ニュースウオッチ9▽オバマ大統領広島訪問・被爆地で「核なき世界」へ決意語る 2016.05.27


あれから71年。
アメリカの大統領、歴史的な訪問です。
そして被爆者のもとに歩み寄ると。
オバマ大統領が、広島から発したメッセージとは。
こんばんは。
ニュースウオッチ9です。
今、広島の平和公園に来ています。
オバマ大統領は2時間半ほど前にこちらをたったんですけれども、オバマ大統領が花を供えた慰霊碑を一目見ようと、この時間、多くの市民の方が集まってきています。
71年前、私の後ろにあるドームの上空で原爆が落とされ、その年だけで、およそ14万人が犠牲になったとされています。
原爆を投下したアメリカの大統領に、被爆の実相を見てほしい、広島の人たちの願いがきょう、ようやくかないました。
河野さん、河野さんはオバマ大統領の発言を間近で見たわけですよね、どのような印象を持ちましたか?
核なき世界を求めるという点で、これまでは新たに踏み込んだ発言というのはなかったんですけれども、被爆者ということばを、日本語そのまま使って、被爆者に寄り添う姿勢が感じられました。
特に今回、被爆者との対話が実現するかどうか、これ、注目されたんですが、実際には握手をしながら話を聞いて、抱き合った姿、これが印象に残りました。
歴史的な一日となったきょうの動きを振り返ります。
期待と緊張に包まれたきょうの広島。
ご協力お願いいたします。
公園内、まもなく立ち入り禁止となります。
ご協力お願いいたします。
なんていうことばが出るのかっていうとところがやはりすごく気になります。
何があってもやっぱり、核はないほうがいいんだということは、しっかり認識して帰られることを祈っております。
今、オバマ大統領の乗った車が平和公園に着きました。
原爆を投下したアメリカの大統領、現職の大統領が、広島を訪問するのは初めて。
歴史的な訪問です。
出迎えた安倍総理大臣と、原爆資料館に入ったオバマ大統領。
今こそ皆で平和を広め、核兵器のない世界を追求するための勇気を持つときだと記帳しました。
そして、29万7000人余りの原爆の犠牲者の名簿が納められた原爆慰霊碑へ。
被爆者らが見守る中、慰霊碑に献花しました。
オバマ大統領の姿を特別な思いで見ている人がいました。
広島市内で暮らす高橋史絵さんです。
亡き夫、昭博さんは、オバマ大統領に4度、広島訪問を訴える手紙を送っていましたが、その実現を見ることなく、5年前に亡くなりました。
そして注目された、オバマ大統領の所感。
どんなメッセージが語られるのか。
このあと、被爆者に歩み寄ったオバマ大統領。
涙ぐむ被爆者の一人を抱き寄せました。
そして、安倍総理大臣と共に、原爆ドームを視察。
平和公園を後にしました。
オバマ大統領とことばを交わした被爆者の森重昭さんは。
日本被団協の坪井直代表委員は。
亡き夫が大統領の訪問を求める手紙を送っていた高橋さんは。
では、ご自身が被爆者で、被爆の悲惨さを訴え続けていらっしゃる、小倉桂子さんにお越しいただきました。
小倉さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回のオバマ大統領の広島訪問、歴代の大統領としては初めて、アメリカの大統領としては初めて、被爆者としてはこれ、どうご覧になられましたか?
長い間、待ち焦がれておりましたので、本当にうれしく思いました。
そして感激しました。
広島だけではなくて、日本人だけではなくて、アメリカも含めて多くの方々が手紙を書き、オバマ大統領にぜひとも来てくださいと、長い闘いを続けてきました。
今回、オバマ大統領が訪問して、どういうところがよかったなと思いますか?
まず、私たちが望んだのは、まずはいらしていただくこと、そして資料館に行っていただくこと、そして被爆者の話を聞いていただくこと、この3つが、全部できたという、出来上がったという感じで、満足しております。
あと、オバマ大統領は、所感という形でスピーチがあったんですけれども、これをお聞きになられて、いかがでしたか?
一番最初の出だし、青い空、そして一発の爆弾、そしてそこの下にいた人たち、オバマ大統領の話は、もう、まずは私たちの胸にきゅんと来て、ああ、大統領は私たちの心に添っていらっしゃるというふうに思いました。
そしておことばは、オバマ大統領が非常にイマジネーションの大きく、深く、私たちが、遺品をご覧になっただけで、私たちの思いを分かってくださったというふうに、導入部分では思いました。
導入部分以外はどうですか?
