのだ。
俺の目の前にいる女の子も同様なのだろう。
するとその中に―
あ。光世だ。光世
ピアノの前にいた。横にはピアノの先生らしき人がいた。
そのピアノの先生に光世がずっと赤いバイエルじゃなくてもっと難しい曲をやりたい。もう赤いバイエルやだと言っていた。
先生は
「光世ちゃんはへたクソだから赤いバイエルじゃないと駄目だよ。あれ?光世ちゃん太った?」
ピアノの話をしてたかと思うといきなり光世の話になった。面白い先生だな。でも光世は全然太っていないけど。それから光世はバンバンと力強く手を叩きつけるようにピアノを弾いていた。
「そこはもっと優しく弾いて」
と言われていたが相変らずバンバンと力強くピアノを弾いていた。
たぶん難しいのが弾きたくてうずうずしているのだろう。
なんか可愛いなと思ってくすりと笑ってしまった。よし今度光世に黄色いバイエルを持っていって一緒に弾こうと思った。
目の前の黒髪の女の子もそれを静かに見ていた。
「君はピアノ弾かないの?」
あ!!声出た。
「僕は僕を弾かないでも弾く時もある」
「そうなんだ。この前の人達ピアノ好きなんだね」
「・・・」
「あの俺もピアノ好きというかサッカーの方が好きだけどあのね。さっきまで俺そこでピアノ弾いててさ、でね今もピアノ弾いてるんだけど何故か俺がもう一人ここにいるんだけどどう思うかな?」
凄い変な事を聞いてしまった。
「今弾いていた人々は―現実の世界の人がピアノを弾いていた記憶―アニメーションである神長幸司がピアノを弾く事によってピアノによる思いを脳の中でアニメーション化し映像化されたもの。人間はアニメを見る。逆にアニメが脳の中で想像したものがアニメ化したものが現実だ。アニメはアニメでも自分の中ではアニメと思っていないのだから。頭の中で、創造、アニメ化したものは現実となる訳だ。だから神長幸司は現実を世界の一部を作った」
「世界のピアノの記憶を想像って俺何であんなに見た事の無い世界の人々の記憶を知っているんだろう?」
「それは君が・・・」
「でもいつの間に世界の全部の人々を見てるんだろう。俺スーパーストカーだな。ストカー神」
「・・・うんそれでいいや」
勝手に自分を変な神格化した所で俺は聞いた。
「そういえば君は名前はなんて言うの?」
「僕はピアノ」
と女の子が言った途端に女の子の背景に『僕は社長のピアノ』です。と不思議な文字が浮かび上がった。
「え?ピアノ社長?」
そういえば目の前の女の子は黒髪に白と黒の服を着ていた。まるでピアノみたいに
ならこの子はピアノ?・・・君!?でも所長?と思った時には
俺はピアノを弾いている俺に戻っていた。
俺は弾き終えていた。
世界の人間カルタ 社長のピアノ君僕っ子の黒と白が似合う可愛い女の子
現実世界 千種台高校へ一歩進む
あれ?今度はピアノ君に会った特典が今度はアニメと違って現実ってなってる。
俺は立ち上がって音楽室の扉を開いて出て行こうとする俺の0・1mを通りすぎて扉に突き刺さっていた。
ハリセンが。
「どこ行くねん」
と姉ちゃんの問いに
「光世と黄色のバイエル弾こうと思った」
「思ってじゃなくて思ったなんか作文みたいな喋り方ですね」
とミズケンが言った。
「ダメ。絶対。世界ができるまで光世禁止!!」
「今のって世界を創っていたのか?」
「はい。今のでピアノを触った事のある国はみんな再生されました」
「今ので国が?」
「でも世界を戻したと言って全部ではありません。もちろんピアノを弾いた事の無い国もあります。世界が病んでいる部分を治せば世界は元通りに戻ります。だからその放映できないされたくない部分のあってはならない話数幻の話数をこのアニメのどこかに挟み込まれて放映されないように隠されています。それを神長さんに暴きだしてもらいたいです」
「光世の0・1話は見てしまったんだけど見られたくなくて隠れているのを捜しだすのはできない。そうだ。その隠されている場所を特定するだけしてそこの部分を治せるようにしよう」
「なに言ってんの。その悩んでいる所を視なきゃ悩み相談なんて出来ないでしょ」
「確かに。あ!!そうだ本人に直接聞いて見よう」
すると姉ちゃんが
「でもやっぱりアンタなんかに知られたくないだろうから聞かない方がいいかもね」
