翌日の研修後、他の内定者が帰った後に会社に残った笹崎さんは、A氏の同僚である人事担当者B氏にアルバイトの中身について説明した。B氏は、
「一旦預かります」
と言って、その日の話し合いは終了した。
その翌日の3月20日、B氏から笹崎さんに電話が入る。それはこのような内容だった。
「今回の(アルバイトの)ことは大丈夫だとわかったので、人事としてもあなたを守ります、ということになりました」
一度は「あなたを守ります」と宣言した日テレ側の態度は、この後、急速に硬化していく。時系列を追って記していこう。
3月25日 B氏から電話が入る。
「明日、会社に来てもらいたい。その前に今夜、会って話しましょう」
その夜、B氏は笹崎さんにこう告げた。
「(アルバイトのことを)上に上げたら問題になってしまった。明日は人事部の部長、部次長から話がある。ホステスのバイトをしていたことがバレたら、週刊誌には好きに書かれる。笹崎は耐えられるか。これまで研修で頑張ってきたことは知っているけど、それはいったん置いて、よく考えてほしい」
食事をしながらの会談だったが、場の空気はお通夜のように沈み込んだ。頭が真っ白になりながらも、笹崎さんは「辞める気はありません」と返答した。
3月26日会社で会った人事部長は、より露骨に、笹崎さんに入社をあきらめることを促してきた。
部長「元ホステスがアナウンサーやってる、と書かれてしまう。会社としてというより、笹崎自身の問題だから。夏目三久のときはいろいろと書かれて、本人が傷つき、退社することになってしまった。そういうのを見ていて、本人が一番傷つくことはわかっている。笹崎は大丈夫か?」
笹崎「大丈夫です。母も応援してくれています」
部長「これは笹崎だけじゃなく、家族にも関わることだ。お父さんに(ホステスのバイトを)言ってないんだろ。騒ぎになったらお父さんのところにも取材が殺到して、お父さんが会社を辞めなければならなくなるかもしれない。家族でよく話し合ってくれ」
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