信頼される人は「オウム返し」で聞いていた!
「波長を合わせる聞き方」のすごすぎる効果
聞き上手になるにはどうしたらいいでしょうか?(写真 :IYO / PIXTA)
ビジネスシーンで雑談は不可欠。ところが、無理に話そうとするあまり、自分の話したいこと、聞きたいことばかりが先行し、会話を盛り上げるどころか、相手の気分を害してしまった経験はないでしょうか? 「話し上手は聞き上手」ともいいますが、どうすれば聞き上手になれるのか、イマイチわからないもの。『話がいまいち盛り上がらないと悩んでいる人が知っておきたい 雑談の心理術』の著者、松橋良紀氏に、「聞き上手になる方法」を教えてもらいました。
信頼されないのは、相手と波長があっていないから
目の前の人と会話で信頼関係を築くうえで、欠かせないのが「波長合わせ」の技術です。これを心理学の用語で「ぺーシング」と呼びます。
ペーシングの技術は、私がこれまで執筆したすべての書籍で必ず紹介しているほど、とても重要なスキルです。
相手の“ぺース”に合せるから、ペーシングです。なんとなく「この人とは馬があうな」「気が合うな」と思う人がいるかもしれませんが、それはその人と自分のペースが合っているからなのです。ペーシングは意図的に相手と自分のペースを合わせるテクニックです。
一方、自分がリードして、会話の方向性を誘導することを「リーディング」といいます。商談などで、名刺交換をしたら、ずっと自社製品のアピールをする人がいますよね。こういうアピールや売り込みが、リーディングです。
ぺーシングをしないで先にリーディングしようとしても、相手はついて来ないし、嫌われるしで、損なことばかりです。ところが、しっかりとぺーシングすると、リーディングにもすんなりとついて来てくれるようになるのです。こうなればしめたもの。
ではさっそく、役立つペーシングの手法をご紹介します。