米雇用統計 就業者数が極めて低い伸び 円高進む

米雇用統計 就業者数が極めて低い伸び 円高進む
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アメリカの景気の現状を示す重要な指標の雇用統計が発表され、先月の農業分野以外の就業者数は16万人程度の増加とみていた市場の予想に対し、3万8000人の極めて低い伸びにとどまりました。これを受けてロンドンの外国為替市場では、期待外れの内容だったという受け止めが広がり、円高が進んでいます。
アメリカの労働省が3日に発表した雇用統計によりますと、先月の失業率は4.7%で、前の月より0.3ポイント改善しました。
しかし、農業分野以外の就業者数は、16万人程度の増加とみていた市場の予想に対し、3万8000人の極めて低い伸びにとどまりました。
これを受けて、ロンドンの外国為替市場では期待外れの内容だったという受け止めが広がり、ドルを売って円を買う動きが強まり、1ドル=107円台をつけました。
アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、ことしに入ってからは追加の利上げを見送ってきました。
イエレン議長は先週、この数か月のうちに追加の利上げが可能になるという見方を示しましたが、今回の結果は市場の予想を大きく下回る内容で、今月中旬の金融政策を決める次の会合での利上げには逆風となりそうです。