「彼女は『2011年ミス東洋英和』に輝き、ファッション誌の読者モデルとしても活躍していた。日テレに内定したことは昨年秋の段階でネットの『女子アナ板』(女子アナマニアが集まる掲示板)に書かれていました。
ところが、この夏に発売された写真週刊誌『FLASH』(9月9日号)に、匿名ではありましたが、笹崎さんが『研修の厳しさに嫌気が差し、日本テレビの内定を辞退した』という記事が出たのです。それを受け、件の女子アナ板に『この理由は本当なのか?』『もったいない』といった書き込みがなされていました」
実はこの写真週刊誌の記事も、笹崎さんが裁判を起こすことを決意する、一つのキッカケとなった。
本誌は今回、代理人を通じて笹崎さん本人に取材を依頼し、話を聞いた。笹崎さんが言う。
「最初は、取材をお受けするかどうかすごく悩みました。なぜなら、私の最終的な望みは、日本テレビに入社することです。この裁判は恨みを晴らすためではなく、『入社させてほしい』とお願いするためにやるものです。だから、日テレさんの悪口は言えないし、言いたくない。私は、日本テレビのアナウンサーとして働きたいと、今でも強く思っています。
それなのに、まるで私が軽いノリで受験をして、研修がキツかったからあっさり内定を辞退したかのような記事が出て、ショックでした。事実はまったく違います。私が黙っていると、このように事実ではない報道がまた出てしまうかもしれない。そこで、裁判が始まる前に、自分の口で本当のことを言っておこうと思ったのです」
女子大生がたった一人で原告となり、巨大企業、しかもテレビ局を訴えるとはただごとではない。
笹崎さんはなぜ、日テレから「内定取り消し」を受けたのか。本人や周囲の証言と訴状をもとに見ていくことにしよう。
一度は「守る」と言ったのに
今年の3月18日、すでに内定者として研修を重ねていた笹崎さんが人事担当者A氏に電話で告げた言葉が、騒動の発端だった。それはこんな内容だった。
「以前、母の知り合いの関係者が経営している銀座の小さなクラブで、お手伝いを頼まれて短期間アルバイトをしていたことがありますが、そういうものは大丈夫なのでしょうか」
銀座の小さなクラブで、お手伝いでホステスのアルバイトをしていた—笹崎さんのその経歴を、日本テレビ側が初めて把握したのはこのときだ。
だが、最初はそれほど劇的な反応を示していない。翌日、ちょうど内定者研修があるため、A氏は「詳しいことは明日話そう」と言って電話を切った。
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