表紙イラストで引っ張ってからの包丁ザックリ
[可愛いイメージの中にある狂気がたまらない トラウマ確定ジェノサイド!!]
[ダブルキャスト SCE プレイステーション]
1998年発売 ジャンル サウンドノベル 参考価格350円
記事のネタバレ度 高め
攻略に必要なプレイ時間 30時間
このゲームに対する世間の評価 最初はかわいらしいゲームなのかと思いました
どんな人におすすめ? 濃厚なサスペンスドラマが好きなら ご馳走です
ゲームアーカイブスで配信無し
人間というのは、不思議な物で
興味のない物でも、いったん集め始めると止まらなくなるそうですね。
今まで捨てていた紙袋なんかも
いったん集め始めると捨てることは出来ませんよね。
それは、物だけとは限らないんです。
そんな今回の、エンディング画面を集めるという中毒性が最高
ダブルキャストの感想です(*’▽’)
ダブルキャストとはどんなレトロゲーム?
このダブルキャストですが
1998年にSCEから発売された
プレイステーション用のサウンドノベル作品でした。
ゲームのあらすじは
大学の映画研究部に所属している主人公が
自分の名前以外の記憶を失っている美少女と接しながら、
彼女の秘密を解き明かすと共に
隠された真実へと近づいていく…こんなあらすじでした。
ゲームの目的は
主人公となりまして
自分好みの選択肢を選びながら
自分だけのドラマを体験していくのが目的でした。
ゲームのシステムは
オーソドックスなサウンドノベル形式のアドベンチャーゲームで
似たタイプのゲームで言いますと
「かまいたちの夜」や「ひぐらしのなく頃に」に似た作品でしたね。
このダブルキャストですが
[やるドラシリーズ]の記念すべきトップバッターで
[やるドラ]というのは、
自分でドラマをヤルという意味です。
つまり、自分が好きな様に
ドラマのストーリーを決められるんです。
「私だったらここでヒロインを抱き締めるのに」とか
「包丁を持った犯人に出会ったら、普通は逃げるでしょ」とか
自分の好きなストーリーを体験できるのが素晴らしい所です。
今までのサウンドノベルというのは
文字とサウンドだけで表現していた作品が多い中で
今回のダブルキャストに関していえば
「もはやこれは、アニメを見ているのでは」という凄さがありました。
自分が選んだ選択肢ごとに
新しいストーリーのアニメが始まる訳ですから
「ゲームもここまで来たんだな…」なんて衝撃でしたね。
入り口は1つなのに
ゴールは無数にあって
そのストーリーごとに
異なったアニメーションを見る事が出来る
主題歌の「Door」も最高で
いつまでも聴いていたいですし
何時間でも、何十時間でも楽しめる作品なのでした(^◇^)
ダブルキャストの感想でもあり レビューでもあり
[パッケージ詐欺とはこのゲームの事でしょうね]
このゲームですが
パッケージを見たときに真っ先に思う事は
「これって恋愛シミュレーションなのかな?」だと思います。
可愛らしい女の子が
パッケージに写っていますので
「可愛い女の子との、ラブラブ生活を楽しむのかな」と思うのは
当たり前だと思います
しかし、このゲームの凄い所は
完全にパッケージ詐欺の所でしたね。
パッケージを見た瞬間は
大抵の人は恋愛要素が強めの作品だと思います。
しかし、いざプレイしてみると
ゲームに流れる雰囲気が
恋愛シミュレーションのそれとは、全然違うんです。
(このゲームのキャラクターデザインは、機動戦艦ナデシコのイラストの人ですから。どうしても、萌え要素が強めの作品だと思う訳です。私もそう思っていました。)
今作のダブルキャストが
どんなのゲームなのかと聞かれれば
ミステリー要素がかなり強めの、真っ暗闇を進む様な作品でした。
ここで思い出してほしいのが
パッケージを見て購入した人の数多くは
「スウィートでラブラブな、恋愛ゲーム」を期待していたと思います。
しかし、ゲームの中に入ってしまうと
ミステリー要素が強めの、ホラーチックなアドベンチャー。
