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ボットラッシュの波に乗れ!FB Messenger bot 実例紹介

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おはようございます、ひろきです。

最近やたら注目されているFacebook Messenger bot。現在約9億人のアクティブユーザーを抱えるメッセンジャーをビジネス利用しない手はない、と世界中で急ピッチで実装が行われているようです。

とはいえ、まだまだどんな風にボットが使われているのかって情報が少ないですよね…。

そこで、実際にメッセンジャーボット数十個を使ってみて、その中から特に興味を持った3つを例に、ビジネスでの実用例の紹介しちゃいます!

現地から物件を探す。ボットで新しい体験を作る(かもしれない)不動産会社”Domain”

domain

Domain豪州企業として初めてメッセンジャーボットを適用した不動産会社です。

Domainボットの機能は一言でいうと「不動産を紹介してくれる」というシンプルなモノなんですが、スマホのGPS情報を使うことでユーザーが今いる場所の近くの物件を調べてくれることが特徴です。もちろん家賃や賃料なども調べられますよ。

メッセンジャーアプリには位置情報を送信できるボタンも用意されてるので、実装するのにも多少ハードルが低いですね。「メッセンジャーの機能をうまく使う」というところにもビジネスのヒントはありそうです。

物件検索って不動産の店や自宅からPCやスマホで探すことがメインだと思います。でもDomainボットを使えば、散歩途中とかに「ここの景色きれいだなーこれ見える家とかあるかな」とか、「ここらへんの家高そうだな~どれくらいなんだろ」みたいなテンションでちょちょっと物件を探せるわけです。ちょっと新しい体験ですよね。

SUUMOやHOMESでも「現在地から探す」機能はありますが、あくまでもオマケ程度。Domainボットはその部分をメインに持ってきているのが面白いと思います。

「○○な気持ちになりたい!」から映画を探してくれる自分だけの凄腕AIコンシェルジュ”And Chill”

andchillイメージ

AndChillボットはユーザーが「〇〇が出演してる△△系の☐☐な気持ちになれる映画が見たい」、という風にメッセージを送ることで候補を検索し、予告、まとめを表示してくれるサービス。Netflixサーバーを使用したサービスなので、登録さえされていれば映画だけでなくドラマなども検索可能です。

しかもAIと連携しているので、ユーザーが好きなキャストや映画のカテゴリー、ストーリーなどを学習して、候補の表示をパーソナライズしてくれます。まさに自分専用の映画コンシェルジュなんです。

なんといっても多くのユーザーが抱える、「こんな感じの映画」といった「ふわっとした要望」でも汲み取ったりできるので、今までと違う観点で映画を探せるのがいいですよね。

サービス提供側からすれば、「どういう気持ちの人が今多いのか」を調べられるので、おもしろいデータが集まりそうです。

今はまだボットの裏に人がいたりするようです。詳しく聞いたところ、今後完全に自動化していく予定だそう。要チェックですね。

家にいながら専門医の診断が受けられる?ドクターとチャットで繋がれるサービス”HealthTap”

healthTapのサイトキャプチャ

HealthTapボットは、チャットで症状を伝えると、リアルドクターが簡易診断をしてくれるサービスです。提携しているドクターの数はなんと約10万人。珍しい症状でも専門医がしっかりと返信してくれます。

これって結構画期的なサービスですよね。近くに病院がなくても医者にチャットで24時間いつでも連絡できる、ということですし。もちろんチャットベースなので正しい診断は難しいですが、いつもと体の調子が違う時などに簡単に診断してもらえるとすごく安心するだろうなあと。

「医者にかかるまでもないんだけどなー」という時もHealthTapは効果を発揮します。

過去のHealthTapでのやり取りは全てデータベースに保存されています。そのため質問した内容と類似の過去ケースがあれば、その時に医者が返した回答を一覧で表示してくれるんです。この方法であれば、リアルドクターが返事するのを待たずとも気軽に調べられますね。

一旦は気になることを過去のログから調べる。それでも不安なようであれば、リアルドクターにチャットする。という2段階の使い方ができそうです。

使用者や使用回数が増えれば増えるほど情報が充実していくので、ユーザーはナレッジコミュニティや知識検索サービスとしても使えますよね。
 

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回の紹介した3つは、ボットと人の関わり方という観点で言えば、

  • ボット側はシステムで全自動化
  • 基本はシステムで完結。ただ、難しい部分は人力でヘルプ
  • 人と人を結びつけるためにプラットフォームを使用。ただシステムだけで対応することも可能。

てな感じでした。ボットを使ったサービスアイデアとしてはそれぞれが全く違う例なので、何かひらめきの助けになれば幸いです。

実際にいくつものMessenger botを使ってみて、すごく簡単で使いやすいなー、と思った反面、正直実用という意味ではまだまだ不完全なものも多いなあと。

ただ、これからどんどんボットのクオリティは上がっていくはず。特にAIとの連携が進んでいけば、便利でワクワクさせてくれるボットがどんどん増えて行くでしょう。

今はあまり情報がないですが、今後はボットを導入したことによる成果など、数値的なところも徐々に明らかになってくると思うので、最新情報を追いかけていきたいと思います!

ではまたー。

ひろき by
日本生まれのカンボジア&エチオピア育ち、英語はビジネスレベルでペラッペラという謎に満ちた21歳。途中で文転した元ゴリッゴリの理系脳という、このメディアのために産まれてきたかのような男。今はまだインターン。
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