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ダッソー・システムズは5月31日から2日間、自社のプライベートイベント「3DEXPERIENCE FORUM Japan 2016」を開催した。6月1日には来日した仏本社プレジデント兼最高経営責任者(CEO)のベルナール・シャーレス(Bernard Charlès)氏が会見し、日本市場での堅調なビジネスの成長ぶりをアピールした。
冒頭、Charlès氏はグローバルにおける2015年度の収益が28億7700万ユーロで前年度比23%増だったことを報告。特に新規ライセンスの売り上げが同15%増となり、業績を牽引したと説明した。地域別では、北米が同14%増、欧州が同12%増、アジアが同12%増だった。
アジア地域の成長についてCharlès氏は、「中国市場が一段落したものの、依然、成長を続けている。特に日本市場は18カ月連続で成長している」と、日本市場でのビジネスが順調であるとした。ハイテクやエネルギー分野だけでなく、医療機器市場でも進展があったという。
また、2015年度のソフトウェア収益の30%が、建築・設計、消費財、小売、エネルギー・プロセス、金融、ビジネスサービスといった新規産業からであったことや、製造業など従来のコア産業からのソフトウェアの収益が9%増だったことを明らかにした。
業績好調の理由については、欧州地域の顧客企業でデジタルトランスフォーメーションが進んでおり、同社製品の導入が増加していること。同社が2012年より打ち出している「3DEXPERIENCE」が成功していることを挙げた。
3DEXPERIENCEとは、3D設計、解析、シミュレーションといった製造業のビジネスを支える開発プラットフォームである。「単にモノを製造する時代は終了した。今後は顧客に対してどれだけインパクトを与えられるかといった『エクスペリエンスの時代』になる」(Charlès氏)との思想で、顧客の製品開発や生産、マーケティングなどを支援する。すでに自動車や造船産業などで導入されており、「大きなインパクトを産み出している」(同氏)という。
今後の需要が見込める分野としては、「品質の保証」「コンプライアンス」を挙げる。「Dassaultはセキュリティに特化したグローバルな製品開発と、顧客が必要とするコンプライアンスを満たす製品を提供している。実際、リコールが効かないライフサイエンス分野や航空業界で、数多くの顧客に提供してきた実績がある」(Charlès氏)
2015年における50万ユーロ以上の企業からの受注率は75%で、そのうちの40%が競合他社製品からの乗り替えだったという。
最後にCharlès氏は、「エクスペリエンスの時代には、製品の購入から製品の利用、アフターケアまでのカスタマージャーニーにあわせ、適切なサービスを提供することが重要だ」との見解を示した。
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