機械式VC導入手順
VCしたいけど、色々な事情から戸惑ってる人へ向けて by don
VCしたいけど諸事情で戸惑ってる方、いると思います。
農場arma部では絶賛分隊長募集中なのですが、誰も喋りたがりません。
自分もその一人です。
諸事情の内訳は様々でしょうが、、シャイな方へちょっと特殊なソリューションを提示できないかとこのページを作成しました。
機械式VCのメリット・デメリット
ヘッドセットのマイクに向かって喋ると、音声認識エンジンが解釈してテキストとして出力してくれます。
それを棒読みちゃん等の人工音声ソフトに読み上げてもらい、機械に代わりにVCしてもらうのがこのソリューションの概要です。
メリットは以下。
- キモオタ声がコンプレックスでも煽られたり晒されることはなくなります
- 声の感じ抑揚などからこいつヒキコモリで暫く誰とも会話してねーな、とか推測されません
- 機械はハッキリ喋ってくれるので、みんなが聞き取りやすい。ボソボソ声がコンプレックスでも大丈夫。
- キーボードチャットのようにとっさに操作の手を止める必要がなくなります
- 雑音が入らない(よしおーごはんよー!的な環境起因の雑音は入りません)
- 低年齢・高年齢でも仲間を引かせることなくサークルの空気に馴染んで混ざることができます
- オタサーの姫にもストーカー殺人の被害者にもなりたくない妙齢の女性にも
- 汎用的な方法なので、ACREへの対応はもちろん、他のゲームでも使えます
そしてデメリットは以下です。
- イケメンボイスの人は入れる必要がない
- 機械がトンチキなセリフを喋る恐れがあります(音声認識エンジンのせいです)
- 笑い声とかは出力されないので、相槌には向いてない
- 設定具合の微調整などで音声認識エンジンの認識率は変わります。個人個人でチューニングが必要
- 匿名性を守るために頑張りすぎ、と引かれるかもしれないけどめげない人向け
1.導入・前提
筆者の環境では問題なく動く設定と手順を以下に記述しますが、
細かいことは環境によって違うので各自で手探りで合わせてください。
質問されてもよくわからない可能性が高いです。
英語圏ではText-to-Speechとかいうらしいので調べよう。
必要・使用するソフト一覧
- NAMAROID(音声認識・限定的な読み上げ機能も)
- 棒読みちゃん(機械音声読み上げソフト)
- Voicemeeter Banana(仮想音声デバイス作成ミキサー。自分の声を消すため、Steam等のソフトに機械音声を出力認識させるために必要)
必要なソフトをDLしておいてください。
NAMAROID本体はともかく、そいつで使うINTEL製の音声認識エンジンはDLに1時間くらいかかるので先にDLを推奨。
2.NAMAROIDの設定
上記導入のリンクからDLを済ませてください。
細かいインストール・使い方の説明はしません。基本はマニュアルを読みましょう。
基本は、NAMAROIDはZIPを展開するだけ。あとはINTELのソフトを指定通りにインストールするだけです。
NAMAROIDを起動するとこういう画面が出ますがマイクをお使いのヘッドセットのマイクを選択しなおすことを忘れずに。(たぶんアーリーアクセス版だからだと思いますが起動するたびに設定が必要です)
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あとはボタンに音声出力エンジンを設定してやる作業が必要です。
棒読みちゃんが推奨ですが、kyokoを選ぶと棒読みちゃんを入れる手順をSkipできます。(おばさんの声なので、たぶん棒読みちゃん入れたほうがいいと思います)
kyokoを選んだ型は、以下の手順のテストのあたりまでSkipして読んでください。
ここまでではテストはできません。
3.棒読みちゃんの設定
上記導入のリンクからDLを済ませてください。
細かいインストール・使い方の説明はしません。基本はマニュアルを読みましょう。
ただあんまりいじる必要ある箇所はないです。
声質とかはNAMAROIDで設定上書きできますので、ここで声選ばなくていいです。
必要なのはスパナの設定ボタンを押した以下の場所ONLY。
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環境によっては「-1 Microsoft サウンドマッパー」がないかもしれません。
その際は色々弄って自分でうまく出力されるものを探り当ててください。
3.1 機械音声のテスト
手順3まで準備ができれば、機械音声と音声認識エンジンのテストができます。
NAMAROIDと棒読みちゃんを同時に起動したままにして、(kyokoの人は棒読みちゃん不要)
NAMAROIDの「開始」をクリックして棒読みちゃん(kyoko)を設定済みのボタンを押してみましょう。
適当に喋ってみましょう(マイクロソフト、とかグーグルとかこんにちは、こんばんは等々)
機械が喋ってくれたら次へ。
4.Voicemeeter Bananaの設定
上記導入のリンクからDLを済ませてください。
zip版ではなく、インストーラー版を強く推奨。仮想サウンドデバイスが作成されます。
起動したらきっとわけがわからないと思うので、画像にいじる場所をマーカーしました。
