■韓流スターを広告に起用
両社は「世界初」という修飾語が付くスマートフォンを相次いで発売している。OPPOは12年、世界初の500万画素の前面カメラを搭載したスマートフォン「Ulike2」を発売した。14年には世界で最も薄いスマートフォン「R5」を投入した。薄さはわずか4.85ミリメートルだ。昨年3月に発表した「R9」は前面に1600万画素、裏面に1300万画素のカメラをそれぞれ搭載した。前面よりも裏面のカメラの性能が高いというこれまでの固定観念を打破した。同機種は発売初日に18万台が売れる人気ぶりとなった。
ビボは今年、世界で初めて6ギガバイトのRAMを搭載した「エクスプレイ5」を発表した。13年には世界で初めてQHDディスプレーを搭載したスマートフォンを投入した。
人気韓流スターを広告モデルに起用するのも両社の特徴だ。ビボはソン・ジュンギと約40億ウォン(約3億7000万円)で広告モデル契約を結び、4月から新製品「エクスプレイ5」の広告を流している。OPPOは09年にSUPER JUNIOR(スーパージュニア)を起用し、中国だけでなく、アジア全域で知名度を高めた。
スマートフォン業界関係者は「デザインよりも技術を重視する両社は、世界市場で韓国企業が直接激突するライバルだ」と話す。実際にOPPOとビボは昨年、海外での販売割合をそれぞれ20%、10%に高め、今年は海外のハイエンド市場を積極的に攻略している。市場調査会社カナリスは「OPPOとビボはサムスン電子とアップルの領域だったプレミアム市場もうかがっている」と分析した。