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文科省装い慶大にウイルス送信 過去の実在メール悪用か

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文科省装い慶大にウイルス送信 過去の実在メール悪用か

 文部科学省から発信されたように装ったコンピューターウイルス付きのメールが慶応大学の職員に届いていたことが26日、同省への取材で分かった。メールには実在する担当者の名前が書かれており、この担当者が過去に送ったメールが何者かに悪用されたとみて、同省は同じようなメールが届いても開封しないよう全国の大学や研究機関に注意を呼びかけている。

 同省によると、メールは24日周辺に教職員6人に届き、うち1通のタイトルには「文科省(ご連絡)」と記した上で「新学術領域研究の中間・事後評価について」との見出しが付けられていた。添付されていたファイルを調べたところ、ウイルスが仕掛けられていたという。メールは過去に送信されたものと、ほぼ同じ内容だった。

 送信者のアドレスが文科省ではなく、自民党佐賀県連のものになっていたことから、受信者の1人が不審に思ってセキュリティー会社に連絡した。情報を盗み取ることを目的とした「標的型メール」によるサイバー攻撃とみられる。

 現時点でこのウイルスメールによる被害の情報は寄せられていない。

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