月がきれいだったから
サブブログに普通の日記を書くのがマイブームになっている。このブログに書かれる記事も日記化しつつあるけどサブジェクト主体なので時間軸がむちゃくちゃだし、他人の眼も一応は気にしている。
2011年3月から2012年5月までを綴った、平成無頼の私小説家・西村賢太の虚飾無き日々の記録。賢太氏は何を書き、何を飲み食いし、何に怒っているのか。あけすけな筆致で綴る、ファン待望の異色の日記文学、第一弾。
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目指すところは、西村賢太の『一私小説書きの日乗』である。目指した時点で「虚飾無き日々の記録」にはならないのだけど、それはそれ。
虚飾なき日乗を蓄積する
別に大それた意図があるわけじゃないのだけど、自分への監視プロセスを立ち上げておきたい。ここの所、時間が過ぎるのが早すぎて、気がついたら数ヶ月間が過ぎている。まったく進捗していないわけではないけど、進歩はしていない。
労働と読書とビールの比率が高すぎる我が人生。それでいいんか?
— 池田仮名 (@bulldra) 2016年6月2日
自分自身への楽観や自惚れから、いつもなにかをしている気分にはなるのだけど、実際問題としてそれらで埋め尽くされている。起業や恋や筋トレや旅をしたいということではなくて、何も蓄積していかない感覚が怖いのだ。
中年期に差し掛かりつつある自分にとっての「蓄積」を考えると絶望的になる。基本的には持たない生活をしているし、スキルも頭打ち。預金口座だって成長率が鈍化するし、一人遊びを楽しみきれる感性も錆びついてしまった。
その感覚への対応策として、まずは虚飾なき日常をそのまま記録していきたい。特別なことをしなければ蓄積しないわけではない。日の上に日が乗っていくのは何をしていても同じはずだが、記憶だけを頼りに蓄積を実感するのは些か心もとない。だから書き残そう、わたしの人生の物語。月が満ちて、欠けていく物語を書き残そう。
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