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【2018平昌五輪】間に合うのか? メインスタジアムは今なお着工できず 私有地の44%は未買収 突貫工事でまたも手抜きか…

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【2018平昌五輪】
間に合うのか? メインスタジアムは今なお着工できず 私有地の44%は未買収 突貫工事でまたも手抜きか…

平昌五輪の開・閉会式のイメージ図(聯合ニュースのホームページから) 平昌五輪の開・閉会式のイメージ図(聯合ニュースのホームページから)

 ここまで協議に応じていない住民が簡単に折れるとは思えない。強制執行には当然、強い抵抗行動が予想され、韓国の国民性からいって激しい乱闘シーンが懸念される。五輪問題だけにメディアには大きく取り上げられ、ますます“世界の祭典”は汚されることになる。

 3代目の平昌五輪組織委員長に就任した李煕範氏は5月20日の就任会見で「平昌五輪が歴史に長く残る大会になるよう全力を尽くす」と力説した。しかし、目標額8530億ウォンの企業スポンサー契約は昨年末で57%と目標の70%に達しなかった。首都圏から遠く、投資価値が薄いと企業側に判断されている状況で、今年末までに90%とする目標は厳しいだろう。

 2014年仁川アジア大会は事業計画の指揮を執る市長が3人代わり一貫性を欠き、本番では杜撰な運営で世界的な不評を買った。前任の趙亮鎬・五輪組織委員長が就任した際、体育会関係者は「仁川組織委の失敗を踏襲しないためにも、新任の組織委員長中心で準備が進められなければならない」と強調したが、ネットユーザーが以前に投稿していた「競技場の手抜き工事で選手たちがけがをしないように祈るしかない」状態は今も変わらないのかもしれない。

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