仕事から疲れて帰ってきたあと、リラックスタイムのお風呂が楽しみ、という方は多いのではないかと思います。もし、その入浴効果を簡単に高める方法があるとしたら、、、興味を持たれる方は少なくないと思います。ここでは、「オゾン風呂」についてご紹介したいと思います。
オゾン風呂とは、「お風呂のお湯に、オゾン発生器で生成したオゾンを溶かし込んだもの」 です。
別の言い方をすると、浴槽に入った温められた水道水に、オゾンが溶け込んでいる「温められたオゾン水」です。科学的に認められているオゾンの効能としては、「有害な菌を除菌」「有害な物質を無害化(分解する)」「臭いの元となる物質を分解(脱臭)」ですが、一部の「オゾン風呂愛好家」はこれ以上の効果があると感じています。
例えば、『絶好調オゾン健康法』の著者、飯野節夫さんは、オゾン風呂に入った時に感じる下記のような効能を感じる、と言っています。
- 皮膚呼吸が活発になる
- 肌がすべすべになる
- 血行が良くなる
- ニキビ、あせも、シミ、水虫に効果がある
- 浴室のカビの発生を防げる
- 湯船が汚れない
- 湯船が殺菌できて安心する
- 湯船が臭わない
- 石鹸で体を洗わなくても清潔
- オゾンの泡により心身がリラックスする
- 森林浴効果に浸ることができる
- 鼻づまり、鼻炎の解消
- 湯冷めしにくくなる(体のポカポカ感が長く持続する)
- 固くなった体が柔らかくなり、体のコリやシコリが取れる
- お風呂に入ったときに体がぴりぴりしない
この中で、「除菌」「物質の無害化」「脱臭」に関連する部分については、科学的にもその効果が認められているところですが、「鼻づまり、鼻炎の解消」「湯冷めしにくくなる」「体が柔らかくなる」「皮膚呼吸が活発になる」「肌がすべすべになる」といったところについては、現時点では確証はありません。しかし、「ニキビやあせも、シミ、水虫などに効果がある」という点については、オゾンの殺菌効果を考えると私は頷ける話しだと思っています。
また、その高い殺菌効果から「アトピー性皮膚炎が改善した」という事例が多くあります。これについても実に頷ける話しですね。
「では、オゾン風呂を試してみよう」という際に、気を付けなければならないことがあります。それは、浴室の空気のオゾン濃度です。オゾンには、除菌、脱臭、物質の分解を行う効果がありますが、高い濃度のオゾンを気体として吸い込むと、人体、特に肺に有害な作用があります。
オゾン発生器でオゾンを生成し、それを湯船に溶かそうとしても、発生させたオゾンが全量水に溶けるわけではありません。この、水に溶け込まなかったオゾンは、泡となって湯船からでてきて、浴室の空気と交じり合い、浴室のオゾン濃度を高めます。
「オゾン発生器をずっとつけっぱなしにする」「産業用のオゾン発生量が多すぎるものを使う」などは、危険な場合がありますので注意してください。オゾン風呂に入るときは、「オゾンを発生される時間」「発生量」、そして「浴室の換気」に気を付けましょう。
何かしらの事情(寝たきり等)があって、オゾン風呂を利用できない方にはオゾン水を使ってピンポイントで洗浄されることもおすすめです。
(参考:オゾン水で陰部の臭いが3割減!体臭や加齢臭にも効果てきめん?)