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 千葉市中央区中央1丁目の「中央公園」にある銅像が何者かによって台座から外され倒されていたことがわかった。市の人口が30万人に達したことを記念して県が1965年に市に寄贈した物だった。損傷は軽く、市は再設置する考えだ。

 銅像は市川市名誉市民で、「彫刻界の重鎮」と呼ばれた故大須賀力さん制作の裸婦像「雄飛(ゆうひ)」。全長約2メートルで、高さ1メートルほどの台座に3本のボルトなどで固定してあった。先月28日の早朝、台座から外され、近くに放り出されているのを通行人が見つけた。銅像には複数のすり傷ができていたという。市は30日、県警に被害届を出した。

 銅像の重量は不明だが、市の職員や警察官が5人がかりで運んだという。市の担当者は「なぜこんなことをしたかわからない」と話している。(藤井宏太、川嶋かえ)