「このチョコレート、甘そうだな」からの
「カカオ86%の激苦チョコレートかい!!」こんなギャップがありました。
しかしここで諦める私ではありません。
かまいたちの夜を
ヘッドホンを付けてプレイして
全く眠れなくなった過去もありましたが
この頃は、ホラーゲームも大好きになっていましたので
大好物に進化していました。
そんなこんなで
怖いながらも頑張ってプレイしていると
知らず知らずの内に
ゲームに流れる不気味さが心地良くなり
自然とダブルキャストの世界に
引きずりこまれて行きましたね。
そして気づいたら
朝までコントローラーを握って眠っている。
そんな、「カカオ86%のチョコレートも、意外と美味しいな」と思える
パッケージ詐欺だったとしても
結果的には大満足の作品なのでした(*´з`)
[エンディング画面を集めるという 新たなゲームのシステムに脱帽]
このダブルキャストというゲームですが
最大の特徴は
二転三転する濃厚なストーリーだと思います。
自分が選んだ選択が
そのままストーリーの結果に直結しますので
「このストーリーは、どんな結末なのかな?」
「あえて、この危ない選択を選んでみようかな?」
こんな無数のストーリーを楽しむことが出来ました。
その結果が
エンディングを集めるという
新たなゲームの楽しさを教えてくれました。
「このゲームを最後まで遊んで本当に良かった!!」 と思える
数少ないハッピーエンド
「こんなゲームなんて二度と遊びたくない!!」と思うほどの
陰惨な「ジェノサイド編」のバットエンド
それはもう、沢山の数のエンディングが用意されています。
そんなエンディング達を埋めていくのが
本当に楽しいゲームでした。
「完成度30%か···別に最後まで埋めなくても良いかな」ですが
「あれ完成度50%まで伸びた···う~ん、暇な時でも埋めるかな」となり
「完成度99%か~よし、全部埋めるまで絶対に寝ないぞ!!」なんて
自分の努力が、そのまま数値化されるのも楽しかったです。
濃厚なストーリーを楽しむのが半分
エンディング画面の図鑑を埋めるために
必死に頑張る半分でしたね。
これ以降のアドベンチャーゲームでは
図鑑を埋めるのが当たり前になって行きましたが
当時としては、かなり斬新なシステムだったとおもいますので
未だに心の中に
名作ゲームとして君臨し続けているのかも知れませんね。
このゲームは
攻略方法を一切調べない方が楽しめますので
遊ぶ時は、自力で埋めてみてはいかがでしょうか(*´Д`)
ダブルキャストのまとめ
【中古】 PS ダブルキャスト
|
【中古】 やるドラ ポータブル ダブルキャスト /PSP 【中古】afb
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このゲームですが、
パッケージの可愛い印象から
敬遠されがちな作品だったと思います。
ギャルゲーが好きならば
「苦いゲームは嫌い」と早々に積みゲーになりますし、
ホラーチックなゲームが好きなら
「ギャルゲーは怖くないでしょ」と
ゲームを手にする事すら無かったと思います。
ですので、今の時代にこそ
この素晴らしい作品を味わってみてはいかがでしょうか。
プレイステーションでも楽しめますし
PSPでもリメイク版が発売されていますので
興味のある方はこの機会にレッツチャレンジ(/ω\)
なぜ遊んでほしいのか?
学生時代の
甘酸っぱい青春を体験できるのかと思いきや
真っ暗闇を進んでいくような
何とも言えない不気味さを味合わされる
そんなプレイステーションを代表する
トラウマ確定ゲームですからね
なにがそんなに面白いのか?
ただ暗いだけでは無く
ゲームのストーリーも素晴らしいですので
アドベンチャーゲームとしてもトップクラスです
今急いで買う理由ってあるの?
こんなにも凄いゲームを体験しないのは
絶対にダメですね!!
そんな今回の、可愛らしいイラストで引っ張っておいて 包丁ざっくり
ダブルキャストの感想でした(*^▽^*)