「そうだよね。やっぱり見ないで場所だけ特定して治そうと思うその過去を」
「どうやってですか?」
「ピアノ君を使おうと思う」
俺はピアノを弾きだした。
第一話からのBGМや効果音だけで第一話再生をし始めた。
まずオープニングを弾き始めた。
オープニングは姉ちゃんが歌っているので姉ちゃんも協力して歌ってくれた。
光世が出てくる。
暗い世界を必死に駆けている。澤井などクラスのみんなが笑っている。
光世はそれに逃げるかのように―
そうすると神様達が現れる。
そっちに手を必死に差し伸べるが神様も攻撃してくる。すると光世はロボットを召還をする。そして光世は変身する。魔法少女にそして光世は杖を投げる。ロボットを操縦してロボットの頭を投げる。
そうするとロボットがいきなり・・・ん?俺?になると同時に暗闇から光に変わる。すると光世は驚いた顔を見せたかと思うと変身が解ける。するとまあ君や世界中のみんなが現れる。
ステファニやチェオン君見たことのない無い出会った事の無い世界中の人々の顔が。その後はみんな心からの笑顔で。
第一話光世が世界がアニメ自身になった時、AパートはそのきっかけになったBGМなので激しい不思議な音で怖い音が多かった。でもそういう怖い曲も自分的に大好きだった。
Bパート
世界がみんなアニメになったのに気ずく回。
アニメに足りない部分。
その時教室を出て他のクラスに家女を捜しにクラスの旅に出る。その時流れていたのに世界はあまりに登場してない。
そうその時流れているのにアニメのストーリーに触れなかった曲の主こそ隠れている話なのだ。
「いや隠れとらんて」
その時に流れていた時の曲『知りもしないで』が流れて―
「知りもしないで触れもしないで最初から嫌われると光世が思っとるからだろうよ」
白衣を着た年の頃なら15,16の俺と同じくらいの少年が立っていた。
「君は?」
「俺はまあ解りやすくいえばドイツ人と言えばそうだが」
「その白衣は?」
「光世のイメージだよ。あの子ドイツのイメージとして医学書に出てくるドイツ語または科学が発達しているっていうあの子のイメージなんだよ」
確かにプラネタリウムのすごいのがドイツの博物館にあるって聞いた事があるような。
「でもそれだけじゃないんだな」
確かにそれだけじゃ世界がなりたたない。
「だから実際に来いよ。な。まあそれだけでもあるんだけどな。それ以下かもな」
いやある。
「大丈夫だよ。光世や。今度はこっちから会いに行こう。どんどん知りに行こう。どんどん会いに行こう色々な世界へ」
その時背景の音響が動いた。
『いい意味の裁判』
『悪い意味の裁判』
『いい意味で警察に捕まる』
とぞろぞろ文字が浮き出て来てそれぞれの文字の声の年齢、性別で文字が歌った。
それを悲しさを忘れて不思議そうに見つめていた光世に
「じゃあ光世行こうか?世界を知りに」
曲名『いい意味の裁判』
ピアノから舞い出た曲、音がメロディが歌いだす。
「さあさあしゃあさあみんなで楽しくてフレームイン裁こう」
このアニメはキャンバス
光世と遊ぼう
決めるのはアンタ
裁くのはお前
判決『自由』
この世界はアニメ
光世と生きよう色々角度から見てみよう。
主人公が正面から画面を見る。
主人公が下から上を画面を見上げる。
それを見守るのはアンタ
判決『前と同じ』
ぼこぼこと音を―
立ててまさしくぼこぼことでてくれた。
それを見ながら改めて思った。
無理に悩みを見るのではなくまずは出会う事、一緒にいる事が大切だって
ドイツの子が言ってたけどみんなは隠れてたんじゃない最初からいたんだ。
それを見ようとはしなかった。
様子を伺っていた幻の話数。
「なあ。そんなトロトロしてていいの?」
その声の方を向いていると
澤井だった。
「あ!!澤井こっち来てサッカーしようぜ」
「・・・お前いつもサッカーなのな」
とちょっとだけ呆れていたが笑ってくれていて―
「やってやりたいけど俺忙しくて・・・」
「澤井ドンマイ!!」
「え!!お前・・・!!?何でそれを・・・!?」
「惜しいよ。ナイフ投げの練習したかったんだろ。でも光世に当たりそうだったから」
ほら前光世と一緒に弾こうとピアノ君登場の時言っていたバイエルあったろ?その黄色のバイエルで俺は澤井が登場と同時にナイフを投げて来たので―
