2016年5月3日火曜日

西成区(あいりん地区)の在宅業務実録レポ(気が付いたこと3点) 安全で危険な西成区

私の在宅業務の経験の中で最も刺激的だった地域が西成区

もはや全国的に知れ渡っている大阪の西成区はあいりん地区(三角公園があるところ)。

この公園を中心として半径1kmを施設も含め、個人在宅も行っておりました。

というより、実は私の在宅業務デビューの地はここ、西成区だったのです!!!

いきなりガンジス川に飛び込む感じやね(笑)

ま、とりあえず臭いよ

女性薬剤師は嫌がって行きません。

「怖いやん!無理やって!」って、もはや先入観的にNG

じゃあそこで働く女性の医師や看護師はどうなるの?
甘ったれめ。だから薬剤師がダメだと思われるねん。
と私は思ってしまう。

いや、甘ったれてないわ。当然の反応だろ

まぁそれもごもっとも。

何はともあれ、そんなこの地域での業務。みんな興味あるでしょ?どんなだったか実録レポ&気がついたこと3点

①この地域の配達は危険じゃないですが安全でもないです。

どういうことやねん?と思われますよね?

危険じゃないと思った点

⇒この地域にいるホームレスのおじさんたちは基本的に無害。危険度は極めて低いです。
 
 臭いけど。
 
 とりあえず動きが鈍いし、明るい時間帯ならまず問題ない。

 何より、みんな元気ではない(体のどこかが不調)

 ってか、この人たちが危険なら、ここで医療を施す機関などが存在できないでしょ。
 
 それにね、三角公園の近くには保育所まであるんですよ

 だから、ホームレスが多くいるだけの三角公園なんて別に危険でも何でもなかったよ。

危険と思った点

ヤ〇ザの事務所がちらほらある

 ってか、個人在宅で回るマンションの管理人室の中にいる人が明らかに
 堅気の人と空気感とは違ってる

 なので、運転をしていても、ホームレスよりも車を止める場所や変な高級車とすれ違う時に
 細心の注意が必要でした。

 あと、個人在宅の患者がヤ〇ザに囲われていることがあるので、
 処方内容を勝手にジェネリックにしてヤ〇ザの事務所に連れていかれた同僚がいました。
 社長が謝りに行って解放されましたが。

 私も、デイサービスの経営者がヤ〇ザじみた方で、そいつのマイルールを破ったことで
 どえらい怒られました。

 ちなみにそのマイルールってのは、食事中にデイサービスの施設の中に
 足を踏み入れたことでした。

 そんなん知るかよ。バカじゃねーの?だからお前らヤ〇ザが嫌いなんだよ。

 って思いましたね。怖いとかいうよりも、ウザいと感じました。

ってなわけで、ホームレスの汚いオヤジよりもヤ〇ザが危険!

② ヤ〇ザが怖いというよりもウザいと感じたというように、

   結局この地域に慣れてしまう。

絶対ウソやって!と思うでしょう?でもね、人間は慣れます。慣れちゃうんです。

汚い景色にも、汚いおじさんたちにも。ヤ〇ザの事務所にも。

結局慣れると、危険は回避できるようになる。
すると、ほかの地域で行う在宅業務とさしあたって変わらなくなるのです。

むしろ、細かいことに口出ししてくる相手ではないので、勝手にジェネリックにするとかヤ〇ザを怒らせる地雷を踏まなければむしろ楽でした。

だって生活保護ばっかりだからお会計ないもの。未収金発生率0%です。

おまけに貧困ビジネスで病院は患者を診ているので処方も大して変わりません。

薬剤師として薬の勉強にはならないけど、在宅業務の流れをつかむことはできました。

③ 結局この地域の医療はただの貧困ビジネスだ

ホームレスがいる。しかもたくさん

そこにヤ〇ザがやってくる⇒家を与える⇒生活保護を受けさせて飼い殺しにする

さらに施設までヤ〇ザは完備☆介護保険からもお金儲けができる仕組みの確立

生活保護なら未収金ゼロ。しかも体が悪い人ばっかりだから病院が金儲けで参入
在宅診療もできちゃうからボロ儲け

病院の小判鮫の薬局が参入。まさにコバンザメのごとく在宅診療を行う病院から訪問指示を受けて在宅業務が成り立つ。

汚いようだけど、ホームレスは家と医療を受けられる。ヤ〇ザはしのぎが成立。病院と薬局はビジネスが成立。
変な形だけど、Win-Winになってしまう。

これが実録!西成区在宅業務レポだ!

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