【コラム】

リンゴ印のライフハック

35 USBメモリを快適に、安全に使うには

海上忍  [2016/06/03]
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サイズが大きめのファイルを受け渡すときに便利な「USBメモリ」ですが、購入時そのままの状態で使い続けていませんか? このありふれたデバイスもMacユーザの目線で見直せば、なるほどそうか、と膝を打つこと間違いなしです。

フォーマット形式はFAT32が無難、動画用ならexFATに

市販のUSBメモリは、多くのパソコンでそのまま使えるよう「FAT32」形式でフォーマットされています。ディスク上の有効領域を32ビットで管理するため、理論的には2TBのボリュームサイズを扱えますが、WindowsやOS Xに標準装備の機能では最大32GBとされています。容量が32GB未満のUSBメモリであれば、FAT32のまま使い続けるのもひとつの手です。 しかし、FAT32で扱えるファイルサイズは最大4GBです。いまや4Kで動画を記録する時代、4GBでは動画1本あたりわずか10分程度しか記録できないため、少々扱いにくくなります。 サイズの大きい動画ファイルを保存する可能性がある場合、USBメモリの容量(ボリュームサイズ)の範囲内であればファイル単位のサイズ制限を気にしないですむ「exFAT」が便利です。Windows 7以降またはOS X 10.6.6以降であれば、OSの標準機能として読み書きをサポートしているため、パソコンの違いを気にせずファイルをやり取りできる点もメリットです。

Windowsユーザには「NTFS」もよく利用されますが、OS Xの標準機能では読み取りできても書き込みができません(もちろん初期化もできません)。かといってMacでは一般的な「OS X 拡張(HFS+)」にしてしまうと、Windowsユーザが読み書きできないUSBメモリになってしまいます。とりあえずは購入したままの状態(FAT32)で使い、大容量ファイルを保存する必要が生じたならexFATでフォーマット、という判断でいいでしょう。

USBメモリがどの形式でフォーマットされているかは、Finderの情報ウインドウを表示すれば確認できます

USBメモリのフォーマットには「ディスクユーティリティ」を利用します。当然、データはすべて消去されるため、大切なファイルはあらかじめ他のディスクへ移動しておきます

OS X El Capitanが対応するフォーマット形式
フォーマット形式 最大ボリュームサイズ 最大ファイルサイズ Macで読み取り Macで書き込み Windowsで読み取り
FAT(FAT16) 4GB 2GB
FAT32 32GB※ 4GB
exFAT 256TB
NTFS 256TB ×
OS X 拡張(HFS+) 16EB ×
※:Windows/OS XともOS標準の機能で作成できるボリュームサイズは最大32GB

紛失時に備えて「暗号化」

USBメモリはコンパクトで持ち運びやすい点が長所ですが、それは紛失しやすいという短所の裏返しでもあります。チェーンやカラビナでバッグに結びつけるなど方法で対策は可能ですが、Macごと盗難されてしまうという最悪の事態も考えられます。その際、Mac上のファイルは(ログイン)パスワードで保護されるものの、USBメモリはむき出しの状態、他のパソコンに接続すれば内容は見放題ですから、重要情報を保存するには無防備すぎる記録メディアと揶揄されても仕方ありません。

USBメモリの情報漏えいリスクは、Finderの暗号化機能を使えば大幅に軽減できます。以前のOS Xでは、ディスクユーティリティを使い再フォーマットと同時実行する形でなければ暗号化できませんでしたが、現在ではFinderでコンテキストメニューを表示し(USBメモリのアイコンをControl+クリック)、「○○○を暗号化」を選択するだけで暗号化処理を開始できます。

ただし、USBメモリは「OS X拡張(HFS+)」でフォーマットされていなければエラーとなります。USBメモリの容量にもよりますが、暗号化処理には数十分ほど要すため、時間に余裕があるときに作業しましょう。なお、ディスクユーティリティでフォーマットするときに「OS X 拡張(ジャーナリング、暗号化)」を選択しても、同様に暗号化処理できます。

暗号化されたUSBメモリをMacに接続すると、暗号化処理時に登録したパスワードを訊ねられます。正しいパスワードを入力しないかぎりマウントされないため、もし紛失したり盗難されたりしても、USBメモリ上のファイルは保護されます。Windowsマシンでは読み書きできないUSBメモリとなってしまうため、個人的なデータ・機密書類を保管する用途に役立てましょう。

USBメモリのアイコンでコンテキストメニューを表示し、「○○○を暗号化」を選択すると暗号化処理を開始できます

USBメモリをパスワードで保護します。このあと、暗号化処理に数十分ほどかかります

次回USBメモリを接続したとき、登録したパスワードを入力しなければマウントされません

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インデックス

連載目次
第35回 USBメモリを快適に、安全に使うには
第34回 TABキーをマスターすればMac使いこなしレベルがランクUP!
第33回 「iPhoneのテザリング」を徹底活用
第32回 Macのありがちトラブル、これで解決(2)
第31回 Macのありがちトラブル、これで解決(1)
第30回 Macだからできる、iPhoneユーザにとってメリットのある機能は?
第29回 iPhoneの流儀はMacに通じる!? (2)
第28回 iPhoneの常識はMacにも通用する!? (1)
第27回 Macで確定申告に挑戦! ~完結編~
第26回 Macで確定申告に挑戦! ~苦闘編~
第25回 Macで確定申告に挑戦! ~導入編~
第24回 Macbook Airの発熱は、内蔵ファンの掃除で予防!
第23回 Windows XPからMacへ
第22回 NASを買うなら「nasne」がおトク!
第21回 「画面共有」を使えば、こたつから離れた部屋のMacを操作できる!
第20回 トラブルシューティングには「Apple Diagnostics」
第19回 Wi-Fiが遅い!? その原因を探るには
第18回 ある日Macが起動不能に!? もしものデータ消失に備えよう
第17回 MacBook Airで本当に"使える"テザリング環境を目指して
第16回 MacBook Airにベストフィットのポータブルオーディオは?
第15回 Mavericksのインストールディスクを作成しておくと、後々ベンリ!!
第14回 MacBook Air 11インチに最適のモバイルストレージは?
第13回 「ThunderboltはあるけれどUSB 3.0非対応なMac」のパワーアップ
第12回 いまあるMacを「Mavericks」で快適に使いたい (前編)
第11回 新しいiMacがキビキビしている理由
第10回 iTunesのレンタル映画を徹底的に楽しむ方法
第9回 まだマウス? iMacでも使いたい「Magic Trackpad」
第8回 近ごろのMacで音楽を愉しむための"お約束"
第7回 MacBook Airのディスクスペースを増やす"おまじない"
第6回 iPhoneとセットで使いこなしたい「Webページ同期術」
第5回 MacBook Airを買ったら! お勧めの基本ワザ10選(後編)
第4回 MacBook Airを買ったら! お勧めの基本ワザ10選(前編)
第3回 Retinaディスプレイなら花の写真がよりキレイに
第2回 外出先で便利な「テザリング」をご紹介!
第1回 はじめてのMac、最初の一歩は「iCloud」から

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