そうですね、真ん中のへんから、被爆者の思いは、広島からのメッセージというのは、核兵器廃絶、核兵器の恐怖っていうのを、伝えていただきたかったんですけど、真ん中のへんになりますと、人間の殺し合い、戦争の歴史ということになって、戦争一般になってまいりました。
そして私としては早く早く、核兵器がどんなに残虐で恐ろしいものかというのを、オバマさん、言ってください、言ってくださいって、心の中が穏やかでなくなりました。
最後までどんなことば言ってくださるかと思いましたけれども、ちょっと核兵器に関することば、廃絶に関することばが弱いように感じました。
そうですか。
今、1つアンケートをちょっとご覧いただきたいんですが、今月、NHKが行った被爆者への緊急アンケートがあります。
オバマ大統領に広島で何をしてほしいか、複数回答で聞いてあるんですが、原爆資料館への見学とか、原爆慰霊碑への献花、これは80%以上の方が求められていて、演説も60%ですね、あと被爆者との対話を、58%の人が求めて、被爆者への謝罪っていうのは、これ14%程度なんですね。
今回、被爆者への謝罪というのは、演説では聞かれなかったんですが、これについてはどう思われましたですか?
まずは、多くのアメリカ人が広島に行くと、謝罪を求めるから行きたくないという、一つの言い訳にも使われることがありましたので、私たちとしては、謝罪をするよりも、もっと大切なこと、つまりここに来ていただくこと、ここに立っていただくこと、そして資料館に行っていただく、それが第一に大切なことですから、謝罪についてはそんなに被爆者の人は、謝罪しろというふうには感じていないと思います。
あと、被爆者との対話を求める意見もあってですね、実際、先ほどご紹介したように、被爆者の方と握手をしたり、抱き寄せたりしましたですよね。
これについてはどうご覧になりました?
とってもうれしかったですね。
最後の最後まで、本当にオバマ大統領は被爆者の前で、なんかおっしゃるのかしらと、もう心配してましたね。
被爆者の坪井さんがことばをお返ししたのにも、ちゃんと耳を傾けてくださって、私たちは坪井さんを通して、私たちの思いが、オバマ大統領に通じたと思っておりますから、本当にそれは思っていなかった、それ以上に感動しました。
ありがとうございました。
小倉さんにはまたあとで伺います。
オバマ大統領のきょうの広島訪問、海外のメディアも、大きく取り上げました。
海外メディアも伝えた、オバマ大統領の広島訪問。
韓国では。
韓国では、広島への原爆投下で朝鮮半島出身のおよそ3万人が犠牲になったと見られていることから、オバマ大統領の言動が注目されていました。
訪問に立ち会った広島市と長崎市の市長は。
そして松井市長は、今後の変化をこう期待しました。
ここからは政治外交史が専門の、五百旗頭真さんにも加わっていただきます。
よろしくお願いします。
五百旗頭さんは広島大学でもかつて教べんをとったこともあるとお伺いしたんですが、専門家の立場から見て、今回のオバマ大統領の訪問はどう受け止められましたか?
広島にとって、大きな一日であるだけじゃなくてね、日米関係にとって、戦後日本史にとって、非常に大きな金字塔の日だったと思います。
それはどういう意味でですか?
太平洋でね、死闘を繰り広げた2つの国が、その後、奇跡といっていいほどの関係改善、友好関係を築いた、それを長きにわたって、ガーデニングのように重ねながら、沖縄返還ということを1972年に成し遂げた。
それは戦後、日米関係がそこまで成熟したということの証しですが、きょうもう一つのかなりシンボリックなね、日米関係、戦後の日米関係を仕上げるという意味合いを持ったというふうに感じます。
あとオバマ大統領は、核兵器のない世界を追求するというふうに演説があってですね、今回もそういう演説を期待されたわけですね。
実際、その今回の訪問で、核なき世界を目指すという点では、どういうこれ、評価になると思いますか?
