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新人ハンターの少女と元ハンターでサポータの青年の冒険討伐採取記録 作者:kirito
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モンスターと人間

 遥か昔、この世界では人間とモンスターが共存・共生して暮らしていた。ある者は危険な大型のモンスターを討伐し、またある者は様々なモンスターの調査を行い、またまたある者は後進の指導をしている者たちがいた。しかし、そんな穏やかであり平和な日々は長くは続かない。

 ある時、たった1頭の大型のモンスターが現れ、一つの村を滅ぼした。この件を受けて、世界各地の村々は一つの協力体制として、ハンターとその支援を行うサポータを雇うギルドを各村に作ることを決めた。
 この1頭の大型のモンスターの討伐か捕獲、或いは撃退をするために、各村から精鋭のハンター四名とその支援を行うサポータ二名が派遣された。
 その大型のモンスターがいるのは、人里離れた山霊と呼ばれる場所である。その場所は、周りを崖で囲まれ逃げる場所すらない。
 そんな場所で、邂逅することになった大型のモンスターとは、互いに死力を尽くして戦うも痛み分けとなった。大型のモンスターは、左眼を失い胴に幾つかの傷を、ハンター四名とサポータ二名のうちハンターの一名が片腕をもう一名が右眼を失う。
 後に、ギルドはこの超大型のモンスターを禁忌種・ベリキュルクと名づけ、通称として"狼王龍"とした。

 それからと言うものの、多種多様な大型のモンスターが現れ始めた。
 空を飛ぶ竜、飛竜種。海を主として活動する龍、海龍種。海を自由に動きまわる魚種。海と陸で生活する獣、海獣種。陸で生活する獣、獣種。陸を支配しその牙で捕らえた獲物は逃がさない獣、牙獣種。獰猛な獣であり竜、獣竜種。蛇のような見た目を持つ竜、蛇竜種。遥か昔から生息していて非常に危険な種族、古代種が存在する。これらは、人々に被害をもたらすだけでなく、放牧として飼われている草食種にも害をもたらす。
 そして、それらの大型のモンスターを遥かに超える強さを持ち、現れるだけで天変地異が起こるとされるのが、禁忌種だ。並大抵のハンターが、この禁忌種に遭遇してしまった場合、決して背後を見せてはいけない。見せてしまった場合、全力で逃げることを考え、戦ってはいけない。戦ってしまったら、命は無いとギルドの規定として定められている。
 禁忌種を狩ることが出来るのは、ギルドがS級ハンターと認めた者のみに定めた。そのS級ハンターですら仕留めるのは至難の業である。
 そんな中で、人間の言葉を理解する種族である獣人種は、人と共に狩りに出かけたり、武器を作ったり、作物を作る事が出来る唯一の安全なモンスターと言えるだろう。

 そして、二十年の時を経て、ギルドが置かれている村の一つ、このオリベル村に一人の少女がハンターになるため向かっていた。
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