2月に湯島の梅を一緒に見に行った元同僚から、久し振りにランチをしようとお誘いがありました。
「そろそろ花菖蒲が咲く頃だから、見に行きたい。花菖蒲がたくさん咲いている所を見てみたいの。」と、私はふたりにまた我儘を言いました。
堀切菖蒲園、水元公園、しょうぶ沼公園…と、候補は挙がるのですが、私達3人からのアクセスがあまりよくないのです。
検索しているうちに、皇居東御苑に菖蒲田があって誰でも見学出来る事が解りました。
聞けば、私以外のふたりはもう何度も東御苑に行った事があるそうです。
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
東京暮らしも30年になるのに、一度も行った事がないなんて…
東京駅で待ち合わせをして、連れて行ってもらいました。
少し風が強いけれど、とてもいいお天気でした。
東京駅から10分ほど歩き、大手門から入りました。
菖蒲田は、とてもきれいに整備されていました。
菖蒲田に限らず、東御苑の何もかもが端正で品格がありました。
満開の品種も、まだまだ蕾の品種もありますが、今がちょうど見頃だと思います。
花菖蒲って以前はあまり好みではありませんでしたが、白と紫の緑のコントラストが美しいなあと思いました。
歳を取ったせいでしょうか…
菖蒲とアヤメ、杜若の見分け方が書いてありましたが、難しいですね。
この時期、花菖蒲の他にも見どころはいっぱいです。
これは、ヒメコウホネというスイレン科の花。
池の中をよく見ると、巨大なオタマジャクシがうようよいました。
きっとウシガエルでしょう…
元同僚は、食べられる植物を見つけるのが得意です。
フキ、ウド、タケノコはもう立派に育っていて食べ頃を過ぎていましたが、果樹のウメやカリンがたわわに実をつけていました。
サクランボの木も、柑橘類の木もありました。
紫陽花も咲いています。
見上げるほどに生長した、キョウチクトウ。
様々な種類の竹が生えていました。
バラはもう終わり、ユリにはまだ蕾もありませんでした。
6月になったばかりというのに大きなトンボがたくさん飛んでいて、見た事のない変わった種類のトンボばかりでした。
皇居内の豊かな自然が、たくさんの生き物の命を育んでいるのですね。
可憐な野草の宝庫でもありました。
これは、マメ科のミヤコグサ。
白やピンクや紫のホタルブクロが、あちこちで見られました。
お濠の内と外は、まるで時空を超えた別世界でした。
東御苑だけで、10,600歩も歩きました。
一日いても飽きないと思いましたが、お腹が空いたので…
三の丸尚蔵館で、美術品を鑑賞してお終いです。
三の丸尚蔵館には、横山大観の絵や、高村光雲の彫刻等が展示してありました。
展示品は、期間毎に変わるようです。
少し前だったら、上村松園が展示してあったのです。残念…
時期を変えて、また来たいと思います。