現実にプラハ演説以来、核なき世界に向かって、前進があったかというと、残念ながらそうではなくて、むしろ、核拡散の危険もあったと思うんですね。
そういう中で、しかし、それに屈するべきではないと、演説の最後におっしゃったのは、広島が被爆地として記憶されるのではなくて、人類が目指すべき方向に気付いた地として、記憶されることを望むというふうにおっしゃった。
先ほど小倉さんもおっしゃいましたが、なんていうんですか、謝罪とかなんとかということばがあるかというんじゃなくて、彼の行動がこのたび、非常になんていうんですか、目覚ましいものであったと。
彼自身は、サミットに日本に来る前に、ベトナムへ行ってね、かつて戦った国との関係を改善された、それから、イランというね、いがみ合ってた国とも関係を改善した。
そしてキューバというね、対立してきた、戦後史の中で対抗してきた国々全部と、いわば火消し役を彼は次々やってのけてるんですね。
そしてついに、第2次大戦の終末で広島というこの地に来られて、いわば自分自身のテーマ、核なき世界、簡単ではない、彼自身、言ってました、自分の生きてる間にはできないかもしれない、でも、それを目指して、頑張るのが人類史に必要じゃないか、科学技術の発展も文明もいい面とよくない面、両方がある中で、どうかすれば厳しいほうに行くけれども、それを一緒になって作り変えていく、そういうメッセージとして、なにか最後は精神的指導者、教師というか、宗教家のような部分をもって仕上げようとしてらっしゃるというふうに感じましたね。
また五百旗頭さんには後ほど、お伺いします。
オバマ大統領は、7年前に、核なき世界を目指す決意を示して世界の注目を浴びましたけれども、その取り組みをよく見ますと、理想と現実との間で揺れる厳しい状況が見えてきています。
先月の核セキュリティーサミット。
ここでオバマ大統領は、核廃絶の難しさを語りました。
2010年、オバマ政権は、ロシアとの間で、核弾頭の配備数を1550発まで減らす、新たな核軍縮条約を締結。
しかしその後、さらなる核兵器の削減など、核軍縮への取り組みは、停滞しています。
オバマ大統領の核政策に大きな影響を与えたとされるペリー元国防長官は、核軍縮が進まなかった主な原因は、ロシア政府の姿勢にあると説明しています。
アメリカとロシアは、ウクライナ情勢などを巡って、対立が激化。
プーチン大統領は、核兵器の使用を検討する可能性まで示唆し、核軍縮はおろか、冷戦後、最も核戦争の危険が高まっているとも指摘されています。
さらにアメリカが直面しているのが、保有する核戦力の老朽化という問題です。
多くの戦略爆撃機や、大陸間弾道ミサイルなどが、配備から40年以上経過。
抑止力の維持には、近代化が不可欠だと、危機感を強めています。
こうした中、開発を進めているのが、スマート核兵器とも呼ばれる新型核爆弾です。
その象徴がB61モデル12。
目標に合わせて、爆発の規模を4段階に調節でき、一番小さい場合、広島に投下された原爆の50分の1の規模になります。
国防総省では、周囲の被害を最小限に抑えながら、敵の軍事基地などを正確に破壊できるとしています。
こうした開発にかける予算は、今後30年で、日本円でおよそ100兆円に上るとされます。
専門家からは、懸念の声も上がっています。
被害が限定的だという理由から、核兵器が使用しやすくなるおそれがあるというのです。
核兵器なき世界を掲げながら、核抑止力の維持という、相反する課題に直面しているオバマ大統領。
広島訪問だけに終わらせず、核軍縮を進める、具体的な道筋を示すことが求められています。
再び、五百旗頭さんにお伺いしたいんですが、今のリポートにもあったように、やはり、核を巡る状況というのは厳しいわけですよね。
そうした中で、核軍縮を再び突き進めていくには何が必要だと思われますか?
今のように、スマート爆弾というふうなね、オバマ政権は核なき世界と言いながら、実はね、核兵器を使う準備をしているのかというふうにも見えますけれども、これは戦後の核抑止論全体の立場だと思うんですけれども、いろんな挑戦に対して、大きな核戦争に対しても、小さなものに対しても、対応力がちゃんとあるよと、あることを示すことによって、させないというのが、これは抑止論なんですね。
それをやろうとしているんだということで、別にそれを持って、使おうというふうな意図を持ってるというのではないと思うんですけど、ただ、この世界の中で大国間の核軍縮という局面と、それから中小国が今、核を次第に持つように広がっている、それをどう抑えるか、それから、テロリストのようなものが核を持って、使用する危険と、そういうふうなそれぞれのレベルでどうやっていくかっていうのは、きょうのスピーチで出てきている問題ではなくて、細目についてはね、重要な課題であると、それを目指さなきゃいけないと言っているということだと思います。
それを目指すうえで、日本が果たす役割があるとしたらどういうことになりますか?
