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医学がお薦め!メークで体が若返る劇的ワザ
健康 美容

医学がお薦め!メークで体が若返る劇的ワザ

2016年5月25日(水)午後7時30分
2016年5月31日(火)午前0時10分
NHKオンデマンドでご覧いただけます 番組内容を印刷する

目にあることをするだけで、頭痛・肩こり・腰痛が改善!ウソみたいなホントの話しがありました。ガッテンが発見したのは、若い女子たちが日々楽しんでいる「目をパッチリにさせる二重メークアップ用品」です。

目は全身の筋肉と深い関係があります。老化や様々な原因でまぶたがたるんでくると、視界を遮るようになります。すると、おでこの筋肉を使って、強引に目を開くように。これが頭部の筋肉や肩、腰にまで悪影響を及ぼし、全身疲労につながってしまうのです。それを改善するのが、「手術」や「二重メークアップ用品」です。

「目をパッチリにさせる二重メークアップ用品」の効果は、いま医学の世界でも注目されつつあります。見た目だけではなく、体全体を若返らせる目パッチリメーク。その方法を詳しくお伝えします!

今回のお役立ち情報
01

目パッチリ手術で 頭痛・肩コリ・腰痛が改善する!?

今回、ガッテン取材班は目をパッチリにして頭痛や肩コリを改善する「不思議な健康法」があると聞き、兵庫県の総合病院を訪ねました。ずると、診察室にいたのは、70代のご夫婦。なんと、「手術」で目をパッチリにして、体の不調を改善するのだとか。
実際に、手術を受けた女性の元を訪ねてみると…、たしかに手術前よりも目がパッチリに!その効果で、常に子どもをおぶっていると思うほどひどかった肩コリも、すっきり改善されたというのです。

なぜ、こんなことが起きるのか?そのヒントは「おでこのシワ」にありました。私たちのまぶたは、老化など様々な原因でたるんでしまうことがあります。すると、まぶたの力だけでは目が開かず、視界が狭くなってしまうため、代わりに「おでこの筋肉」を使ってまぶたを持ち上げようとします。このとき、おでこにシワが入り、常におでこの筋肉が緊張した状態になってしまいます。
実は、おでこの筋肉は、後頭部・肩・腰の筋肉とつながっています。そのため、おでこの筋肉が緊張すると、その緊張が全身に伝わり、頭痛・肩コリ・腰痛を引き起こしてしまうことがあるのです。つまり、目をパッチリにする手術でまぶたを持ち上げてあげることで、おでこの緊張が緩和され、頭痛・肩コリ・腰痛の改善にまでつながる。これが、『目パッチリ手術』の正体だったのです。

目をパッチリにする手術はどこで受けられる?
全国の形成外科・眼科で受けることができます。手術を行っていない病院もあるので、かかりつけの病院から専門医を紹介してもらうか、もしくは日本形成外科学会のホームページにある認定施設一覧をご参照ください。お尋ねの際は、「眼けん下垂の手術」とおっしゃって頂ければ伝わりやすいです。ただし、まぶたのたるみは、「眼けん痙攣」や「重症筋無力症」など他の病気が原因で起こっている可能性があり、その場合は手術以外の方法で改善することになります。形成外科・眼科を受診すれば、その判断もしてもらうことができます。

手術の費用や日数は?
瞳孔(黒目の中心部分)にまぶたがかかる場合や、頭痛・肩コリ・腰痛・眼精疲労などの症状が重い場合は、「眼けん下垂」という病名がつき、保険適用となります。費用は保険適用の場合、両眼で1万5000円~50000円ほど。ほとんどが日帰りで、入院する場合も1~2泊ほどで済みます。ただし、手術後1~2ヶ月は、まぶたに腫れが残るため、サングラスなどで生活する必要がある場合もあります。(食事・入浴など日常生活は送れます。)

02

パッチリメークでも頭痛・肩コリは改善する!?

