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【北朝鮮情勢】
「ムスダン発射」再び失敗か 4発目「エンジンに根本的な欠陥」
【ソウル=藤本欣也】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は31日午前5時20分(日本時間同)ごろ、日本海に面した東部元山(ウォンサン)付近から弾道ミサイル1発の発射を試みたが、失敗したもようだ。合同参謀本部は新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程2500~4000キロ)とみている。北朝鮮によるムスダンの試射は4発目で、すべて失敗している。
中谷元・防衛相は30日、北朝鮮によるミサイル発射の兆候を受け、自衛隊に破壊措置命令を出していた。
北朝鮮がミサイルを発射するのは今月6~9日に行われた朝鮮労働党大会後初めて。党大会終了後、北朝鮮当局は韓国に対話の再開を呼びかけているものの、韓国は「北朝鮮の核放棄が先だ」として拒否。これに反発した北朝鮮が再び、ミサイル発射などで軍事的挑発を強めていく可能性もある。
合同参謀本部は31日、「軍は関連の動向を注視しながら万全の態勢を維持している」と表明した。