被災したふるさと 太鼓で元気を DRUM TAO

被災したふるさと 太鼓で元気を DRUM TAO
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熊本地震の被災地を支援している世界的な和太鼓エンターテインメントグループ「DRUM TAO」。大分県にある活動拠点で自分たちも被災しながら、支援のために組曲「熊本」を作り、熊本で披露しました。
太鼓を通じて九州の人たちを元気づけたい。そんな思いで活動を続けています。
「情けない話なんですけど怖かった。揺れ方が半端じゃなくて。目の前でTAOの施設が壊れていくわけですよ。また、余震で毎回毎回、震度3とか震度4とか、たまに5強とかが、TAOの里を揺らしていくわけですよ」(藤高郁夫さん)
DRUM TAOの拠点は、熊本との県境、大分県竹田市にある「TAOの里」。稽古中だった39人のメンバー全員が被災しました。
代表でプロデュースや演出を手がける藤高郁夫さんは、熊本市の出身です。九州で活動を始めた21年前、まだ無名だったTAOを受け入れて支えてくれたのが、竹田と熊本の人たちでした。
「僕の地元の熊本という土壌が、すっごく太鼓が盛んだったんです。もう太鼓のチームが熊本県だけで200チーム以上あった。あいさつに行って『今度プロのTAOっていうグループのコンサート、見に来てください』って言ったら、みんなが買ってくれた。メンバーはみんな東京だったり名古屋だったり、中央の子なんですけど、なんか『ほんとに熊本ってふるさとですよね』みたいな感じだったんだと思うんです」

メンバー全員が大分で被災

「情けない話なんですけど怖かった。揺れ方が半端じゃなくて。目の前でTAOの施設が壊れていくわけですよ。また、余震で毎回毎回、震度3とか震度4とか、たまに5強とかが、TAOの里を揺らしていくわけですよ」(藤高郁夫さん)
DRUM TAOの拠点は、熊本との県境、大分県竹田市にある「TAOの里」。稽古中だった39人のメンバー全員が被災しました。
代表でプロデュースや演出を手がける藤高郁夫さんは、熊本市の出身です。九州で活動を始めた21年前、まだ無名だったTAOを受け入れて支えてくれたのが、竹田と熊本の人たちでした。
「僕の地元の熊本という土壌が、すっごく太鼓が盛んだったんです。もう太鼓のチームが熊本県だけで200チーム以上あった。あいさつに行って『今度プロのTAOっていうグループのコンサート、見に来てください』って言ったら、みんなが買ってくれた。メンバーはみんな東京だったり名古屋だったり、中央の子なんですけど、なんか『ほんとに熊本ってふるさとですよね』みたいな感じだったんだと思うんです」

組曲「熊本」を全国に

九州の人々に支えられながら、公演を積み重ねてきたDRUM TAO。観客動員数は国内外で累計650万人を超えたと言います。ことし2月には、活動当初からの念願だった、ニューヨークのブロードウェイ公演も成功させました。
そうしたなか、4月に地震が発生。熊本からスタートする予定だったツアーは中止となってしまいました。そこで自分たちの太鼓で熊本を元気づけようと、先月、熊本城の広場で復興支援ライブを行い、集まったおよそ1000人を前に、組曲「熊本」を披露しました。
支援のために作った組曲「熊本」。メンバーたちは九州の人々への感謝の気持ちを胸に、ことしの全国ツアーでも演奏します。
「太鼓が与える元気と勇気、今でも泣かされることがあるんです。太鼓の力ってなんだろうっていう、悲しい涙とかじゃないんですよね。はまったときっていうのは、そういう感情になると思いますけど、ものすごい元気になりますよ」(藤高さん)