【ロッテ ライニガー】窓際にたたずむ影絵の女性の謎【lotte reinigers】
ども、おっさんです。
Googleのホリデーロゴが『ロッテ・ライニガー生誕117周年』になってますね。
さて、Wikipediaにも載っていない『ロッテ・ライニガー』とは一体誰なんでしょうか?
ロッテ・ライニガーとは?
ロッテ・ライニガーはベルリン生まれの偉大な映画監督であり、影絵アニメーションのパイオニアと言われています。あのウォルト・ディズニーを10年以上先取りしたともいわれており、彼女は影絵アニメーションで生涯を通して40以上の作品を作りました。
世界初の長編アニメーションである『アクメッド王子の冒険』が有名ですね。
ロッテ・ライニガーの生涯
では、ロッテ・ライニガーの生涯はどのような感じだったんでしょうか?簡単に振り返ってみましょう。
初期の人生
ロッテ・ライニガーは1899年6月2日ベルリンで生まれました。思春期の頃には、彼女は映画に恋に落ち、『巨人ゴーレム』で有名な映画作家であるパウル・ヴェゲナーの主催するマックス・ラインハルト劇団に参加するようになりました。
そこで彼女は彼女の周りの様々なアクターのシルエットの肖像画を作り始めます。そしてシルエットを特色にした精巧なタイトルカードを多くのヴェゲナー映画のために作りました。
成人してからの成功
1918年、ライニガーは木製のネズミをアニメーション化し、ヴェゲナーの作品である『ハーメルンの笛吹き男』ためのインタータイトルを作成しました。
この成功により彼女は、実験的なアニメーションやショートフィルムスタジオである文化研究所に入所することになりました。そこで彼女はクリエイティブパートナーと将来の夫であるカール・コッホ、ならびにハンス、ベルトルト・ブレヒトとベルトルトなどの他の前衛的な芸術家に出会うこととなったのです。
1919年にはライニガーは初めて『美しき魂の飾り』短編影絵アニメを制作し、好評を博しました。
その後何本かの影絵アニメを制作した後、1923年に代表作である『アクメッド王子の冒険』の制作に取り掛かり、3年後の1926年に完成しました。
その後第二次世界大戦までに、ドイツ、イタリア、イギリスなどで多くの短編を制作しています。
ロンドン移住後
第二次世界大戦の影響でドイツで制作できなくなった影響もあり1948年に彼女は夫とともにロンドンに移住しました。
ロンドンではBBC向けにグリム童話をベースにした『長靴をはいた猫』や『眠れる森の美女』などを制作しました。
そして1955年には初のカラー作品である『ジャックと豆の木』を制作しています。
1972年にはドイツ映画賞 、1979年に彼女はドイツ連邦共和国功労勲章を受けています。
1981年6月19日、ドイツのデテンハウゼンで亡くなりました。82歳でした。
窓際にたたずむ影絵の女性
さて、今回のGoogleホリデーロゴは『窓際にたたずむ影絵の女性』がモチーフになった影絵アニメになっています。
すでにお気づきかと思いますが、この女性は『ロッテ・ライニガー』本人がモチーフになっています。
彼女自身が影絵になり、影絵アニメの中で作品を作っていくというかなり手の込んだ影絵アニメですね。
Lotte Reiniger’s 117th Birthday Google Doodle
さいごに
影絵アニメはあまりみないですが、この機会にいくつか彼女の作品を見てみたいと思いました。
Youtubeにいくつかあったので興味があればぜひ見てみてください。
おわり