日本自身はご承知のように、実はアメリカの核の傘に守られている面があって、北朝鮮が核とミサイルで脅かすということに対してね、自分で対応力を持つんじゃなくて、アメリカにそこはお願いするということをやってるわけですが、ただ、そういう日本であっても、例えば、大国間の間の核軍縮ですね、その面では日本もしっかりと勉強すればね、科学技術の激しい動きの中で、実はいらなくなってるもの、あるいはちょっと目標とずれてるものとか、いろいろあるんです。
そういう中で、この面はいらないんじゃないかとかね、そして、ロシアと話しやすい先進国というと今、日本かもしれないですね。
そういうふうなところをつなぐとかね、やはり核軍縮の面では、日本は結構役割を果たすことができる。
拡散と、危険ということについては、もう少し社会全体の絶望じゃない、絶望の中でやはりね、核にかけちゃうと、破滅的なテロをやるというふうになるんですね。
そのような環境を改善していくために、日本らしいODAとかね、いろいろな支援ということが必要だと思いますね。
小倉さん、やっぱり、核を巡る状況なかなか厳しいんですけれども、オバマ大統領、アメリカに対して、このあと、どういうことを期待しますか?
私たち被爆者の立場では、1発の核も、1000発も7000発も同じなんですね。
この世から完全に核をなくすると、それが私たちの悲願ですから、オバマさんがいらしたら、ここは外国人の記者たちがいっぱいになりました。
オバマさんを通して、世界に広島、核っていうメッセージを伝えていただきたい、広げていただきたいというふうに思います。
これからも被爆者として、証言は続けられると?
はい。
あしたから、あしたから広島、オバマ大統領がいらした広島、あなたの国も、あなたのリーダーをここに呼んでくださいというふうに、私はこれから続けて伝えていくつもりです。
どうもありがとうございました。
小倉桂子さんと五百旗頭真さんと共にお伝えしました。
河野さん、河野さん自身も、長く安全保障を取材してきましたけれども、オバマ大統領の広島訪問の意義について、改めてどのように感じましたか?
核削減という点ではね、新たな具体的な提案っていうのは入ってなかったのはちょっと残念かなという印象は残ります。
何よりも今回の広島の訪問は、あと半年余りで任期が切れるオバマ大統領の、いわば引退の花道というふうな形に終わらせずに、核廃絶に向けた大きなうねりにしていけるかどうか、これが今問われてるんだと思うんですね。
そのためには、北朝鮮の核開発とか、ロシアとの関係改善といった、核軍縮を妨げている問題、これを一つ一つ解決していく必要があると思いますし、そこでやはり、日本に果たせる役割があるんじゃないかというふうにも思います。
原爆の投下から71年。
オバマ大統領、アメリカの大統領が、この被爆地に立って、改めて核なき世界の理想を掲げたこの日を、広島や長崎だけでなく、日本の国民一人一人が、核廃絶への誓いを新たにする日にできればというふうに思います。
ここまで、オバマ大統領の広島訪問について、お伝えしました。
8年ぶりに日本で開催された伊勢志摩サミットは、首脳宣言を発表して、閉幕しました。
安倍総理大臣は、閉幕にあたっての記者会見で、来年4月に予定されている、消費税率の10%への引き上げについて、再延期する考えをにじませたうえで、夏の参議院選挙の前に判断すると述べました。
2日間の討議を終え、閉幕した伊勢志摩サミット。
安倍総理大臣は、世界経済を最大のテーマと位置づけていました。
閉幕の記者会見で。
焦点となっていた、財政出動。
日本とアメリカがその重要性を指摘していたのに対し、ドイツやイギリスは、慎重な姿勢を示していました。
会見で、安倍総理大臣は。
首脳宣言では、G7各国が状況に応じて、財政出動をはじめ、政策を総動員していく姿勢を盛り込んだG7伊勢志摩経済イニシアチブを打ち出しました。
そして、決断が注目される来年4月の消費増税。
安倍総理大臣は、再延期する考えをにじませました。
では、政治部の権藤記者に聞きます。
権藤さん、安倍総理大臣としては、思いどおりの成果を上げることはできたんでしょうか?
