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 「50余名の体験で知る 沖縄戦展」が17~20日、大阪市中央区のエル・おおさかで開かれる。多くの住民が地上戦に巻き込まれて殺された1945年の沖縄戦について、住民や兵士の証言記録のパネル展示や映像上映がある。

 兵士らの証言の記録と保存に取り組む戦場体験放映保存の会(東京)が主催する。同会は2004年の設立から沖縄を計7回訪問し、本土出身兵士を含めた沖縄戦経験者約150人から聞き取ったという。

 沖縄戦展ではこの中から約50人の証言を紹介する。人選は沖縄全域にわたるようにし、少年少女が組み込まれて犠牲になった鉄血勤皇隊や女子学徒隊も採用した。同会の担当者は「沖縄戦の全体像を示そうと考えた。普通に生活している場が戦場になる意味合いを、特に若い人が感じて考えるきっかけにしてほしい」と来場を呼びかけている。