黄色のバイエルで受け止めていた。
「光世に喜んで貰いたかったたんだろ?光世ボリショイサーカスとか好きだもんな。でも光世は女の子だから当たったら大変だから今度は俺目がけて見てくれな」
「お前当たってもいいの?」
「うん俺男だから」
「俺男だけど嫌じゃわ!!お前邪魔すんなよ!!俺奴に当てようとしたのに」
「奴?ああ。俺か」
「ちゃうわ!!俺は土に当てようとしたんだよ!!」
「面白いなそのブラックジョーク。でも光世は女の子だから男の俺に変えて言ってみよう。そしたら本当に面白くなるぞ」
「おい!!お前いい加減にしろ!!男を何だと思ってんだ!!男の扱いひど過ぎるだろ!!」
「コイツは可哀想な奴なんだよ。怖い姉ちゃんがいるからその影響だろ」
と相澤が言うので
「え?姉ちゃん?何の事?怖いというかかっこいいよ」
「100パーセント当たるはずだったんじゃないのか?あのナイフ?そうアイツが言ったんじゃないのか?『魔界のナイフ』だって・・・!!」
と澤井が驚愕の表情を浮かべてそう呟いた。
「治すのは難しくても消すのは簡単だろ」
と声が聞こえた。
「え?それどうやってできるんだ?」  
期待して声の聞こえる方に向かって俺は聞くと
「その幻の話数を殺せばいいんだろ」
幻のコロスケってキテレツ大百科の何それ凄くいい・・とときめいていると
「しかもその人物の幻の話数の隠れている話数を見つけた奴はそいつを思い通りにできるんだってさ」
ガラ
「ここにいる幻の話数を全員殺せ」
と不吉な口調になった。
まあ君がいきなり現れたかと思うとまあ君の目が金色に光ったと思うと
人が一人入れるぐらい大きいクリスタルの中に目を瞑った黒髪背が170cm以上の長身で年の頃なら18歳ぐらいの男の子が入っていた。するとアニメの画面に文字が現れた。
『悪魔目覚める前にすべて終わっている』
アニメの画面がすべて白い光に覆われたかと思うと―光が明けた時にはすべて終わっていた。みんななくなっていた。幻の話数の世界中の人々が。
するとまあ君が言った。
「別に亡くなってはないが。居た所に戻しただけだがな」
「戻しただけかよ!!余計探すのがめんどくさくなっただろうが!!」
「また探す楽しむが増えたな。アニメに出る楽しみが」
「うっさいわ!!」
という事は相澤はまあ君の幻の話数を見たのか。
「それになんだあのポンコツ!!ナイフ100パーセント当たるって当たらないじゃねえか!!」
「いやあれは知らんぞ。そこの奴が常識を破って受け止めた。でもまあそいつが受けとめると思ったからそれを渡したんだがな。そいつが受け止めんかったら当たらないようにしてたがな」
「おい!!何でや!!」
と澤井が吠えると
「その方がアニメ的に面白・・」
「うっさい!!何でもアニメのせいにすな!!」
「あの相澤!!」
と俺が吠える
「何だ?なんか文句あるんか!!」
「幻のコロ助俺にもちょろっとでいいから会わしてほしいナリ~」
「ナリ~?コロ助?お前何言ってんの?まあいつもの事だけど」
するとまあ君が
「いつもどおりでよかったな」
「お前はうっさいわ!!」
「アンタがみんな殺す前に私が幻の話数を見つける」
と光世が相澤を睨むように言うと
「おい!!俺が殺すの?それは置いといて阿保のお前にできんの?」
「阿保ってコロスケが?おい!!コロ助は阿保じゃなくて可愛いだろ」
と俺が慌てて言うと
「お前は黙ってろ!!それは置いといて殺すとか言ってるの俺じゃないんだけど!!」
と相澤に怒られたが気になって俺は
「光世も幻のコロ助見たいのか?」
「うん見たい!!」
と嬉しそうに答えた。
「お前が今喋ってたんか?」
相澤はナイフに向かって何やら聞いている気がした。
『何責任(犯人)を誰かにおしつけようとしてんだ。だれが一人に悪をおしつけるならお前がなっとけ!!お前が魔王の原画見た事には間違いないんだ。ナイフが嫌なら他のになろうか?』
「どれも関わりたくないが敢えていうなら使えるからシャープペン」
と相澤が言っていたが今の俺には聞こえていなかった。どうしてかというと姉ちゃんを見て光世は
「神長先輩私ずっと憧れてました。友達になってくれませんか?」
そう言いながら光世は顔を赤くしながら照れて下を向いている。光世からこう言うのは初めてですごく嬉しかった。
