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東方仮面録〜霧雨 魔理沙との出会い〜
今回は日常回?みたいな感じに描いてみました。
「ふーこれで敵も全滅ね♪」
と呟く霊夢だが、少女は霊夢に文句を言う。
「何がふーこれで敵も全滅ね♪ だZE☆! こんな奴ら下っ端だZE☆ しかもあんたが遅いせいで近くの村が襲撃されたんだZE☆ 博麗の巫女ならちゃんとして欲しいんだZE☆」
「何よ、遅いって言われても! 私は昨日巫女にされたばっかりなのよ!!」
と、口喧嘩をする二人...…その間に紫は入ってきた。
「今回は、私が悪かったわ...…霊夢は悪くないの、先代が倒れてから、次の代を探すのが遅かったわ...…だから慣れていない霊夢は来るのが遅かった、だって昨日巫女になったのだからね..….」
「ふーん、巫女の名前は霊夢って言うのか、まあ事情は解ったZE☆ ここは、紫の顔に免じて許してやるZE☆ でも巫女になった以上、トロールの親玉を懲らしめなきゃいけないZE☆」
「その位わかってるわよ、魔理沙」
偉そうにうるさいわねと言うのをこらえて少し強めに返す。
「何で俺の名前を知ってるんだZE☆?」
驚きを隠し切れない魔理沙。
「トロール達と戦うとき堂々と名乗ってたじゃない、」
そんな二人を見て少し微笑みながら、声を掛ける紫。
「魔理沙、お願いがあるのだけど……」
「何だZE☆? 紫、」
「霊夢は、巫女になったばかり……そこであなたと霊夢、一緒にトロール達を倒してくれないかしら?」
「紫にお願いなら、しょうがn...…って誰がこんな奴と!! 嫌なんだZE☆」
ノリツッコミで霊夢を嫌がる魔理沙、それに対してさっきから紫に恩人のように感謝しているように『紫のお願いなら』や『紫に免じて許してやる』等言っている事に、霊夢がある疑問を持つ……
「紫、魔理沙と仲が良いけど、どう言う関係なのかしら?」
「少し、妖怪の集団に襲われていたのを助けたのよ。それにしても何なのその聞き方? まるで恋人同士に言うみたいに……」
「別に何でもないわ」
とヒソヒソ話をする、霊夢と紫。魔理沙はまったく気づいていないようだ。
「アーモウイイワ、コンナ
☆ONSHIRAZU☆
オイテイキマショウ! イノチノオンジンユカリノオネガイモ、キイテアゲレナイホド ☆UTSUWAGACHIISAI☆
ヤツ、オイテイキマショウ」
少し煽る様に、演技臭く、恩知らずと器が小さいを強調して魔理沙に嘲笑う様に言い放つ霊夢。
「誰が器が小さいだZE☆ このクソ巫女!!」
『おお! 食い付いた! 食い付いた!』と内心ガッツポーズを決めている霊夢、『やっぱ、敵を目の前に、自分の名前を名乗り! 正面から突撃して、命を賭して周りの村を守る! んな武士みたいな事をする奴はプライドが高いのよねー、これでトロール討伐も楽に行くわ。』
「仕方が無いZE☆ 紫のお願いだ、霊夢を手伝うZE☆」
「あーれー、魔理沙さん? こんな奴と罵ってたこの
☆WATAKUSHITO☆
一緒にトロール討伐をしてくれるのかしらぁ?」
「いちいち、言い方がうざいけどその通りだZE☆」
と、イラつきを隠し切れない魔理沙が、強めに言い返す。
「これから、宜しくね魔理沙」
と握手しようと、手を出す霊夢、
「ああ、宜しだZE☆ 霊夢」
二人で手を握りつぶす様な握手を交わしていす。
その姿は、虎と龍が戦っているかの様な迫力だった、
「あら? 中々力が強いのね魔理沙♪」
「あんたの方こそ、そろそろ手を離して欲しいんだZE☆」
二人を観て、紫がすぐさま間に入って、まあまあと戦いを終わらせる。
「さて、一段落ついたところで今日はもう終わり! 解散よ!!」
と紫がため息と共に言い出した。
「霊夢は、夜まで好きに過ごしていいわ! 明日は、6時にハクレイ神社集合よ」
少し神社の名前に、疑問を持つ霊夢...…自分の名字と同じ名前の神社ねぇ? まあ、漢字が違うでしょとスルーした。
「あ、そうそう霊夢! 私の家を教えてあげるわ、」
――紫に案内されついた屋敷、どうやらここが紫の家らしい。
そこは神社の近くの人里の離れの辺りにあった、神社からはそれほど遠くないので、遊びに行く気分で行けそうだ!
「どう? 霊夢、お茶でもしていく?」
「いや、いいわ...…私は忙しいから。でも、今度来た時はお茶、貰おうかしら? それじゃあまた明日、」
と紫に別れを告げ、軽く手を振りながら、下っ端トロールの倒した場所に行く。
「――やっぱ、狙い通りね♪ トロールの死体は黒焦げになってもう跡形も無いけど、村から奪った宝とかは、あるみたいね♪」
そこで拾い上げたドロップアイテムを、こっそり人里の質屋に売りさばいた、『いやー、収穫! 収穫! このお金で朝ごはんも食べてない私に、お昼ご飯と言うご褒美を上げましょう、紫め! 昨日の夜ご飯の分しか、食料を用意してないじゃない! もー』
近くの商店街で、暦と筆一式、紙、食料、ロウソクを買い家に帰ることにした……
「やっぱり、お賽銭箱の中身はゼロかぁ~。でも、お昼ご飯の味噌汁美味しかったな〜」
商店街で食べた味噌汁を思い出しながら、ため息混じりに座りむ霊夢、『こんなボロ神社、誰も来ないわよね〜!でも掃除するには、時間が無いわ…取りあえず神社の中を掃除して自分の寝床を確保しましょうか』斯くして! 霊夢と汚れとの戦争が始まったのであった!
紫が備え付けた、掃除道具――それを装備し掃除専用の服に着替えた霊夢は、戦いに向かう屈強な戦士のようだった!
「ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
叫び声は、午後3時位から、夜7時まで続く――
4時間闘った戦果か、神社内部はとても綺麗に成っている。常人なら一日や2日費やしそうな汚れだが、霊夢のお掃除スキルによって4時間で済んだ。
「さあ夜ご飯作りましょうか♪」
綺麗になった台所で、ペルソナの力を使いながら料理を作る、
「極小ジオ!!」
最弱雷属性魔法をさらに弱くして釜の中の薪に火を付ける、お米を炊き、氷で冷たくしていた魚を取り出し、焼く……何とも家庭的だ! 男ならそれを観てこんな嫁が欲しいと思うだろう!!
――ロウソクの照らす食卓、ご飯を食べ、そして寝る、霧雨 魔理沙と出会った2日目が終わった……
いやーやっとで書き終わりました!!文章が暴走しないように考えながら書くのは大変ですねw
次回 キャラクター設定
これからちょくちょくキャラクター設定を挟んで行きます!別にネタ切れじゃないんだからね!
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