マリ PKO基地など襲撃 中国人兵士ら死亡

マリ PKO基地など襲撃 中国人兵士ら死亡
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国連のPKO=平和維持活動の部隊がイスラム過激派による攻撃を受けている西アフリカのマリで、新たにPKOの基地などが襲撃され、中国人やフランス人の兵士らが死亡し、今月のPKOの任期更新を前に、いかに部隊を増強するかが課題となっています。
マリ北部のガオで先月31日、現地に展開するPKOの基地の近くで、爆発物が仕掛けられた自動車が爆発し、駐留していた中国人の兵士1人が死亡したほか、十数人がけがをしました。
また、同じガオにある別のPKO施設は銃撃を受け、地雷除去に当たっていたフランス人の専門家やマリ人の警備員の合わせて3人が死亡しました。
マリでは去年、政府と北部に拠点を置く武装勢力が和平合意を交わしたあとも、イスラム過激派が停戦監視に当たるPKOの部隊を繰り返し攻撃していて、先月だけでも関係者12人が死亡しています。
国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長は声明を発表し、一連の事件を強く非難したうえで、PKOを通じてマリの安定に貢献していく姿勢に変わりはないと強調しました。
マリのPKOは、今月、安保理で任期が更新されますが、それを前に、イスラム過激派の脅威に対抗するため、いかに部隊を増強するかが大きな課題となっています。