韓国が世界の主要債権国の集まり「パリクラブ(Paris Club)」に正会員として加入することになった。朴槿恵(パク・クネ)大統領は3日にフランソワ・オランド仏大統領とパリで行う首脳会談で、パリクラブ加入の意向を表明する。大統領府が2日(現地時間)、発表した。
パリクラブは、発展途上国・開発途上国が先進国からの借款をきちんと返済できない時、借金を減らす方法を協議する債権国の集まりだ。現在、米国・英国・ドイツ・フランス・日本など主要先進国20カ国が正会員国になっている。1956年にアルゼンチンの対外債務を先進国が減らす話し合いをフランス・パリで開いたのが起源だ。
企画財政部(省に相当)は、韓国の経済規模が大きくなり、韓国輸出入銀行の対外経済協力基金(EDCF)借款など海外諸国に対する対外債権が増えていることから、パリクラブに加入するかどうかをめぐり昨年から検討してきた。パリクラブに入ると、韓国が借款を供与した新興国がデフォルト(債務不履行)に陥った時、一部でも貸付金を回収するのに助けになる。企画財政部は「パリクラブに正会員国として加入することになったのは、韓国が1997年のアジア通貨危機から19年を経て先進国の債権国として認められたということだ」と語った。
パリクラブは国際通貨基金(IMF)や世界銀行(WB)との緊密な連携の下、債務国の経済動向を綿密に監視する役割を担っており、今後これに関連して国際的な情報を得るのが容易になるものと期待される。企画財政部関係者は「満場一致で決まるパリクラブ債務再調整交渉で議決権行使が可能となるので、国際社会における韓国の役割が拡大するだろう」と述べた。