私の母校である東北大学が、非正規教職員の大量雇止めを通告しました。とても残念で恥ずかしい事態です。東北大学には、労働契約法の趣旨を尊重して、雇止め通告を撤回されることを要求します。
首都圏非常勤講師組合からの報告を転載します。
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東北大学「大量解雇」事件
東北大学で非正規教職員3200名以上に雇止め通告
無期転換妨害のため一律に5年上限
東北大学は、3200名以上の非正規教職員に二年後以降、5年継続して勤務した非正規職員を解雇することを通告しました。その大半は恒常的業務に従事している職場で必要とされている人たちです。以前は、3年上限が原則とされていましたが、実際には4年以上勤務する人が大半でした。ところが、大学は、改正労働契約法が施行されると、このままでは非正規教職員が2年後には大量に無期契約に転換することを恐れ、2014年以降に後出しで就業規則を変えて、厳密な一律5年上限に労働条件を不利益に変更しました。しかも、2013年4月1日からカウントして、以前からつとめていた非正規教職員の大半を雇い止めしようというものです。
東北大当局は、「優秀さ」を基準にごく一部の職員を無期転換させ、残りの非正規職員は雇い止めにすると公言しています。2016年2月16日の文書によれば、正規職員と「同等、あるいは同等以上の成果を出すと見込まれるものであること」が「無期転換候補者」の「選考の目安」としています。これは雇用の安定を目指す改正労働契約法の趣旨を全く無視した違法行為と言わざるを得ません。これに対して、東北大職組は「希望する人全員を無期雇用に」というポスターを作成しました。東北非正規教職員組合と首都圏大学非常勤講師組合は、共同で団体交渉を要求しています。
民間企業では大半が5年で無期転換を受け入れる意向で、前倒しで無期転換を進める例も増えています。5年で雇い止めにするという悪質な企業は少数派になりつつあります。国公私立大学でも、早稲田大学を初めとして大半の大学が非常勤講師に対する5年上限を撤回しています。また非正規職員に関しても徳島大や信州大では無期転換を認めることを表明しています。国立高専(全国で52校)は2年後の非正規教職員の無期転換を就業規則に明記しています。国公立大学は、法人化されたと言っても、国家予算によって運営されている教育研究機関であり、誰よりも法令順守が求められる立場にあります。当然、改正労働契約法の趣旨を尊重し、2年後には恒常的業務についている希望者を全員無期転換すべきではないでしょうか。
とりわけ、東北大学は、国大協の会長を出している代表的な大学であり、全国に大きな影響を与えるため、今後の展開が注目されます。
2016年5月30日 首都圏大学非常勤講師組合
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