ナマハゲなどユネスコ無形文化遺産審査1年先送り

政府がユネスコの無形文化遺産に推薦し、来年の登録を目指していた秋田県の「男鹿のナマハゲ」などの伝統行事はユネスコの審査が再来年まで1年先送りされることになりました。
ユネスコの無形文化遺産の審査が先送りされることになったのはいずれも地域の人たちが仮面をつけたり、仮装したりして家々を回り、無病息災などを願う伝統行事で、秋田県の「男鹿のナマハゲ」、岩手県の「吉浜のスネカ」、山形県の「遊佐の小正月行事」、宮城県の「米川の水かぶり」、石川県の「能登のアマメハギ」、佐賀県の「見島のカセドリ」、沖縄県の「宮古島のパーントゥ」です。

政府はこの7つの伝統行事をすでに登録されている鹿児島県の「甑島のトシドン」と一括し、「来訪神:仮面・仮装の神々」として、ことし3月にユネスコに推薦し、来年11月ごろの審査での登録を目指していました。しかし、文化庁によりますと、各国からの推薦件数が年間の上限の50件を超える57件になったということです。上限を超えた場合、ユネスコは無形文化遺産の登録が無い国の審査を優先することにしていて、登録件数が多い日本の審査は再来年まで1年先送りされることになりました。