こう言われ、笹崎さんはその夜、父に相談した。内緒でホステスのバイトをしたことは叱られたが、
「これでお父さんが仕事ができなくなるなんてことはないから、大丈夫」
と父に言われた。
ホステスは不潔なのか?
4月2日 部長から、ついに「内定取り消し」の事実が伝えられる。
部長「残念だが笹崎を採用することは日テレとしてはできない。日テレとして傷がついたアナウンサーを使える番組はないという判断となった」
傷がついたと、人事部長は確かに言ったという。そして、こう続けた。
「内定辞退という方法もある。取り消しよりは騒がれずにすむ」
これを受け、こんなやりとりがあった。
笹崎「辞退する理由がないので辞退はいたしません。取り消されるとしたら、理由は何ですか」
部長「(内定時に交わした)誓約書の項目4『貴社への申告に虚偽の内容があった場合』に該当する」
5月2日笹崎さんが人事部長宛てに入社したい思いを手紙で送ったところ、人事局長名で「ご連絡」という書面が届いた。その書面には、彼女の入社が不可能であることが、このような言葉で綴られていた。
〈アナウンサーには、極めて高度の清廉性が求められます。他方で、銀座のクラブでホステスとして就労していた貴殿の経歴は、アナウンサーに求められる清廉性に相応しくないものであり、仮にこの事実が公になれば、アナウンサーとしての業務付与や配置に著しい支障が生ずることは明らかです〉
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問題を整理しておこう。日本テレビの「内定取り消し」の判断のポイントは次の2つだ。
(1)ホステスのアルバイト歴が、高度の清廉さが求められるアナウンサーという職業にふさわしくない
(2)ホステスのアルバイト歴を申告しなかったのは、会社への虚偽申告に当たる
これらの判断は、果たして妥当と言えるのか。笹崎さんの代理人・緒方弁護士はこう指摘する。
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