LINEは2016年6月1日、LINEの広告配信プラットフォーム「LINE Ads Platform」を本格運用の開始を発表されました。2016年3月にLINEの事業戦略発表会「LINE CONFERENCE TOKYO 2016」のなかでLINE Ads Platformが発表され大変話題となりましたが、いよいよ本格的に運用が開始されることになります。
今回はLINEが公開された資料の中から、LINE Ads Platformの概要や広告のメリット・効果、広告費用などについてまとめました。
LINE Ads Platformとは
LINEは、国内6,800万人以上のユーザーが利用し、毎日70.8%のユーザーが利用している巨大メディアです。6,800万人というと日本人口1億2694万人のうち53%がLINEを利用していることになります。
そんなLINEのタイムラインやLINE NEWSを活用してユーザー属性・興味関心分野の推計情報を活用した運用型広告配信を行うのが「LINE Ads Platform」になります。
また、LINE Ads Platformを通して、LINEの連結子会社であるM.T.Burn社が運営する運用型広告配信「Hike(ハイク)」にも広告が配信されます。
LINEタイムライン掲載のメリット
TwitterやFacebookなど大手のソーシャルメディアが既に広告配信を行っていますが、LINEに広告を掲載すると、他には無いどのようなメリットがあるのでしょうか。
◆LINEのみ利用しているユーザにアプローチできる
まずLINEタイムラインは「FacebookやTwitterにリーチできない層にもリーチ」できるようになります。マクロミルの調査では、LINEを利用していた2790ss(ss=サンプルサイズ)のうち、FacebookやTwitterを利用せずLINEのみ利用していたユーザーは、901ssおりました。つまり3割のユーザーはLINEのみ利用しているユーザーになります。
FacebookやTwitterに広告を出稿されている企業は、LINEタイムラインにも広告を掲載することで、今まで広告に接触していなかったユーザーにもまんべんなくリーチできるのが1つ目のメリットです。
◆10~30代の年齢層にアプローチできる
LINE全体利用者の男女比を見ると、男女比は41%:59%となっており、やや女性が多い印象です。次に年齢層を見ると、10代から30代の年齢層では男性が28%、女性が40%と、合計で約7割ものユーザーがLINEを利用しています。若者をターゲットにした広告を出稿すれば、大きな効果を生み出すかもしれません。
掲載フォーマットは「WEB AD」「APP AD」「VIDEO AD」の3種類が提供され、各フォーマットによって用途が変わります。
LINE NEWS掲載のメリット
LINE NEWSは月間アクティブユーザー約2,200万人を誇る大手ニュースアプリです。属性を見ると、購入意欲が高い傾向があり、インフルエンサー(世間に大きな影響力をもつユーザー)要素も兼ね備えています。新商品やプロモーションなどの相性はとてもよい媒体となっています。
Hikeの概要と掲載メリット
Hikeは、LINE Ads Platformを通して、1,000を超えるメディアに配信できるIn-Feed型ネイティブ広告ネットワークです。複数メディアをネットワーク化して、最適な広告を配信しています。
Hikeでは「複数の商材を取り扱うECサイト」や「検討期間が長い商材」よりも「単品通販」に相性が良く、商品価格も2000円程度の「トライアル商品」や「資料請求/会員登録」に人気が集まるようです。
配信ターゲッティング
LINEタイムラインやLINE NEWSに広告を配信する場合のみ、オーディエンスデータからターゲットを絞って配信することができます。「年齢」「性別」「地域(都道府県)」「興味関心(約20種類)」の中からお好みのものを選択してターゲットが絞れます。
広告の料金表
LINE Ads Platoformを利用する場合、最低予算金額は100万円から(ネット価格・税抜)、Hikeのみ配信する場合は最低予算30万円から(ネット価格・税抜)となります。課金方式は基本的にCPC課金ですが、VIDEO ADはCPM課金となります。
セグメントを設定するとクリック単価が変化します。複数セグメントを組み合わせる場合の単価は通常配信比の倍率を掛け合わせる算出方式となります。また、以下の単価は最低額であるため、それ以上の単価になる可能性もあることを考慮に入れておいたほうがよいと思います。
いよいよ国内6,800万人以上のユーザーに広告が掲載できる時代になりました。LINEのタイムラインやニュース、もしくはHikeを活用してブランドの認知向上やアクセス数の増加を狙う際にご活用ください。