今年入ってから消費増税延期のフラグはたくさん建っていた。そしてフラグ通りに消費増税は延期になる模様だ。残念。
僕は、増税は実施して欲しかった。増税の議論が起きるのは結局のところお国の金が足りてないからで、これは延期したところで将来の自分たちに返ってくるか、別のもっと分かりにくいところで取られるかするだけだと思っている。消費税は累進課税だとはいうけど、消費活動をする以上必ずついてまわるもので老若男女、善悪問わず消費量に比例して取られるものなのである種の公平性があり僕は割といい徴収の仕方だなと思っている。
増税にはタイミングがあるとは言われる。確かに今はアベノミクスが想定の効果を発揮せず、地震の影響に新興国の不振もある。日経の商いも薄いし景気の踊り場だろう。ただ、増税にちょうどいいタイミングなんてあるのかね。不景気の時にやっちゃダメなのはあるけど、好景気の時にやろうとしても景気の腰折れが…って話は出てくる。それに万事がうまくいっている状況なんて、バブル未経験の僕の記憶にはない。いざなぎ景気だなんて言われてた時もサブプライムの焦げ付きや中国の不動産バブルなどが危ぶまれていた。アベノミクスが盛り上がっている時だって、ちょくちょく海外ネタで悲観論が囁かれていた。だから明らかな不景気でなければいつでも増税タイミングであり、あとはお上の意気込みしだいかと思う。
ま、延期が決まってしまったことはしょうがないし、いいこともある。日経が少しばかり盛り上がり円安に振れて僕の保有株もお小遣い程度に上げてくれた。けどそれ以上に軽減税率、こいつの延期が決まったのが喜ばしい。
軽減税率については内外から懸念の声が噴出していた。一律税率である既存のシステムから、種目別に別々の税率を設定するようにシステムに手を加える費用がかかり、種目の境界があやふやな上抜け道のために無駄な工数や付属品がついてきたり、そもそもの増税による税収増を吸収してしまう。それだけやって得られる効果が痛税感を減らすだけ。これは本当にメリットを見いだせなかっただけに、延期になったのは良かった。ついでにこのまま永久封印してくれればなと思う。
そんなわけで今回の延期はプラマイゼロな感じかな。税収上がらないと経済面での日本の寿命が縮むだけだろうけど。そんな思いから基軸通貨の米ドル様を買ってはちょっとした円安時に手放してしまう豆腐メンタルに絶望する今日このごろ。明日から始まる6月もイベント盛りだくさんだ。
世の中はどう動くかわからない。それは恐ろしくあり、しかしだからこそ面白くもある。そんな日々の変化を楽しみにしながら、今日もムスコの尻を拭うために家へと急ぐのだ。