消化ってどのくらい時間かかるか知ってる?上手に食べてカラダすっきり美人♪
みなさんは、いつも食べている食事を消化するのにどのくらい時間がかかっているかご存知ですか?どの食べ物がどのくらい時間がかかるの?食べる順番は?病気のときやダイエットに、知っておくとお得な情報満載♪消化にかかる時間を知って、上手に食べるコツをご紹介いたします。
私たちは、毎日食べたものを「消化」しながら生きています。実は、その消化活動に膨大なエネルギーを費やしていることをご存知ですか?その消費カロリーはなんとフルマラソンとほぼ同じ1,600キロカロリーというからビックリですね。その消化活動について少し詳しくお話していきます。
食べ物の消化にかかる時間は?
果物はわずか20~30分!消化が遅い果物もある
果物の消化にかかる時間はとても短く、食べたらあっという間に消化されてしまいます。これは果物に酵素が豊富に含まれているから。なかでもスイカやメロンは20分ととても消化が速く、ぶどうやりんご、梨などはだいたい30分くらいです。バナナやアボカドは1時間~1時間半とちょっと遅め。でも、「腹持ちがいい」というメリットもあります♪
野菜は30分~1時間♪サラダは食前が◎
野菜も酵素を豊富に含んでいるので消化スピードが速いものが多く、レタスやトマト、キュウリなどは30分くらいですぐ消化されます。「食事はサラダから食べる」ことも納得ですね♪先に体に入った酵素が脂肪燃焼や代謝を促してくれるんだそうですよ。大根やニンジン、ゴボウなどの根菜類は食物繊維を多く含むので消化が遅くなりますが、便通に良くダイエットにも効果的です◎
ご飯やパン、うどんなどの炭水化物は2~3時間
ご飯やパン、パスタやうどんなどの炭水化物が消化にかかる時間は、だいたい2~3時間くらい。蕎麦はうどんより消化が速く、ご飯もお粥のように柔らかくすると消化・吸収が速くなります。麺類はよく噛んで食べないとそのぶん胃がたくさん働かないといけなくなるので、胃に負担をかけないためにもよく噛んで食べることが大切です◎
肉や魚などのタンパク質も2~3時間、でも脂肪は半日以上!?
肉や魚などのタンパク質を、私たち人間は大昔の原始時代からずっと食べています。タンパク質は英語では「プロテイン」、語源はラテン語で「プロテウス(最も大切なもの)」という意味なのだそうです。つまり、人間は本来タンパク質を吸収しやすい身体にできています。しかし、脂肪は吸収されにくくなっているのです。
脂肪分の少ない刺身などはだいたい2時間くらいですぐ消化されますが、脂肪はなんと消化に12時間もかかります。脂肪は摂り過ぎると胃もたれや肥満の原因に。過剰摂取には気をつけましょう。
飲み物の消化にかかる時間は?
水は飲んだらすぐ吸収、ジュースはもっと時間がかかる!?
飲んだ水は食道、胃を通過して「小腸」で吸収されます。吸収までの時間は約30分といわれています。飲み物に含まれている「糖分」が多いほど、胃を通過する時間が長くなります。「水分補給にはジュースではなく水かお茶」というのはそういうことなんですね♪スポーツ時など汗をかいた後の水分補給には、汗で失った「塩分」を補うために作られたスポーツ飲料が最適です◎
ジュースは朝が◎糖分はすぐに吸収される
ジュースに含まれる「糖分」は身体にすぐ吸収されます。朝は睡眠によって水分も失われているので、身体を目覚めさせるためにもジュースは朝に飲むのがおすすめ◎ビタミンたっぷりな果汁100%の果物ジュースや野菜ミックスジュースなどを選ぶようにしましょう♪
牛乳は消化に時間がかかる
牛乳が完全に消化されるまでにかかる時間は、だいたい12時間といわれています。牛乳には「乳糖」という糖分が含まれていますが、この乳糖を分解するためには「ラクターゼ」という酵素が必要です。生まれたばかりの赤ちゃんはこの酵素をたくさん持っているのですが、大人になるにつれてだんだんと減っていき、特に日本人は欧米人に比べて少ないといわれています。「牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする」というのはこういう理由からなんですね。
消化吸収の流れってどうなってるの?
そもそも「消化」って?
私たちがいつも食べているものは、口から入って食道、胃、十二指腸、小腸、大腸を通って排泄されます。「消化」とは、食べた食物に含まれている栄養を体内に吸収できるように分解することをいいます。
胃はどんな働きをしているの?
食べた食物は、口で噛んで細かくなったものが食道を通って胃に入り、胃の蠕動(ぜんどう)運動によって胃の中で胃液と撹拌してドロドロの状態になります。通常食べてから3時間くらいで十二指腸に送り出され、胃が空っぽの状態になります。
私たちがハンバーガーや麺類をあまりよく噛まないで食べても、胃は黙って毎日一生懸命働いて、とても大変な仕事をしているのです。
小腸はどんな働きをしているの?
胃でドロドロにされた食物は、十二指腸を通って次は小腸に運ばれます。小腸は5~6mもある長い管でできていて、胃で消化された栄養のほとんどは、この小腸で「吸収」されます。
大腸はどんな働きをしているの?
小腸で栄養が吸収されたら、食物は次は大腸に送られます。大腸は水分の吸収と便の排出いう重要な役割を果たします。大腸の長さは約1.5mで、蠕動運動で分解された食物を運び、作られた便が直腸に送られて最後排出されます。大腸内で吸収される水分が少ないと、便秘になることも。水分はしっかり摂っておきたいですね。
食後気をつけたいことって?
食後3時間後に水を飲むのがおすすめ◎
食事と一緒にお茶を飲むという方も多いかと思います。「水かお茶がないと食べ物が飲みこめないのでは?」と思われる方も多いかと思いますが、実は、食後3時間は胃腸が消化の真っ最中なので、水で消化液を薄めないほうがいいのです◎喉が乾かないためにも水分補給はなるべく午前中に、または食後3時間経ってからにしましょう。
うそっ!食後のフルーツってNGなの!?
食後にフルーツってよくある光景ですよね。実は、果物を食後に食べるのは消化にあまり良くないってご存知ですか?その理由は食べる順番にあります。食べたものの消化には3時間くらいかかるというお話をしてきましたが、食後にフルーツを食べると、胃の中にご飯やお肉がまだ消化されずに残っているところに果物が入ってくることになります。
つまり、本来ならばすぐに消化されるはずのフルーツが、胃の中で渋滞待ちをしてなかなか消化されないという状態に。消化されないままでいると消化不良になるだけでなく、果物が胃の中で発酵して悪玉菌を増やす原因にもなってしまいます。フルーツは朝一番など空腹時に食べるのがおすすめです◎
寝る前3時間は胃腸を休ませてあげて♪
「寝る前3時間はご飯を食べない」とよく聞きますが、それはどうしてでしょう?
女性であれば、まず最初に気になるのは「太る!」という理由ではないでしょうか。寝ている間は食べた栄養が代謝されずに貯蓄されてしまうので、確かに太りやすくなります。それ以外にも、胃を働かせたまま眠ることになるので睡眠に影響を与えたり、胃の動きが悪くなって胃に負担をかけたりしてしまいます。寝る前の3時間はなるべく食べ物を控えましょう。
いかがでしたか?ふだん何気なく口にしている食べ物も、消化の仕組みがちょっとわかることで、いつもより胃腸をいたわってあげることができるのではないでしょうか。美しいカラダはまず元気な胃腸から♪みなさんの美容と健康に少しでもお役に立てたら光栄です。
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