男児の父親が会見「行き過ぎた行動でつらい思いさせた」

男児の父親が会見「行き過ぎた行動でつらい思いさせた」
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北海道七飯町の山林で行方不明になっていた7歳の男の子が無事、保護されたことを受けて、男の子の父親が3日昼前、記者会見し「息子に大変つらい思いをさせてしまった。ご迷惑をおかけし深くおわび致します」と謝罪しました。
この中で父親の田野岡貴之さん(44)は「私の行き過ぎた行動で息子に大変つらい思いをさせてしまい、捜索に当たっていただいた皆様にもご迷惑をおかけし深くおわび致します」と謝罪しました。そのうえで、「皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。これからは今まで以上に息子の成長を見守っていきたいと思います」と話しました。
また、山の中に子どもを置き去りにしたことについて、「愛情込めて育ててきましたし、今回、このようなことになるとは思っていませんでした。息子のことを思ってしたんですが、行き過ぎだったと深く反省しています」としたうえで、「『とてもつらい思いをさせて本当にごめんな』と声をかけたら『うん』とうなずいてくれました」と話しました。

小学校では全校集会で無事保護を伝える

無事保護された田野岡大和くんが通う北斗市立浜分小学校では、1時間目の授業を中断して全校集会を開きました。学校によりますと、この中で工藤達也校長が大和くんが無事、保護されたことを児童らに伝えると、大きな拍手と歓声が上がったということです。
工藤校長は「捜索に当たってくれた皆さんと、無事を祈ってくれたすべての皆さんに感謝します。よく頑張ったねと声をかけてあげたい」と話していました。

町内会副会長「本当によく頑張った」

大和くんが住む地区の町内会の副会長で、通学路の見守り活動に当たってきた坪幸男さんは、「けさ、ニュース速報で見つかったことを知って思わず手をたたいて喜びました。あの小さな子どもが雨が降って気温も低い過酷な環境の中でよくぞ6日間も生き延びてくれたと思います。想像を超えるつらさだったと思いますが、本当によく頑張ったと言ってやりたいです」と話していました。
そのうえで、「お姉ちゃんや友だちと一緒にまた元気に学校に通うのを見守ってあげたい。今回のことを思い出させないよう『大和、元気か?』とか『気をつけて遊ぶんだよ』とか、今までどおり声をかけてやります」と話していました。

男の子が通うダンススクールの講師は

男の子は地元のダンススクールで週1回、エアロビクスダンスを学んでいます。指導しているインストラクターの小林貴美子さんは、「この1週間、本当に不安で不安でしかたがありませんでした。けさニュースで発見を知ったときは本当にうれしくてほっとして、自然と涙が流れました」と話していました。
そのうえで「捜索が進展しない状態が続いていましたが、スクールでは、いつも元気で明るく男の子らしい子だったので、きっと出て来てくれると信じていました。体力が回復したら、これまでどおり元気な姿で教室に来てくれることを願っています」と目に涙を浮かべながら話していました。