思いどおりとまではいかないものの、一定の成果は上げられたというのが率直な感想です。
世界経済の現状認識について、安倍総理大臣は、危機に陥る大きなリスクに直面しているという認識と、強い危機感を、G7各国で共有することができたと、その成果をアピールしました。
一方、安倍総理大臣は、世界経済の持続的な成長を支えるため、財政出動の重要性を強く主張しましたが、財政規律を重視するドイツなどは、慎重な姿勢を崩さなかったんです。
最終的には、ドイツなどにも配慮して、機動的な財政出動に加えて、金融政策や構造改革など、各国が状況に応じて、政策を総動員していく姿勢を強調することになったんです。
そして、サミットも終わり、来月1日には今の国会が閉会しますよね。
注目される消費税率引き上げの判断、そして、参議院選挙もにらんだ今後の政治の動きというのは、どうなっていくんでしょうか?
安倍総理大臣は、今回、世界経済はリーマンショックの前と似た状況だという認識を示したうえで、消費税率の引き上げを再び延期する考えをにじませ、夏の参議院選挙の前に判断すると明言したんです。
これを受けて、政府・与党内では、安倍総理大臣が、再延期を決断することになるという見方が、さらに強まっています。
一方、野党側は、再延期は増税できる経済状況を作り出せなかった、アベノミクスの失敗を意味するなどとして、安倍総理大臣の責任を厳しく追及していく構えです。
民進党など野党4党は、週明けに党首会談を開いて、安倍内閣に対する不信任決議案の共同提出に向けて、詰めの調整を行うことにしています。
夏の参議院選挙が迫る中、与野党の攻防は、さらに激しさを増すことになりそうです。
政治部の権藤記者でした。
さて、今回のサミットで、議長国の日本が力を注いだのが、各国の首脳たちへのおもてなしです。
昨夜の夕食会でふるまわれた料理も、議論の行方を左右するものとして、入念に準備が進められてきました。
その舞台裏をカメラが捉えました。
外務省7階、関係者以外の立ち入りが禁じられた部屋があります。
職員300人以上、予算はおよそ230億円。
首脳たちの宿泊や移動、それに会議場の準備などを一手に担うおもてなしチームです。
岡垣さとみさんは、首脳の印象を最も左右する食の担当。
女性ならではのこまやかな気配りが期待されています。
この日、行われたミーティング。
検討していたのは、ホテルの客室の冷蔵庫に用意する飲み物です。
一方で、こんな指摘も。
国によって異なる食べ物の好みに配慮して、4種類のジュースを置くことにしました。
政府がおもてなしに力を注ぐ理由。
それは、外交に及ぼす影響が決して少なくないからです。
2005年に行われた日本とフランスの首脳会談。
当時、両国は、中国への武器輸出を巡って意見が対立していました。
それを和らげたのが、日本側が夕食会で出した料理でした。
それは、和牛の鉄板焼き。
シラク大統領の大好物です。
わざわざ会場に設備を設けて、ふるまったのです。
会談の結果、シラク大統領は日本の要望を受け入れました。
今回のサミットで、最大の見せ場になる夕食会では、何をふるまうのか。
目指したのは、地元ならではの味覚を、食べやすい形でアピールする料理です。
メインディッシュは、三重県産の伊勢えびと黒あわび。
あわびは、外国の人でも食べやすいよう、あえてポワレにしました。
さらに、会話しながらでも食べられるよう、一口大にカットしています。
サミットのロゴマークをイメージした盛りつけで、首脳たちの話題にもしてもらおうというねらいです。
本番と同じ手順で行われた試食会。
外務省の岡垣さんも見守りました。
夕食会で大切なのは、料理の味だけではなく、会話を交わしやすい雰囲気作り。
準備したメニューが、各国の首脳にも十分受け入れられる手応えを得ました。
おもてなしの努力は、配膳の細かな動作にも。
ホテルのスタッフを訓練するこの男性。
長年、総理大臣主催の食事会を担当している官邸の職員です。
スタッフの立ち位置も、細かくチェックします。
入念な準備は、夕食会の前日まで続きました。
そして迎えた、昨夜の夕食会。
