2016年5月31日11時26分
東京医科大学病院(東京都新宿区)で今年4月、手術中の女性患者にかけられていた布が焼け、女性がやけどをしていたことが、警視庁などへの取材でわかった。使用していたレーザーメスから布に引火したとみて、新宿署が業務上過失傷害事件として調べている。
署や病院によると、4月15日午前10時半ごろ、産科・婦人科の医師から手術を受けていた30代の女性にかかっていた「ドレープ」と呼ばれる布から出火。医師らが手術室にある生理食塩水などを使って消火したが、全身麻酔中だった女性は腕や足などにやけどをした。病院によると、女性は重傷で現在も入院中だが、命に別条はないという。
病院は女性と家族に謝罪したうえで、東京都や厚生労働省に事故を報告したほか、専門家ら第三者による調査委員会を設置。署は、レーザーメスの機能の状態や、医師の使い方に問題がなかったか調べている。
病院の経営企画・広報室は「原因は明らかになっておらず、調査委員会の報告がまとまり次第、公表したい」としている。
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朝日新聞社会部
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