「勿論姉ちゃんも光世の友達だよ」
「私はアンタ以外はすべて友達よ」
と俺見て姉ちゃんは言った。
「そうだ!!光世これ黄色いバイエル一緒に弾こうと思って―よかったら光世これいらないか?」
すると光世はバイエルを不思議そうにじっと見つめて
「バイエル?うちはもっと難しい曲弾きたい」
「そうかならこれはいらな―」
と言いかけた所で
「これうちの!!これ神長君が使ってたの?」
「あ。うん小さい頃に」
「そう」
と言いながらじっくりページを捲っていた。良かった。ちょっとは気にいってくれたのかな。
「神長君ピアノのプロでしょ。テレビにも出てる」
「テレビには出た事はあるけどグランドピアノ小さい頃姉ちゃんの為に買われたんだけどある日姉ちゃんがピアノ弾くのめんどくさくなったから弾きなさいってどっちかっていうとピアノよりサッカーの方が好きかな」
と答えたがそれもそうだがぽっつんと誰も弾かなくなったピアノが一人でいる所をずっと見ていたら無性に弾きたくなったのだ。
でも光世がピアノが好きみたいなのでピアノの事サッカーと同じくらい好きになりそうだ。
「神長君ピアノ弾いて」
「うん」
と言うといきなり姉ちゃんのグランドピアノが現れたので立ったまま光世の好きな日本昔話のオープニング曲を弾いた。俺達はアニメなのですべて弾いたが一カットで省略されてもう弾き終わった。
「もっと」
「うん」
光世の好きな日本昔話のエンディング曲を弾いた。
「もっと」
まあ君のアニメの曲をを弾いた。
「もっと」
まー君エンディング
「更にもっと」
このアニメのオープニング
「せかもっと」
このアニメのエンディング
「まだもっと」
無限に終わることの無いピアノ曲
「なりもっと」
バシと姉ちゃんがハリセンと共に言った。
すると世界がガラリと変わった。バシと言うのは姉ちゃんのハリセンの音ではなく世界が変わった音だった。
光世の好きなアニメ
アニメになる光世の好きなトランプと文字の羅列が画面中を流れる。
それを見ながらそういえば光世の口癖として
「今トランプ持ってない?」
があったと思いだしていると
「光世なんでトランプになってるんだ?」
「神長君もなってるよ。神長君はトランプになるの嫌だった?」
「嫌じゃないよ。すごいよお。体が平ぺったいよお。紙なのに何で喋っているんだろう」
「紙長君最初に日本昔話のオープニングとエンディング弾いたでしょ。だから30分はこのままだよ」
「え?何でそれがトランプになるんだろう」
だがどうでもよかったまるで不思議の国のアリスみたいで面白かったからだ。
「うちね。漫画をね。出版社に送った事があるんだ。ダメだったけど。それがね。皆登場人物がね。トランプなんだよ。それでね―」
と光世が言いかけた所で先生が入ってきた。
「皆さん久しぶりです。では皆さんトランプになってると思うんですけど今から正トランプと予備カードに分かれてもらいます。で予備カードには死んでもらいます。皆さん同じ数字と記号が全く同じトランプを殺してください。30分までダブってばっかだとダブりがないように一人を残して皆死にます」
そう先生は口だけで笑うと
「では今から数学のテストをします。成績が悪い人半分は予備カードになってもらいます」
今度は目だけで笑って
『テスト始め』
先生はブラックジョークを言っていたが問題は普通だった。改めて思うがさっきからブラックジョークが流行っている様だった。
『テスト止め』
このアニメは30分なのでテストの風景はやはり省略されていて、さっき始まったと思ったらもう終った。
今気ずいたが光世が俺の隣の席に座っていた。
光世が青ざめていた。なぜ解ると言うと文字通り顔がちょっと青くなっているからだ。
「光世どうしたんだ?」
「全然解らんかった私死ぬんかなあ?」
と怖そうに言った。
「アハハッのりいいなあ光世」
「じゃあ成積発表します」
するとさっき終わってまだ答案を集めてもないのに先生が言った。
「まずドベを発表します。ドベは君」
先生は目線で発表をした。
その先は森だった。俺と同じクラスの。
森の上の天井からハサミが降って来たと思ったらそのまま森は縦に真っ二つになった。
と思ったらならなかった―
なして!!