- 左上のHARDWARE INPUT 1に「お使いのヘッドセットのWDMマイク」を設定
- 右上のA1に「お使いのヘッドセットではないデバイスのスピーカー」を設定
- 左下HARDWARE INPUT 1が入力レベルインジケーター等になります。弄る場所は「INTELLIPAN」「AUDIBILITY」「mono」「Mute」「音声ゲインメーター」です。ほかのA1やらB1やら書いてあるのはまだ弄らないのを推奨。
- 真ん中右寄りのVIRTUAL INPUTSも少しいじるかも「音声ゲインメーター」は少し上げてやったほうがいいかも。
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だいたい画像通りに設定したら次へ。
INTELLIPANはどうもVOICE寄りより右上寄りに設定したほうが英語の単語を認識しやすいようです。
5.Steamで認識されるかのテスト
Steamを起動して左上の「表示」->「設定」->「ボイス」へと進みます。
録音デバイスをBananaのものに変更しましょう。BANANAの作る仮想デバイスはAUX付きとそうじゃないのがあるので注意。
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ついでに機械音声がどうしゃべってるのか自分で聞けるように設定もしてしまいましょう。
VoiceMeeter Outputを右クリックしてプロパティから「聴く」->「このデバイスを聴く」にチェック。
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録音デバイスを設定し終えたら「マイクのテスト」で機械音声に喋ってもらいましょう。
自分の声に反応せず、機械音声のみにレベルメーターが反応したらOK。
ここでうまくいかなければ最初から手順通りにやり直すか、連絡ください。
テスト中にもうまくいかなくなりました。
BANANAのこの辺を「お使いのヘッドセットのデバイスのスピーカー」に一旦、切り替えて、戻すとうまくいきました。
どうしてもうまくいかない、サラウンドヘッドホンじゃないし別に2ch出力で問題ない場合は「お使いのヘッドセットのデバイスのスピーカー」に設定したままでもまあ大丈夫です。
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さらに追記。
どうやら「右上のA1に「お使いのヘッドセットではないデバイスのスピーカー」を設定」していると、再起動後に下図のレベルメーターが反応しないようだ。
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この状態ではいくら喋っても相手に聞こえない。対策は以下。
- サラウンドヘッドホンを諦めて「お使いのヘッドセットのデバイスのスピーカー」をA1に設定しておけば再起動後も即認識するようだ。
- A1の設定をいったん「お使いのヘッドセットのデバイスのスピーカー」にし、その後即設定をもどせばレベルメーターが反応するようだ。
しばらくは毎回ゲームに参加する前にここのレベルメーターのチェックを行う必要がありそうだ。
たぶんソフトのバグか、あるいは仕様かもしれないので続報をまとう。
6.ゲームを立ち上げてのテスト(音声チェック。聞こえて・話せるか)
ロジクールのサラウンドヘッドセットG633を使ってるせいか、Banana経由で出力させるとサラウンドが効かなくなったので、前の手順で右上のA1に「お使いのヘッドセットではないデバイスのスピーカー」を設定と書きました。
サウンドのコンパネから再生デバイスがいつもご使用のデバイスが規定に設定されていることを確認してください。
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いよいよゲームを立ち上げてテストで喋ってもらいましょう。
人を呼んでテスト視聴してもらう前に、ちゃんとゲームの音声がいつも通り聞こえる状態になってるかのチェックを忘れずに。
聞こえなければ、きっと再生デバイスの規定の設定がおかしなことになってます。
念のため注意ですが、このソリューションの実行には
- NAMAROID
- 棒読みちゃん(kyokoなら不要)
- Voicemeeter Banana
の同時起動しっぱなしが必要です。
7.チューニング
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Bananaのこのへんをいじります。すべては個々人、自分の声質にあわせて機械が聞き取りやすいように。。
- 音声認識には機械が聞き取りやすいように、自分のしゃべる声がレベルメーターのピークを越えないように喋りながらレベルゲージをいい感じに調整しましょう。
- 上のINTELIPANの設定次第でも認識率は上がったり下がったりするのでちょうどよい位置をさがしましょう。
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- 自動音声の声が小さいときは真ん中右寄りのとこのレベルゲージを上げましょう。
8.Let's 機械式VC
勇気をもってレッツエンジョイ機械式VC!
- 最終更新:2016-06-01 23:53:40