ミス東洋英和が日テレの「女子アナ内定」を取り消された理由 独占スクープ「まさか、そんなことで…」顔出し実名告白

2014年11月17日(月) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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あきらめきれなくて

日テレの人事担当者はこの店を訪れておらず、店の様子も笹崎さんの働きぶりも確認せぬまま、内定取り消しをしている。その判断は「きわめて乱暴」と、前出の今中氏が指摘する。

「母あるいは母の知人に頼まれた、この『働く動機』もポイントになります。本人が求人誌を見て応募したわけではない。母の知人が店内にいることも含めて、この店で働くことは、彼女にとってごく自然な流れだったとも言えます。

この裁判は彼女一人のものではなく、社会に対する問題提起の側面を持っています。ホステスのアルバイトをしていた過去が、女性の将来を塞ぐことがあっていいのか。個人的にはあってはならないと思う。司法がどのような判断を下すか注目しています」

今回の裁判の結果は判例として残り、今後、同種の裁判に影響を及ぼす。ホステスのバイトをする女子大生が特殊な存在ではなくなっている昨今、娘を持つ親たちにとっても、他人事とは言えないだろう。

本誌は日テレ側の主張も聞くべく、広報・IR部に対面による取材を申し入れた。しかし、戻って来たのは書面による回答だった。

「貴誌からの取材依頼につきましては、対面での取材にかえ、以下のコメントとさせていただきます。

本件は民事裁判で係争中の事案であり、当社の主張は裁判の過程で明らかにさせていただきます」

笹崎さんが言う。

「私のために裁判沙汰になってしまい、申し訳ない気持ちもあります。ただ、私にとってアナウンサーになることは夢。このような理由で夢をあきらめることはどうしてもできません。

それからもう一つ、この裁判は世間の皆さんに、女子アナという仕事について考えていただく機会にもなると思っています。大学時代にホステスのバイトをしていた女子アナは、受け入れてもらえないのでしょうか?私の経歴は、裁判によって公になります。その上で、もし私が女子アナになれたとしたら、批判も含めて、過去はすべて引き受けるつもりです」

注目の裁判は11月14日に始まる。

「週刊現代」2014年11月22日号より

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