天安門事件27年 当時の学生リーダー「中国は暗黒時代」
民主化を求める中国の学生などの運動が武力で鎮圧された天安門事件から4日で27年となるのを前に、当時、学生のリーダーとして活動した王丹氏が都内で会見し、「中国は暗黒の時代を迎えている」と述べ、言論や人権活動などに対して、中国政府が厳しい締めつけを行っていると批判しました。
王丹氏は1989年の天安門事件当時、学生運動のリーダーとして活動したことで、事件後、逮捕、起訴されて6年にわたって刑務所に服役したあとアメリカに亡命し、現在は台湾に住みながら中国の民主化を求める活動をしています。
王氏は天安門事件から4日で27年となるのを前に3日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見しました。この中で王氏は最近の中国の状況について「習近平指導部になって以降、自由や人権などに関して中国は暗黒の時代を迎え、人々は希望を失っている」と述べ、言論や人権活動などに対し、中国政府が厳しい締めつけを行っていると批判しました。また「中国経済がさらに減速すれば政府に対する民衆の不満が高まる」などと指摘し、人々への締めつけを強める一方で経済が停滞すれば、社会不安につながるおそれがあるという認識を示しました。
そして「中国が民主化すれば平和的になり、日本などにもメリットがある」と述べ、中国の民主化は地域の安定にもつながるとして、日本を含む国際社会に民主化を求める活動に理解と支援を求めました。
王氏は天安門事件から4日で27年となるのを前に3日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見しました。この中で王氏は最近の中国の状況について「習近平指導部になって以降、自由や人権などに関して中国は暗黒の時代を迎え、人々は希望を失っている」と述べ、言論や人権活動などに対し、中国政府が厳しい締めつけを行っていると批判しました。また「中国経済がさらに減速すれば政府に対する民衆の不満が高まる」などと指摘し、人々への締めつけを強める一方で経済が停滞すれば、社会不安につながるおそれがあるという認識を示しました。
そして「中国が民主化すれば平和的になり、日本などにもメリットがある」と述べ、中国の民主化は地域の安定にもつながるとして、日本を含む国際社会に民主化を求める活動に理解と支援を求めました。
中国外務省「政治的な騒ぎにはとっくに結論」
中国外務省の華春瑩報道官は3日の記者会見で、天安門事件についての見解を問われたのに対し、「1980年代末の政治的な騒ぎ、および関連するすべての問題について、中国政府はとっくに結論を出している」と答えました。さらに「中国は改革開放に転じて30年余り、経済や社会などさまざまな面で世界が注目する偉大な成果を挙げた。われわれが歩む『中国の特色ある社会主義の道』が国情に合っていることは、事実が証明している」と述べ、天安門事件での当時の指導部の対応は正しかったという立場に変わりがないことを強調しました。