プロフィール

浮かし書き書家・中村均のプロフィール画像

  • 中村 均HITOSHI NAKAMURA
  • 1949年名古屋生まれ
    愛知淑徳高校書道教諭として30年勤続、65歳退職。
    独自の発想により‘’浮かし書き‘’を研究。
    2000年 “浮かし書き”の原理を理論的、歴史的に解明。
    「古典書法の研究」を発表。
  • 個展
    名古屋主税町加藤邸、滝川町「光玄」、京都「松栄堂」等、計6回

ご挨拶

書は単なる趣味の道具であってはならない。書の高い芸術性は古人の生活の中からこそ生まれてきた。書の名品の数々がそれを物語り、証明しています。
すべて、生活の必要があって生まれてきました。もう一度、書を実用に取り戻すべきだ。
実用というバックグラウンド、土壌なくしては書の高い芸術性は根拠を失ったも同然です。
それは書本来の筆法、浮かし書きを失っているからです。

浮かし書きを復活させたい。実用の中でこそ書の価値は検証され、切磋琢磨(習字)も意味を持ちます。
むつかしいことではありません。お茶碗とお箸がきちんと持てれば、誰もが筆を持つことができます。

100年前まではそのように生活していました。そしてすぐれた書を残してきたのです。
坂本龍馬が姉に宛てた手紙をご覧になったことがあるでしょうか。実に伸び伸びと闊達な書きぶりで魅力たっぷりです。
決して習練を積んだ書ではありません。しかし、見る者の心を強くとらえて離しません。
個性とは作られたものではありません。生き方が自然と流れ出たものです。書もそこに最大の価値を置いて来たはずです。

浮かし書き書家・中村均のプロフィールイラスト

浮かし書きの復活は、私達の書に個性と魅力を取り戻すチャンスでもあると思います。

ジュニア
お習字大明神
キャラクター