首脳たちは、政治と外交をテーマに、食事をしながら話し合いました。
会話が弾み、会食は予定より長い2時間に及んだということです。
ここまで細かく準備をして臨んでいるというのは、驚きましたね。
その夕食会の様子が報道陣に公開されたのは、料理が出る前の冒頭部分だけだったそうなんですが、会のあと、フランスのオランド大統領は、すばらしいフレンチだったと話して、シェフの女性に握手を求めたそうです。
またドイツのメルケル首相も、おいしいと言って、ワインの飲み干していたそうだという情報が入っています。
日本では8年ぶりに開かれた今回のサミットですが、こうしたおもてなしが、大きな舞台を支えたという部分もあったということですね。
さて、サミットの開催で警戒が強化されていた羽田空港で、きょう、トラブルが起きました。
離陸しようとしていた大韓航空機のエンジン部分から火が出て、乗客・乗員300人余りが全員、緊急脱出しました。
トラブルが起きた大韓航空機の機内。
シューターで次々に脱出します。
きょう午後0時38分ごろ、羽田空港のC滑走路で、離陸しようとしていた、大韓航空機の左側のエンジン部分から火が出ました。
その様子を目撃した乗客は。
飛行機には、乗客・乗員合わせて319人が乗っていましたが、全員が緊急脱出。
東京消防庁によりますと、12人が足を打つなどのけがをして、病院に運ばれました。
国土交通省によりますと、エンジンにトラブルが発生したということです。
羽田空港の国内線のターミナルです。
長蛇の列が出来ています。
混み合っています。
トラブルのため、羽田空港は、一時、すべての滑走路が使えなくなりました。
札幌に向かう予定の女性は。
羽田空港は、午後6時半までにすべての滑走路で運用が再開されましたが、国内の空の便はこれまでに407便が欠航し、およそ7万6000人に影響が出ました。
気象情報、斉田さんです。
こんばんは。
雨雲は東の海上に離れて、この時間、晴れている所が多くなっています。
ただもう、西の海上には次の雨雲があるんですね。
そうですね、週末のお天気、どうなりますか?
土曜日、日曜日の天気、詳しく見ていきます。
九州の南の海上にある前線、日曜日になると、北上し始める見込みです。
このため、あす土曜日はまだ、広い範囲、晴れて、ただ九州や奄美地方で雨の予想です。
そして日曜日になると、西日本、東日本に雨雲が広がってきそうです。
この西日本や東日本、太平洋側では大雨になるおそれもありますので、注意が必要です。
では雨の予想を見ていきましょう。
今夜10時からです。
九州は雨が降ったりやんだりの状態、あすの朝にかけて続きそうです。
ただ、このあと日中の予想を見ますと、雨雲、いったん南下する予想です。
あすは奄美地方で雨足の強まる所があるでしょう。
このあと日曜日の予想、見ていきます。
午前0時からです。
日曜日になると、再び雨雲が北上してきて、熊本県など九州で、雨足の強まる所がありそうです。
このあと日曜日の午後は、雨の範囲、東へと広がって、夜には関東地方でも雨の降る所がありそうです。
特に日曜日は時間帯によって、広い範囲で傘が必要になりそうですね。
そうですね、関東地方も帰りが遅くなる方は、傘があったほうがよさそうです。
小窪、よく捕りました。
スポーツ、佐々木さんです。
こんばんは。
まずは車いすテニスの国別選手権。
きのう、中国に敗れた日本の女子、ロシアとの3位決定戦に臨みました。
日本は1試合目を落とし、エースの上路結衣が2試合目に登場。
序盤から積極的に攻めました。
リターンエースも決めて、第1セットを取ります。
続く第2セット。
持ち味のバックハンドからのショットが光りました。
いいプレーができたと、相手の逆を突くショットも決まります。
上地はストレート勝ちで、日本、五分に戻します。
続くダブルスにも出場した上地。
ロシアを圧倒し、ストレート勝ち。
日本は逆転で3位決定です。
3位、前向きですよね。
そうですね、勝って終われてよかったですね。
そうですよね。
ちなみに優勝は女王、オランダでなんと17連覇となりました。
そんなに強いんですか?
