自民党の内閣部会・文部科学部会合同会議が22日、都内の党本部で行われ、新国立競技場についてザハ案の再活用を求める意見が出た。

 ゼロベースの計画見直しとなったが、国際コンペで選出されデザイン監修者となっていた英建築家ザハ・ハディド氏や、これまで設計を担当していた4社の一部設計案を活用すべきとの内容。内閣部会長の秋元司衆院議員は部会後、「6万人の常設席など、スタンド部分に活用できる部分はある。このまま違約金を支払うぐらいなら、使えるところは使う考えもあるのでは、という意見が出ていた」と説明した。

 他にも、国家的事業をゼネコン1社に任せる自体がおかしいという意見や、総工費は当初の1300億円以内でやるべきだとの意見が多く見られた。