と世界が驚いて青ざめていたので可愛そうになったので安心して貰おうと俺が喋った。
「大丈夫だよ。世界。なんか。BGM君がね。怖い音楽流れてて教えてくれてたんさ。なんか起るって。でも俺怖い曲を怖いと思わないから大丈夫だと思ってさ。また流行りのブラックジョークかなと思って」
そう俺は一笑すると
「でも先生が森の事ドベって言ったんだ。その時点でね。なんかいつもの先生じゃないなって思った。だって先生は皆の成積をかってに皆の前で笑って言う先生じゃないから」
先生はなぜかそれに悲しそうなでもどこか楽しそうな顔で言った。
「神長君私はそういう人間ですよ」
「そうだ!!そいつはこういう奴だ!!」
光世は先生を見て叫んだ。
「コイツは生徒と一緒になって―」
「いや。違う。そういう人間じゃなくて先生は先生なんだ。先生を選べないのと同時に先生も生徒を選べない。俺達全員の先生なんだ」
何だそれ!!と世界が怒っていたのでちょってとでも世界を安心させたくて俺は続けた。いやそれは自己満足で自分が言いたかった。
「だからおかしいと思って俺世界を裏がえしといたんだ。一応」
「え?どういう事?」
と誰か聞いてくるので
「俺達もトランプになってるなら世界もトランプになってるかなと思って。トランプは裏がえせばどっちかが表紙だから見えなくなるかなと思って」
何だそれ!!どうやっていつの間に裏返した!!
「過去の俺が裏がえしているんだ。この部分のアニメもロボットで裏返してるんだ」
『あの時―』
すると先生は光世に問いかけた。
「土屋さん。私を今でも先生と思ってますか?」
「先生は先生!!だから私は最初から先生だったの先生も生徒を選べないように私も先生を選べなかった。ずっと今も変わらず私の大好きなというか親だと思っていた」
先生は驚いて無表情になっていた。
ほら世界も本当は―
「世界大丈夫だよ。心配して無理に悪い方に考えなくても大丈夫だよ」
俺達は勿論それは世界も含まれているという意味で世界に笑いかけると
世界もちょっと笑ってくれた気がした。
世界が笑ってから―
また教室に戻っていた。普通の体に戻っていた。
するとふと森の席を見た。
いた―
光世の席を見た。
いた―
みんなの席をみた
居たことを確認すると幸せな気分になった。
さっきのアニメでクラスのみんなといられる事は当たり前の事じゃないと教えて貰えた気がした。
教室はいきなりファンタジーの世界に変わっていた。 
「光世ここ何でファンタジーみたいなんだろ?」
「阿保長君もうアニメ化になった時点でファンタジーみたいでしょ」
「それもそうだな」
と光世に笑いかけると
「でもここはね擬人化になる魔王の世界なんだよ。さっき神長君がオープとエンデを弾いたから後30分経つまでずっと魔王の世界だよ」
「でも俺まあ君のアニメロ出てないじゃんでも何でいるんだろう?」
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