そうなんです。
上地選手も決勝、オランダに挑戦したかったと話していましたけれども、まあ、リオに優勝は取っておきましょう。
そうですね。
さあ、あすは男子の決勝、日本はフランスと対戦します。
国枝選手、現在、世界ランキング1位のウーデ選手と対決する見込みです。
さあ、続いてはプロ野球です。
2位のロッテは、ソフトバンクとの3連戦。
首位を相手にエース、涌井投手が、リーグトップに並ぶ6勝目を目指しました。
涌井は、立ち上がりから速球に力がありました。
味方の守りにも支えられ、得点を与えません。
打線はソフトバンクの先発、東浜を捉えられません。
突破口が見つからないまま、試合は終盤に入ります。
7回、涌井は2アウト2塁とされます。
2番今宮との勝負。
きのう、ヒット3本と当たっています。
148キロを打ち返されました。
涌井、ふんばってきましたが、先制点を奪われました。
試合は1対0でソフトバンクが勝ちました。
連勝は4で止まったロッテの伊東監督。
涌井のためにもなんとかしたかったが、攻略できなかったと、淡々と話していました。
9連敗中の楽天は、4回、5番茂木。
1塁2塁のチャンス。
食らいついたとタイムリー。
楽天は5試合ぶりに先制します。
このあと逆転され、1点を追う6回、7番銀次。
いい所に落ちてくれたと、この当たりでランナー2人がかえりました。
再びリードを奪います。
連敗ストップを託された先発の塩見。
変化球を効果的に使い、このあとは日本ハムに得点を与えませんでした。
楽天、ようやく連敗ストップです。
パ・リーグの順位は変わっていません。
首位ソフトバンクの勝ち越しは、16となりました。
続いてセ・リーグです。
巨人は5連敗で勝ち越しがなくなり、きょうから阪神との3連戦。
連敗ストップをかけて、エース、菅野投手が先発しました。
巨人の菅野はリーグでただ一人、防御率0点台です。
その立ち上がり、1塁2塁とされ、4番ゴメスのこの当たり。
坂本が悪送球。
いきなり先制を許します。
6回は2塁3塁のピンチを招き、今成。
速球で切り抜けました。
粘った菅野、ここは追加点を許しません。
1点が遠い巨人、7回は2アウト2塁で、代打、脇谷。
あと1本が出ませんでした。
菅野の好投に応えられず、完封負けの巨人。
9年ぶりの6連敗です。
4連勝中のDeNAは、井納が先発。
強気のピッチングで、チーム打率リーグトップ、4連勝中の広島打線を5回まで1点に抑えます。
打線は同点の5回、1アウト3塁1塁と、黒田を攻めます。
打席には俊足の乙坂。
このプレーの間に、3塁ランナーが勝ち越しのホームイン。
DeNAは7回にも2点を加えます。
井納は8回にピンチを招きましたが、得点は与えず、4勝目。
チームを5連勝に導きました。
中日は2回、7番杉山。
ランナー2人を置いて、この当たり。
およそ1か月ぶりのタイムリーが3ベースとなって、2点を先制します。
先発、バルデス。
3点リードの6回に、ノーアウトのピンチ、2番坂口。
この3ベースで1点差。
このあと同点とされます。
それでも7回、1アウト3塁で、3番ナニータ。
フルカウントからの7球目。
なんとか食らいついたと、外野まで運びました。
この犠牲フライで決勝点。
中日、連敗を止めました。
プロ野球、来週からはいよいよ交流戦に入ります。
被爆地、広島を訪問したオバマ大統領ですが、原爆資料館を訪れた際、自分で折ったという折り鶴を小学生たちに手渡したということです。
こちらが、その折り鶴です。
オバマ大統領は、資料館で、原爆の子の像のモデル、佐々木禎子さんが折った折り鶴などを視察したということです。
生字幕放送でお伝えします2016/05/27(金) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽オバマ大統領広島訪問・被爆地で「核なき世界」へ決意語る[二][字]

オバマ大統領広島訪問被爆地で“核なき世界”へ決意語る・被爆者と直接交わした言葉は▽安倍首相“消費増税判断は参院選前に”▽伊勢志摩サミット閉幕おもてなし秘話に迫る

詳細情報
番組内容
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】斉田季実治
出演者
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】斉田季実治

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