目をパッチリにする方法は、手術以外にはないのか?取材班がリサーチを続けたところ、二重メーク用の「のり」や「シール」でまぶたを持ち上げることで、まぶたのたるみを解消できることがわかりました。ならば…、頭痛や肩コリにも効果があるのでは?ということで、今回、ガッテンではパッチリメークの頭痛・肩コリへの効果について、大実験を行いました!
参加して頂いたのは、まぶたのたるみと頭痛・肩コリに悩む男女5人。一週間パッチリメークを続けてもらったところ、5人中4人の方で頭痛・肩コリが改善するという驚きの結果が出ました。筋肉のコリ具合を計ることができる「筋硬度計」で肩のコリを計測したところ、その数値もしっかり改善していました。

※頭痛・肩こり・腰痛には様々な原因があります。まぶたが原因でない場合は改善しないこともあります。

二重メーク用品はどこで手に入る?
全国のドラッグストアで数百円~二千円ほどで購入することが可能です。最近では「のりタイプ」「テープタイプ」「ファイバータイプ」など様々な商品が販売されているので、ご自身の使い方に合ったものを選んで頂くのが良いかと思います。
※二重メーク用品を安全に使用するため、各製品の「使用上の注意」を必ず守ってください。特に注意して頂きたいポイントは、①まぶたに赤み・腫れなどが出た場合(成分が肌に合わない場合)は使用を中止する②まぶたを上げる際には、まぶたを傷つけないように優しく持ち上げる③付けたまま寝ない、などです。

頑固なたるみまぶたを持ち上げるコツ
番組では、メーキャップアーティストの山本浩未さんが、まぶたが厚くてなかなか持ち上がらない人向けのパッチリメークのコツを教えてくれました。

・のりタイプ

1、クレンジングオイルなどでまぶたを拭いて接着力を高める。

2、二重にしたいラインを決めて、付属のスティックでクセ付けする。(シミュレーション)

3、シミュレーションしたラインにのりを「幅広に」ぬる。

4、のりが半透明になるまで、しっかり待つ。

5、まぶたを優しく持ち上げて接着して、しばらくキープ。その後、微調整。


・テープタイプ

1、クレンジングオイルなどでまぶたを拭いて接着力を高める。

2、二重にしたいラインを決めて、付属のスティックでクセ付けする(シミュレーション)

3、シールを取り出す時は、スティックで。指で触れない。

4、シミュレーションしたラインにシールを貼る。

5、シールごと押し込むようにまぶたを優しく持ち上げる

6、一枚でうまくいかない時は、シールを二枚使う。一枚目とズラして貼るのがコツ。

03

簡単!まぶたのたるみチェック法

  1. 人差し指でまゆ毛を押さえて、おでこの筋肉を使えなくする
  2. ゆっくり目を開く
  3. 瞳孔(黒目の中心部分)にまぶたがかかっていなければ正常。かかっている場合は、まぶたのたるみが進んでいます。

※まゆ毛を押さえずに普通の状態で瞳孔にまぶたがかかる場合は、重度のたるみです。

04

まぶたのたるみ予防に大切なコトとは?

まぶたがたるむ原因は、老化以外にもあります。ガッテン!が行った街頭調査では30代でもまぶたがたるんでしまっている人が多くいることが明らかになりました。その原因は、いったい何なのか?実は、まぶたの中にある「腱膜(けんまく)」という部分が損傷してしまっていたのです。腱膜は、まぶたを持ち上げる「上眼けん挙筋」とまぶたのふちにある「けん板」という組織をつなぐ薄い膜です。この腱膜が物理的な刺激で損傷を受けると、まぶたがたるんでしまうのです。番組でご紹介した、腱膜を損傷させてしまう生活習慣は二つ。

  • まぶたを強くこする(花粉症・アレルギー・メーク落としなど)
  • ハードコンタクトの長期着用

まぶたに触れる時はとにかく優しくすることを心がけましょう。また、まぶたのたるみ予防を考えるなら、ハードコンタクトではなく、ソフトコンタクトの使用をおすすめします。但し、ソフトコンタクトの場合も、付け外しの際に上まぶたを傷つける可能性があるので、上まぶたを引っ張らず、下まぶたを押さえて付けることをおすすめします。