けさ8時前、北海道鹿部町の自衛隊の演習場で、雨宿りをしている男の子が保護されました。男の子は自分の名前を話していて、警察などは、6日前の先月28日、七飯町の山林で行方が分からなくなった田野岡大和君とみて確認しています。
男の子が見つかったのは陸上自衛隊、駒ケ岳演習場の建物できょう午前7時50分、雨宿りをしている7歳くらいの男の子を勤務している自衛官が見つけました。
男の子は自分で「田野岡大和」と名乗っているということで、警察が身元の確認を急いでいます。男の子は目立った外傷はありませんが、やや衰弱していて現在、函館市内の病院に運ばれて検査しています。
「私の孫かはわからないが、男の子が確保されたのは事実だと」(大和君の祖父)
行方がわからなくなった大和君は先月28日、家族4人で訪れた公園で人や車に石を投げつけたため、しつけとしてその日の午後5時ごろ、七飯町の林道で車から降ろされました。およそ5分後に父親が戻ると姿がなく、警察、消防、自衛隊などが6日間にわたって捜索を続けていました。
男の子が見つかった場所は、行方不明になった七飯町の山林からおよそ5キロ程度北側で、これまでの捜索範囲に含まれていませんでした。
きょう、この後も本来であれば捜索が続けられる予定でしたが、親族に男の子が発見されたと伝えられたため、捜索は打ち切りとなりました。これまで捜索を続けていた捜索隊員たちにも、初めて笑顔が見られました。(03日09:48)