スイスの国際経営開発研究院が30日に発表した「世界競争力ランキング」で、韓国は去年より4ランク下がって29位となりました。
「世界競争力ランキング」は、スイスの国際経営開発研究院が毎年、世界60の国と地域を対象に、△政府の効率性△経済状況△ビジネスの効率性△インフラの4分野にわたって国家競争力を評価するもので、2016年の評価が30日に発表されました。
それによりますと、韓国は、世界60の国と地域のうち、29位で、去年より4つランクを落としています。
31位となった2008年以降では、最も低いものです。
1位は香港、2位はスイス、3位はアメリカで、日本は26位、中国は25位でした。
韓国は、政府効率性では、去年に比べて2ランク上がりましたが、そのほかの分野ではいずれも評価が下がり、なかでも「ビジネスの効率性」は48位と、去年に比べて11ランクも落ちています。
韓国企画財政部は、加湿器の水に入れた殺菌剤に有害物質が含まれていたことで多くの死傷者が出た問題や、造船会社の構造調整などが影響して、評価を下げたと分析しています。
一方、スイス国際経営開発研究院は、今年韓国が取り組むべき政策課題として、企業・労働市場の構造改革、内需回復、若者の雇用の創出、規制緩和を提示しています。