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美浜３号 工事完了平成３２年
原則４０年の運転期間を延長するための審査の期限が、ことし１１月に迫っている美浜原子力発電所３号機について、新たに地震や津波の対策工事が必要となったことなどから、計画上の工事の完了時期は当初の平成２９年１２月から平成３２年３月に変更されました。
運転開始からことしで４０年になる美浜原発３号機について関西電力は、２０年延長することを目指し、原子力規制委員会で審査が進められています。
関西電力はこれまでの審査での議論を踏まえて、原発で想定される最大の地震の揺れの大きさを見直したほか、それに伴う設備や機器の耐震性の評価を行うなど、合わせて４つの申請について、それぞれ補正書と呼ばれる書類を原子力規制委員会に提出しました。
このなかでは、使用済み核燃料をプールで保管する容器について容器と床を固定しているボルトをはずし、水中で滑らせることで大きな揺れにも耐えられるとする新たな方法を導入するほか、津波や火災対策なども見直されました。
このため、新たな対策工事が必要になったことなどから計画上の工事の完了時期は当初の平成２９年１２月から平成３２年３月に変更されました。
運転延長のためにはことし１１月までに必要な審査を終えなければならず、使用済み燃料プールなどの耐震性の評価が残されていて、審査に合格できるかどうかは見通せない状況が続いています。
05月31日 19時37分