「就職活動は順調だった」が約6割 中小企業のことしの新入社員

ことし4月に中堅・中小企業に入社した新入社員のうち、就職活動が順調だったという新入社員は60%近くに上り、中堅・中小企業についても売り手市場になっているという調査結果がまとまりました。
この調査は、東京商工会議所が大学や専門学校、高校などを卒業し、ことし4月に中堅・中小企業に入社した新入社員929人を対象に行ったものです。
それによりますと、就職活動は「順調だった」、「ほぼ順調だった」と答えた新入社員は合わせて59.9%で、リーマンショックの影響をほとんど受けずに採用された7年前の割合を初めて上回り、大手企業のみならず中堅・中小企業についても売り手市場となっています。
また、「就職活動で苦労したこと」を聞いたところ、「自分のやりたいことが分からず悩んだ」という回答が60.4%で5年連続で最も多かったほか、次いで、選考開始の時期が去年は8月に変更されたことから「説明会や面接の日程・時間の調整」という回答が8.2ポイント増えて52%となりました。
東京商工会議所は、「売り手市場化が加速するなか、採用活動では会社説明会だけでなく、中堅・中小企業も、企業と学生が双方向でやり取りができるインターンシップやOB・OG訪問などを増やしていく必要がある」と話しています。