06月02日 19時45分
偽造されたとみられるクレジットカードが、全国のコンビニエンスストアなどのATMで一斉に使われて多額の現金が引き出された事件で、愛知県内での引き出しに関わったとして逮捕された男の1人が「車で回りながら引き出していたら、別の車に乗り換えるよう指示された」と供述していることが、警察への取材で分かりました。
警察は足取りを追いにくくするためだった可能性があるとみて調べています。
5月15日、偽造されたとみられるクレジットカードが、全国にあるセブンイレブンなどの「セブン銀行」のATMのほか、ファミリーマートなどに設置されたATMで一斉に使われて現金が不正に引き出されました。
警察によりますと、引き出された金額は全国で合わせて約18億6000万円にのぼり、引き出し役は100人以上の可能性があるということです。
警察は、このうち、名古屋市北区と小牧市の店舗で、現金合わせて120万円を引き出したとして、愛知県内に住む、中園竜男容疑者(28)と佐橋克哉容疑者(28)を窃盗の疑いで逮捕しています。
調べに対し、2人とも容疑を認め「知り合いからアルバイトをしないかと誘われてカードを渡された」と供述しているということで、警察はこの「知り合い」が指示役だったとみています。
警察によりますと、2人のうち、中園容疑者は「車で店を回りながら現金を引き出していたら、知り合いから電話があり、別の車に乗り換えるよう指示された」と供述しているということです。
その後、車を乗り換えて、引き出した現金を手渡したということで、警察は足取りを追いにくくするためだった可能性があるとみて調べています。
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